自分が思春期の時に聞きたかった考え方①「大人ってなに」

 思春期の皆さん、こんにちは。西日本電気新聞協会電機(畜生)です。最近なんかもやもやしてきついわって脱キッズがいたら冷やかしに寄っといで。さて今回は謎めいた存在「大人」について嘯(うそぶ)いていくぞ!
(嘯く:猛獣などがほえる。鳥などが鳴き声をあげる 等)

端的に言えば、大人とは存在でなく状態である。

 さて、そりゃそうじゃ言われんでもわかっとると感じた人もいるでしょう。もうこれだけ読んでブラウザバックしても十分ですね!でも言語化ってすごく重要なんです。だからもう少し聞いてやるかと思ったら飽きるまで読んでいってね(^^)v

 ふと思えば、存在として「ガキだなこいつ」と断ずることは簡単でも、大人と認めることは存外難しいです(感情抜きでも)。それはどんな人にも、子供の状態、大人の状態、そしてそのどちらでもない状態という大別して3つの状態が含まれるからです。一人の人間の中に大人と子どもが住んでるんだから、当然大人という生き物は存在しません。ゆえに大人と認めるのが難しいんですね~。

 ところでみなさん最近、親や教師への不満が溜まってくる経験、あるんじゃないですか?
 明らかにおかしい、納得いかない、非論理的だ、不合理だ。大人と呼ばれる立場の人々(以下、成人と呼びます)にそのように思った時点で、あなた方は子供の状態から抜け出し、大人と子供の状態を行ったり来たりしています(まるで白線の上をふらふら歩いているみたいに、けれども重心がまだ子供の方へ傾いている)。
 これは、皆さんの脳が発達するとともに思考力や観察力、客観視能力が身につき、それまで言われるがままだった状態から、一時的に大人と同じ視点でものを考えられるようになったのが原因です。そして成人と同じ視点になった際に、成人の主張がおかしいと気づき、瞬間的に成人の大人状態を上回る(ロジカルクソガキ化)。しかし成人はこれまで通り皆さんが子供状態だと思い込んでいるので、屁理屈を言うな、黙って言うことを聞け等々、論理を破壊して勝利をおさめるのが世の常です(やったぜ)。皮肉にもロジクソの方が成人より大人力(おとなぢから)が強いんですけど、それを認めらないのも大人の可愛いとこですよね。
 このように大人という存在はおらず、全ての人が子供・境界線・大人の状態を常に行ったり来たりしているということが体感的に理解できたのではないでしょうか。そして加えると思春期とは「子供寄りだが、境界線・大人の状態も持ち始める時期」ということです。これは子供の2つの自立ステップのうち、精神的自立が始まったことも意味します(知らんけど)。

 それではいわゆる良い大人とはなにか、僕なりの答えは「大人・子供という状態を自在に往来できる人間」です。あるいは「大人状態を維持できる余裕を管理できる人間」でしょうか。
 いわゆる世にいう大人とは多くの場合、人間性が優れ、社会通念上求められるあれこれを満足させられる人ですが、これを達成するには半端(へぁんぱ)ないストレス状態になります。常に大人状態でいることは危険ですし、その必要もないです。一人の時間、家でも車の中でも、奇声を上げて首を振ってもいいですし、甘えられる相手がいるなら怒らせない程度に我が儘(わがまま)を言えばいいんです。特殊なストレス発散方法しかないのなら、存分に幼児退行したり、動物(ホモサピエンス除く)ごっこしたり、ビジネスサディストに踏まれてくださいね。(でも絶対公共の場でしないで……HENTAIでCOOL JAPANになるのはネットの海だけにしてね)
 まあつまるところ、自己管理能力の高い人間ってなるんですが。そして良い大人は変態でも許されるんですよ(^ω^)

 さて、皆さんが思春期を理解したのなら、そして大人を少しでも理解したのなら、親や教師へもう少し優しく思いやりを持ってあげてください。とお願いしてみます。もはや矯正できぬほどに人間性が良くない人も世の中にいますが(そういう人からはとにかく距離を置く)、そうじゃないのに皆さんに子供状態でしか接することができなくなった成人がいるとすれば、それは精神がかなり弱った状態です。ですのでどうか、あなた方思春期の大人状態をもって、大人として対応してあげてください。普通の注意に対して下らない反抗をせず、真面目な指摘なら受け止める。あなた方が大人ならできるはずです。思春期であろうと、子供状態を言い訳に好き勝手するのなら、本物のクソガキです。恥ずかしいクソガキです。頭も心も弱い人間です。皆さんが良い大人を振舞えることを、対等な社会の一員として信じています。

 つらつら並べましたが、全て持論です。異論反論大いに結構です。それが思春期諸君の価値観を形作ることもあるでしょう。素晴らしい。ぜひ自分の意見を持ってください。思考を止めないでね。ぶりぶり。

お付き合いありがとうございました(^^)/


このテキストは西日本電気新聞協会電機の提供でお送りしました

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