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落ち着かない『モナリザ』

≪ パリ滞在記・その10 ≫
   〜Musée Louvre ルーヴル美術館・① 〜

別世界にある憧れのルーヴル美術館。ここに来ることができるとは、夢にも思っていませんでした。
セーヌ川 越しに見えるルーヴル美術館に向かって「ルーヴル!ルーヴル!」と叫んでいました。本当です。

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二日間をかけて美術館の中を歩いて歩いて、そして歩いてきました。
しかし 目当てにしていたコーナーに行って ゆっくり時間をかけるどころか、全く足を運べないコーナーも沢山ありました。
パリ市内はどこへでも歩いて行ける自信があるのですが、ルーヴル美術館とヴェルサイユ宮殿はパリより広く、歩いて回ることはできない!(←これは同行者も同じ意見です)。

まず今回は一番衝撃だった『モナ・リザ』について。

1日目は出遅れてしまい、混雑を予想して諦めた『モナ・リザ』。
2日目、待望の瞬間が訪れました。

実は現在(2019年12月)ルーヴル美術館ではレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念した展示会が開催されています。私が行った時はその直前の準備期間だったようです。そのため、
“『モナ・リザ』は別の場所に展示されています”
という立て看板があちこちにありました。
地図を片手に進み、指示された場所に並んでたどり着いた部屋、
そこは何とルーベンス『マリー・ド・メディシスの生涯』の部屋!
写真を見てください。

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ルーベンスの『マルセイユ上陸』と『アンリ4世とのリヨンでの対面』のすぐ前に、ちょこん と『モナ・リザ』が置かれているではありませんか!
こんな展示ってありますか?こんな展示を見たことがありますか?
『ラス・メニーナス』の前に『印象、日の出』を置いているような、
『プリマ・ヴェーラ』の前に『小椅子の聖母』を配置しているような…。例えは上手くないのですが、とにかく衝撃だったのです。

「嘘でしょ⁈」と叫ぶこと十数回。
とにかく衝撃が大きすぎて、『モナ・リザ』を集中して鑑賞することも、『マリー・ド・メディシスの生涯』で楽しみにしていたルーベンスの筆致もじっくり見ることはできませんでした💦

今になって少し落ち着いて考えると、非常に貴重な経験をしたなぁ、と。
もっと楽しめば良かったなぁ、と。
普通ではない体験が出来たことに感謝しています😊
・                       <その10>終わり

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