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春は変化が分かりやすいから
春の変化は分かりやすい。
だから、楽しいこともあるけれど、ちょっとしんどいこともある。
変化に気持ちが追いつかない。
追いつかなければ、変わらなければ、という強迫感、焦燥感がある。
変化は、開いているときにも、閉じているときに起きる。
開いているときに起きる変化は、目に見えて分かりやすい。外に向かっている、世界が開けている、成長が感じられ、目に見えて明るくなる。
でも、閉じているときにも、変化は起こっている。
寒い冬のあいだにも、種はしっかりと養分を蓄えている。いろんなものを吸収しながら、ゆっくりと目には見えない早さで。感じられないほどの些細な変化は、閉じているときに起こっている。
閉じているときの変化を大事にすること。目に見えないけれど、ゆるやかに変わっていくこと。
誰かとつながらなくても、新しい世界に飛び込まなくても、自分の内側に変化の種を膨らませていくこと。
わかりやすいものだけが、「変わる」じゃない。
みんな変わっていく、自分は変わらないまま、残されていく。
そんなふうに思っているあいだにも、きっとなにかを受け止めて、それを消化して、糧にしていくサイクルは動いている。小さな変化が、閉じている間も少しずつ起こっている。
ずっとなんにもしてなかったのに、急に世界が開けたような気がするときがある。それはきっと閉じているときの変化が、見えてなかっただけなのかもしれない。
なにも春だけが変化のときとは限らない。
分かりやすい変化は目で見て楽しんで、分かりづらい変化を育むことを続けたい。
浮かれず、焦らず、ゆっくりと。
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