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入院による不安

2週間前、僕のSNSにこんなDMが届きました。
「実は今、入院していまして、ローレルさんの柔らかい雰囲気を思い出し、連絡したくなってメッセージしてしまいました」

ホースセラピーに関する投稿をした後で、それがきっかけで思い出してくれたようですが、嬉しさとともに「何かあるな」とも感じました。

その後、退院までの数日間DMでやり取り(相談)をさせてもらいました。

体調に関する不安。
ご家族への申し訳なさと無力感と会えない寂しさ。
病院スタッフしか話し相手がいない孤独感。
やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、できない現実。
ほんとうはやりたくないこともあるのに、やらなきゃいけない現実。
なんで自分ばっかりこんな目に…という気持ち。

これらは、一遍に出てきたものではなく、やり取りを重ねる度に、とめどなく気持ちが溢れ出たものです。
ひとりで、胸の中にしまい込んでいた気持ちなんだと思います。

講演・講義でよく使っていた資料があります。

トータルペイン

ホスピスケアに携わる時、基本として学んだことの一つが、この「トータルペイン(全人的苦痛)」というものです。
人の痛みには、身体的苦痛・精神的苦痛・霊的苦痛(スピリチュアルペイン)・社会的苦痛があり、それらは相互に関連し合っている、ということを表しています。
例えば…。
お腹が痛い(身体的苦痛)ことが持続することによって、このまま良くならないのではと不安が強くなる(精神的苦痛)。
今まで一家の収入源だったのに病気で働けなくなり(社会的苦痛)、家族の役に立てなくなった自分に生きてる意味はあるのかと問う(霊的苦痛)。

今回の方は、4つの苦痛全てを抱えていたと思っています。
DMをくれるまで、よくひとりで踏ん張っていたなぁと思います。

加えて、この方、とっても頑張り屋さんのようで、「自分がやらなきゃ」「ちゃんとしてないと」という思考のクセがご自身をがんじがらめにしていました。

今回も、あれだけの気持ちを抱えていながらなお、「前向きに頑張ろうと思います」とも書いていました。

僕がしたことはこんなことでした。

・とにかく気持ちを吐き出してもらう。
・前向きに~と書いてあった時は「それ、〇さん自身に言い聞かせてるように感じました」と返信。
・早くやらなきゃ、ちゃんとやらなきゃ、の早くやちゃんとはどのくらいのことか具体的にイメージしてもらう。その上で、焦りがあるようなら、今の体調でできそうかなどを話しやすい医療者に相談してみる。
・ほんとうはどうありたい(ありたくない)かを問い掛け。
・ご家族に手紙を書くことを提案(実際にご家族に渡すかは別として、気持ちや想いを吐き出す目的で)。
・ちょっとでもいい出来事があれば聞かせてもらう。
・やらなきゃいけないことはスモールステップで。できたらほめる。

すると、こんな変化が出てきました!
・DMの文面に絵文字が増えた。
・一度にあれもこれもやらなきゃ、から1個1個クリアにしていこうと思えるようになった。
・気持ちがすっきりしてきた。
・小さなことでもできたらほめてみる。
・揺らいでいる自身の気持ちに気付けた。
・ご家族との時間や仕事の仕方について、ほんとうはどうしたいかを言葉にできた。
・ご家族と話せて、どう思っているのかを聞けたし、支えてもらえていることに気付けた。
・医師に相談してみる。
・ご家族に甘えながら、思考のクセとも上手く付き合って、ポジティブに生きていこうと思えた。

これだけの気付きと変化、凄くないですか?

その後退院されてバタバタの日々を送っているようですが、
・不安や孤独感を抱えながらのバタバタ
・時々の気持ちや感情に気付けて、ほんとうはどうしたいかを考えることができて、ちょっとでも頑張り屋さんを手放せてのバタバタ
だったら、断然後者の方が心に余裕のあるバタバタのような気がします。

後者の生活を送れていたらいいなと思いを馳せながらこれを書きました。

病気を抱えている方へのこころのケアは、正直僕の中では特別な位置付けにあります。
原点がそこなんでね。

なので、今回お役に立てたことも特別に感慨深いものがあります。

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読んでくださり、ありがとうございました。
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