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え、まだ契約書作ってないんですか。
1 雑談
キングレコード社って本部が文京区音羽なんですよね。ものすごく事務所からも近いので、軽く事務所近くを散歩すると目の前を歩くことがよくあります。
そういうのはさておいて、朝日新聞の上記ニュース。
アニメキャラの衣装などの模倣があるといったニュースが出ていたところに、制作中止報道が続いていたところでしたが、製作費についての未払いトラブルからの裁判提起に発展したという内容のようです。
2 表明保証条項
映画・漫画・イラスト・ゲームなどどういった作品であっても、クリエイター側に課されるものとして、表明保証条項というものがあります。
こういうことを表明して、保証するというものなのですが、クリエイター側が保証するのは「権利侵害をしていない」というもの。
そして、クリエイターについてトラブルになりがちなのは、著作権や意匠権などのいわゆる知的財産権ですね。
おそらくは、上記ニュースの場合においても、制作会社であるGoHandsは、製作委員会との契約で、権利侵害をしないという表明保証条項を通常であれば課せられていたと考えられます。
※製作委員会側(要は発注者)も権利侵害があって後々トラブルになることは避けたいというのが、人情というか合理的な考えですから、こういった条項をいれるというのもよくわかるところです。
しかし、本件、表明保証条項に違反した、なので契約を解除する。そういうことから残りの制作費は支払わない。というストーリーで終わらない可能性があるところです。
というのも、ニュース中のこの文言「残りの2億8160万円のほか、正式な契約書は取り交わしていないものの、キング社と合意して制作に着手していた14~21話分の費用1億7182万円の支払いを求めている。」
3 うわ・・・わが社の契約書無さすぎ・・・()
億単位の契約なのに、契約書を結んでいなかったキングレコードやばいです。一部でも覚書レベルでも何か結んでいたものと信じたいところですが、どうなんでしょうかね・・・
正直、何やってたんだよって思います。資本金13億円の会社が感じになっている政策委員会が契約書もなくやっているとかね。
おそらくは、制作会社側は成果物として作っていることをもとに、そこまでの成果物に対する費用(ないしは報酬など)を請求してくるでしょうし、表明保証もないのだから、制作中止などを判断したのは制作委員会側なので、自身のトラブルはさておき、製作委員会にも落ち度があり金銭が支払われるべきという主張をしてくる(している)と思われます。
正直、キングレコードなり制作会社が契約書を取り交わしていさえすれば、ある程度防ぐことはできた紛争なのだと思わざるをえません。
まぁ、何やっているんだって書きましたけど、こういう契約書創ってなかったってのは、この業界ではよくある話とは思っています。どの本読んでも契約書作ってないという悪しき風習とだけ書かれています。
そして、契約書の話をすれば、だいたいのクリエイターさんは「仕事が終わってから提示された」「特に作っていない」ってのが大半です。8割以上とか行くと思います。
たびたび書いていますし、口約束も契約ではあるんですが、やっぱり口約束は後で反故にされがちなのが、世の常というか、もめた時に水掛け論になってしまう。
だからきっちりやるかどうかはさておき、大事なところは形に残しておかなければならないわけです。
会社間でもこんなにもめるわけですから、フリーランスやギグワーカーがもめないわけがない。
4 だから、契約書作るって大事です。
少なくとも、自分が何をやること、お金のこと、途中でトラブった時くらいは考えておくべきです。
インディーズでも有名な方でもそこまでトラブルのことを考えているからこそ、自身のクリエイティブな才能を十全に発揮できるようになるのだと思います(後顧の憂いを絶つ的な感じ)。
自分が日常的にやっている契約書のテンプレートを作っておいたり、どういったことを念頭にしておいた方がいいのかという知識くらいは備えておいても損はないですよ?