怪文詩(2022/07/02)
「夢への憧れ」
毛布に首を締められる。
痒くもない皮膚を掻きむしる。
起きたくもない朝に寝る。
目的もなく開くスマホ。
布団の上で右往左往。
枕の裏に冷気を求める。
愛着が湧いてきた無精髭。
目を手で覆い眉を顰める。
洗いたくない食器。
いつの自分に任せる?
ため息で目が覚める。
今どんな顔をしている?
多分まだ足りない。
寝る前に水分補給を適当に。
枕の位置を整えて。
さぁもう鳥が啼いている。
眠れ、眠れ、眠れ。
もう暫く、目を覚まさないでくれ。
眠っている間は、誰にも邪魔されないから。