「忙しい」からと、大切な人を避けてしまう3つの理由。
こんにちは。ネコぐらしです。
世間はいまや大谷翔平さんの結婚報道一色。
他人事とはいえ、少しばかり華やかな気持ち。
こんな日なら、財布の紐をちょっぴりばかし緩めても許されるでしょう。
朝から豪勢にカレーをキメてきました。胃が重いです。
さて、そんな結婚報道を見かけてから、こんなポストを見かけました。
※原文ママだとやや過激な表現があったので一部修正しています。
「忙しい」
振り返ってみれば、幾度となくそんな理由をつけてお誘いを断ってきたことがありますし、断られた経験もほどほどにある。
どうしても気乗りしないときだったり、疲れてる時。
人はこの「忙しい」という最終兵器を持ち出してしまう。
誰にでも伝わり、気軽で、とても安価。
とにかく便利な言葉ですよね。
しかし、先程のポストからは「そんな便利な言葉でごまかすな!」って意志がひしひしと伝わってきます。
感情的な表現を抑えてはいますが、たぶん当事者の相当な怒りが込められている文章です。きっと過去に何かあったのね…。
ただ、ちょっと待って。
一旦、落ち着いて欲しいのです。
そもそも、まるっと全ての要素が「忙しい」という言葉に集約されてしまっているのが、とても良くない。
物理的な要因も、精神的な要因も、何もかも闇鍋されて「忙しく」なっているから、誤解が広がるのです。
今回お話するのは、「忙しい」に関わる3つの精神的な要因について。
十人十色の「スタミナ制」
「意思決定」するだけ結構疲れる。
見えない要因「インビジブル・ファクター」
どうして、あの人はこんなにも「忙しい」?
その原因を紐解いていきましょう。
・・・
①十人十色の「スタミナ制」
スタミナ制って言葉、聞いたことはありませんか?
主にソーシャルゲームでの用語。
ゲームに馴染み無い方は聞き慣れないかもしれません。
こんな感じ⇩
現実世界で例えてみる。
朝目覚めた時に最大値「100」
スタミナの消費も現実の行動に置き換えてみる。
サンプルは会社員の平日。
いつも寝る頃にはクタクタになっている、と想定してみましょう。
※「」内はスタミナ消費量です。
こんな感じ。
ぐっすりと眠って朝起きたとき、またスタミナは最大値の「100」まで回復している。
さて、過密なスケジュールに思えますが、実際のところは可処分時間も確かに存在している。
趣味の時間を削ったり。
退勤したその足で、友達と飲みにいったりもできる。
あまり褒められたことではありませんが、睡眠を削れば時間も捻出できるでしょう。
しかし、肝心のスタミナが残っていない。
同僚との飲み「30」
恋人との蜜月「20」
友人から急な誘い「20」
もしも、当人に最大値「200」のスタミナがあれば、間に別の予定を挟むことは可能でしょう。
ですが全員が同じスタミナを持っているわけではありません。なんなら50くらいの人もいる。
忙しさを「可処分時間」基準で考えた時は、確かにわかりやすいのですが、それだと公平とは言えません。
必要なのは「スタミナ」基準で考える癖です。
「残りスタミナ」で考えた時に、無理なものは無理!となった経験は人間誰しもあるのではないでしょうか。
うっかり漏らした「忙しい!」は、果たしてどっちの意味での発言だったか。よく振り返ってみたいものです。
・・・
スタミナの初期値が低い人、というのも世の中にはたくさんいます。
できることならば、ゆっくりとお風呂に浸かったり、アロマ、ヨガ、瞑想などなど、自分にとってスタミナの回復が実感できることを見つけられると頼もしいですね。
「忙しい」と口癖になってる人には、ちょっと休憩する隙間を与えてあげると良いのかも。
さて、そんな物理的な事象でのスタミナ消費を説明しましたが、このスタミナ制、実はそんな単純な構図ではありません。
・・・
2.「意思決定」するだけ結構疲れる。
冠婚葬祭。
遺産相続。
人生のターニングポイント。
思いがけない出会い、別れ。
人生では常に意思決定が要求されます。
特にリベラルが謳われる現代では「永久就職」の神話が瓦解し、今や個人の裁量がどこまでも求められる時代になりました。
その意思決定にも、しっかりと「スタミナ」が消費されてます。
さきほどの『十人十色の「スタミナ制」』で説明したスタミナは、ある意味「体力」と置き換えられる。
変わってこの項目では「精神力」といった意味で考えてもらえると、イメージしやすいかもしれません。
試しにですが、私の…わりと直近の記憶を引っ張り出してみましょう。
・・・
「友達が出産したって連絡来たんだけど、お祝いどうしようかな? いくら包もうかな? 贈り物は…前掛けセットとかどうだろう? あ、でも女の子だったらこっちのほうがいいかな… あ、他の人とも被っちゃうかな 食器は…うーん両親の好みがありそうだし…。え、逆に誰ともかぶらない贈り物ってあるの? そしたら消耗品のほうが良くない? でも消耗品ってどうなんだろう? ってかいつ渡そう? ギフトで贈って良いのかな? あ、でもしばらくは祖父母と一緒に面倒見るって言ってたから、住所きいといて…と。 あ、来週おばあちゃんの一周忌じゃん…。住職さん手配しなきゃ…あ、予算…。」
ごりごり削れるスタミナ(精神力) 5/100。
・・・
はい、わたしく結構優柔不断です。よく言われます。
こんな感じで、意思決定一つでもそれなりに消耗するのです(ついでにお金も)
スパスパっと決められるならそれに越したことはありませんが、そうでない人もたくさんいる。
さっきみたいにいろいろ準備している状況で
「半年ぶりだけどさ、近く来たから飲みにいこーよ!」
なんて誘われたら
たぶん「いま忙しい!!!」って返しちゃいます。
(違うの…。本当は行きたいのだけどスタミナがないのよ…。)
あなたの身近な人が話す「忙しい」は、もしかしたらそんな煩雑な意思決定からあえて身をひいているよ、ってサインなのかもしれません。
・・・
余談なんですが「私もできたんだから、あなたも出来る!」と※奮いにかけて、無理やり決意させるシーンをたまに見かけます。
「人には人の乳酸菌」ならぬ「人のスタミナ」があるのですから、しっかりその人に合わせたスタミナ管理を大事にしていきたいものですね。
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3.見えない要因「インビジブル・ファクター」
今日、忙しさの要因を考えている時、私の頭の中にフッと閃いた言葉。
それが「インビジブル・ファクター」
見えない要因です。
調べてみると、なんとパナソニックホールディングスを一代で築き上げた松下幸之助さんが、唯一この言葉を使っておりました。
ちょっと誇らしくなるネコぐらし。
※こちらの公式サイトの「松下幸之助一日一話」
noteを書く人にとてもオススメのコンテンツです。心に響く…。
さて、話を戻し「インビジブル・ファクター」とはなんぞやというところから。
ただ過ごすだけでも、スタミナを消費する要因があるよってお話です。
例えば、
駅の待合室
商店街の雑踏
高架線の電車
パチンコ店から漏れ出す騒音
工事現場の掘削機。
五感に働きかけて、消費するスタミナがあります。
主に騒音を取り扱ってみましたが、人波の中にいるだけで削れていく人もいますし、ギラギラとした街の光にスタミナを奪われる人もいます。
こういった五感に訴えるものもあれば、
友人との不和
上司と折り合いが悪い
恋人への欲求
SNSの悪口
私にかまってくれないあの人
脳内での空想、妄想。考えても詮無きことにスタミナが奪われることもあります。これらはその人にとって、れっきとした「事実」のように認識されています。
だからこそ、外野からは”見えない”「インビジブル」な”要因”「ファクター」によって、確実にその人自身のスタミナは削られていく。
それこそ知覚外生命体から攻撃を受けているような突拍子のない「忙しさ」を感じている人もいるでしょう。
このインビジブル・ファクターの厄介な点は、たくさんあります。
・怠け者に見えてしまうこと
・当人にも自覚がないこと
・言葉で伝えても、理解されづらいこと
・・・
ひとつ自己開示をしますと、ネコぐらしは『聴覚情報処理障害(APD)』をもっています。
簡単に言えば
言葉は聞き取れるけど、その言葉の意味がわからない。
意味をはきちがえてしまう。
言葉自体がうまく聞き取れなくて、相手の言っていることがよくわからない。
聴覚自体は正常ですし、高周波低周波のテスト(ピーって鳴ったら押してくださいのアレ)も毎回問題ないと診断されます。
それにも関わらず、私は一生こんな事象に悩まされていました。
雑踏の中で話していると、周囲の音と混じり合って「宇宙語」に聞こえる。
何度聞き直しても要領を得られず、3回目くらいで上長からブチ切れられる。
概念自体が理解できていないと思われて、丁寧すぎる説明で諭される。(子供扱い、というかもはや幼児扱いされる。)
複数人で話している時は、逆・聖徳太子。
当初は「集中力がない」「人の話を効かない」「真面目にやれ」など散々注意されましたし、いまでも全然言われます。
聞こえなかったとしても、脳内でなんとか補完してやりくりする癖がついていました。
「きょ…は…さ…い…すね。」
も頑張って
「今日は寒いですね。」
って補完し続けています。
というか、それが私にとっての当たり前の日常ですし、みんながやっていることだと思っていたのです。
しかし、フタを開けてみれば、
「みんなちゃんと聞こえてたんかい!!!」
ってな具体で、とんでもなく脳に負担をかけていたことに気付きます。
障害が判明した時、思わずツッコまずにはいられませんでした。
結果的に、これによって私のスタミナはガリゴリ削られていたのです。
・・・
この聴覚障害についてはまた別の回でお届けするとして、本題に戻しますね。
その人自身の問題や課題によって、消費するスタミナも「可変」します。
同じ「仕事」でも、消費量50かもしれないし、消費量100かもしれない。
絶対的に同じ消費量の行動ってありません。
「忙しい」って言葉に内包されているのは、その人にとっての「見えない何か」なのかもしれませんってことです。
まとめ
なぜ「忙しい」と人は言ってしまうのか。
その精神的なアプローチを見てきました。
今日話したことを以下にまとめてみますね。
『忙しい』は『スタミナ不足』かも
人はみんながみんなエスパーじゃないのです。
なので「忙しい」という言葉だけで全てを察せれるわけじゃない。
「分かれよ!」を続けているとその内「別れよ。」になってしまう。
「忙しい」と口にする前に、ちゃんと「忙しい」の因数分解をしてみて、ちゃんと相手に伝えてみる。
「忙しい」にムッとする気持ちを抑えて、しっかり相手の「忙しい」の正体を紐解いてみる。
そうやって歩み寄ってはじめて、円満な相互理解につながるのではないか思うのです。
…え?
それすらも「忙しい!」と言われてしまったらどうするかって…?
…うーん。
そんときは「別れましょ」
もういいよ、そんな人は。こっちから願い下げよ(投げやり)
さっさと「じゃあね」してお風呂でも入りましょ!
浮いた時間はスタミナ回復に充てる!
通知切って、意思決定もしっかり省く!
相手のコトも考えなくて済むから儲けもの!
そんな割り切りも、案外悪くないかも。
いつにもまして辛辣なネコぐらしでした🐈
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※若干のネタバレ注意報☂ 物語の本筋は、なるべく避けています!
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