初任時代の映像を振り返る⑤
姿勢を良くしなさい!
これは教師の子どもへの常套句である。
教師はどうだろう?
他の大人に同じように言われたとする。
果たしてその時
「はい、良くしています。」
と答えられるだろうか。
今日はその教師の姿勢について述べていく。
1.教師の姿勢とは何か
教師の姿勢とは何か。
この問いにぜひ答えてみていただきたい。
教師の姿勢とは〇〇である。と
私は、こう答える。
教師の姿勢とは「生き方」である。
これには理由がある。
身体における姿勢を見るだけで、その人間の生き方が見えるからだ。
語られるのだ。
また、子どもは特に敏感だ。感性がずば抜けて鋭いから。
自然と見定めてしまう。
つまり、身体だけでなく心の姿勢までもが見透かされるのだ。
私たち教師は、
子どもたちにどのような想いで日々に臨み、日常をどう生きているか。
に姿勢が表れるのである。
2.私が見たある教師の姿勢
教員3年目。
去年ともに組んだ教師のある姿勢を紹介する。
かなり不快な内容なので、読み飛ばすことをオススメする。
小学1年生に対して、である。
・教室のものを蹴り、脅す
・怒鳴りつける(廊下に響き渡る声で)
・子どもたちの目の前で「死ね」を連呼する(聞こえないように本人はしているつもりだが、絶対に聞こえている)
・「檻」を作り、見せ物にする(本人にその意識は一切ない)
・給食を残す子どもに対して、「お前が食ってるもの全部ゴミだからな。」と言う。
これ以上は書かない。
私の腸が煮え繰り返るから。
※管理職に報告したが、動かず…。
これは行動のみに当てた事実である。
これが教師と言えるのか。
私は断じて言えない。
授業以外のところでも、教師としての姿勢が露呈する。
この教師は何を思いながら日々教鞭をとっておられるのだろう。
姿勢という漢字2文字の重さを強く痛感する。
もちろんその教師の教室は荒れた。
3.生き方のアップデートを
初任時代の映像を見ると、まぁのんべんだらりとした姿勢である。
・常に手を前に組んでいる(焦りを見せたくない?)
・あちこち歩き回る(プラットフォームがしっかりしていない証拠。焦りがみられる。子どもの視点の移動が大変。)
・発問・指示をする際、止まっていない(全体を見よ。足に根をつけよ。)
・物を持って説明する時、物を見ている(子どもを見ずに物と会話^_^;)
・全体説明時、子どもが全員見れるところで話していない(全体に声が行き届かない。子どもが見ない。)
・腕を腰に当てる(偉そうにすんなっ!)
この時の私は学校と家の往復が常であった。
家に帰ったらご飯をかき込み、スマホを見て、1日が終わる。
本なんてほとんど読まなかった。
サークルで模擬授業なんて考えもしなかった。
しかし、今は違う。
生き方が変わったからだ。
それについてはまた違う機会に書こうとしよう。
1つの授業映像から生き方を見返し、さらに質を高めていく。
授業力向上のために。常にアップデートが必要なのだ。
今日はかなり抽象的なテーマになってしまったが、いかがだっただろうか。
人を教え育てる者として、その姿勢は教室の子どもたちに伝播する。
姿勢なんてどうでもいい。
それならそうで構わない。
選択肢は人それぞれなのだから。
しかし、それで子どもに「変わりなさい。」と言っても果たして子どもは変わろうとするだろうか。
まずは教師から自分が変わろうとする“姿勢”を見せないといけない。
これは実感しないとわからない。
だから、恥ずかしくとも過去の自分と対話をする。
自分の根っこをさらに成長させるために。
教師修業は果てしないのだ。
つづく…。