
【旅】死ぬまでに、どうしても行きたい場所 ー紫禁城ー

この写真。
ここは、溥儀が、アーモを追って、走った場所ではなかろうか。
1988年に公開された映画『ラスト・エンペラー』を観て以来、
わたしは、自分の前世は、清朝末期に生きていた誰かだったんだと
思うようになった。
そのくらい、何なのだろう、どこまでも引き込まれるものがあったのだ。
近頃『ラスト・エンペラー』のオリジナル全長版を
動画配信サイトで観た時には、
シーンが増えていたおかげで、
さらに、宣統帝溥儀の切なさや、孤独感が伝わってきて
心が、ぎゅんぎゅんして打ち震えた。
初めて観た時から、何度も映画を観返し、
真実が知りたくもあって、
溥儀の自伝『我が半生』や、
婉容皇后の生涯を描いた『我が名はエリザベス』ほか、
関連する書物を読み、想像した。
そして、それから十年も経たないころだったか。
浅田次郎さんの『蒼穹の昴』と出会った。
これは、言わずと知れた、西太后と、
光緒帝(宣統帝溥儀の一代前の皇帝)の時代の物語。
フィクションの部分もあるけれど、
その後刊行されたシリーズも含め、これも何度も読んだ。
風景、装束、文化、何もかもが、好き。
というより、何か懐かしいような気持ちになる。
かくして、わたしが「前世、清朝末期に生きていた誰か説」は、
自身の中で、ますます確信を帯びるものとなった。
わたしは、海外旅行というものにご縁がない。
いざ行こうとすると、必ず何かが起こり、中止せざるを得なくなる。
なので。
海外には呼ばれていないのだと、すっかり諦めて生きてきた。
海外の風景写真を見るだけで、行った気になり、満足しようとしていた。
だけど。
紫禁城を紐解く番組を観ても、写真を見ても、
ここだけは、どうしても行った気にはなれなくて。
実際に行きたい、と、心底思っている。
行って、この眼で見てみたい。
皇帝の即位式が執り行われた、太和殿や、
西太后の過ごした、頤和園の匂いを感じたい。
光緒帝が幽閉された南海の瀛台や、
珍妃が軟禁された冷宮は、見ること叶わぬかもしれないが。
2025年を迎えて、叶えたい夢は、紫禁城。

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