「億万長者コラム」の担当をしてわかった「お金を稼ぐ」本当の意味
2018年から約1年半にわたり、ミレニアル女子向けWebサイト「telling,」で「ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方101のルール」というお金の連載を担当してきました。これは実際に億万長者の方にお願いして、企画を立て、記事を執筆してもらい、それをもとに私が編集を担当しました。そのなかから、私自身が実践してみて効果が高かったもの、また読者からの反響が高かった記事を紹介します。ここでは主に記事の紹介をしますが、最後に、このコラムを通して本当に伝えたかったこと、コラムの編集を通して、私自身が真に学んだこと、コラムの中には書かなかったことを、編集後記として書きます。
億万長者なのに食費1カ月1万円生活に挑戦した理由
このコラムを執筆したジョージ先生、ある日突然「1ヶ月1万円生活にチャレンジする」と宣言。「億万長者なのに、1回のメインディッシュが200円って本当ですか!? なぜそんな質素な暮らしを好んでする必要があるのでしょうか」と思わず聞いちゃいました(汗)。今、コロナで「生活費がない! どうしよう」と思っている人は、1カ月1万円生活にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。この先、お金に対する価値観が大きく変わり、貯蓄体質に転向できるかもしれませんよ。
効果大!コストはたった300円。職場の人間関係を良好にしてくれる㊙アイテム
これは私のイチオシ記事です。というのも、私は日本でも海外でも、いろんなところでこのマル秘作戦をしているのですが、想像以上に人間関係が良好になりました。良好というか、もうそれだけで生きていけるくらいです。300円払って30万円の得をする。そんな感じです! 今日から試してみてください。
年間34万円も節約!?「三大固定費」の見直ししてますか?
「キャラメルマキアートのサイズをトールからショートに変更したから、40円も節約~」なんて言いつつ、1カ月後には節約疲れとその反動で「あ、このワンピースかわいい!」なんて衝動買いをしいたら、お金は貯まるどころかマイナスに!? 本気で節約しようと思ったらまず見直すべきは「固定費」です。ついでにいうと、少額の固定費を見落とさないように~。気づいていないだけで、毎月財布から小銭やお札がこぼれ落ちていってますよ!
気づいたら資産億越えも?!「金の卵」を産む複利の力を使うために必要なこと
株価暴落で投資で損してしまい「もう投資なんて絶対にやらない」と思っている人、必見。「この複利の力を知らない人は、ほしいものがあったらその場で買ってしまう。そういう人は、そこそこお金が貯まっても、結局はお金の心配をすることになるのですよね~。だって、使ってしまったら、また働いて稼がなきゃいけないわけだから」。この話を聞いてから、コンビニでお菓子を買う回数が激減しました。まあ、それでも食べたいときは買っちゃいますが。
英語学習、毎回繰り返される「挫折」を断ち切るには
実は、私がオンライン英会話「QQ English」を始めたのは、この記事の著者であるジョージ先生から勧められたからです。「英語を習得したかったら留学がいいですよ。でも、いきなり留学してもなにもわからないから事前にオンラインで学習しておいた方がいいですよ」ということでスタートしたのです。
お金持ちがモノを買うときに考える12のプロセス
私はこれまでお金の専門家と呼ばれる人たち何人かにインタビューをしてきましたが、共通してみんなこの‟プロセス”を踏んでいるんですよね。たぶん、株などもそうだと思います。逆に、お金に対してのマイルールがない人は、どんどんお金を使ってしまうと思います。まあ、使ってもそれだけ稼げればいいわけですが。
お金持ちになりたければ絶対に知っておくべき「時間のルール」
みんな「お金を貯める」というと、お金を稼ぐことばかりを一生懸命考えるようですが、実は時間の使い方こそが大切なんですよね。投資でも複利でも全部時間が関係してきます。もっといえば、お金は稼げば増えるけど、時間だけはどうがんばっても取り戻せない。それを知っているか知らないかで、この先の生き方は大きく変わってくるでしょう。私は、変わりました。
早く気づいて! あなたが貯金できないたった1つの理由
この記事もよく読まれました。ここで出てくるのは「パーキンソンの法則」です。ビジネスマンから知っている人も多いと思いますが、このパーキンソンの法則は、まさに浪費家にぴったり当てはまっちゃうんですよね~! 私も身近な人を見ていて、本当にそう思います。だからこそ自分は気をつけようと思います。気が付かない人は、一生垂れ流し……(汗)
ボールペン1本の損失額はいくら? お金が貯まらない人の残念な習慣
これは、記事がどうこうというより、ジョージ先生はなんてマニアックな人なんだろうと、本気で驚いた話です。そして、このボールペンで記事が書ける人も、ジョージ先生をおいて誰もいないだろうなぁと……。とにかく驚きました。いっていることはすごくまっとうなので、ぜひ実践してみてください。
知ってた? 1日で将来のために使える時間は、たった○時間!
私は、毎日オンライン英会話を25分やっていますが、1年間続けたことで、少しずつ英語も習得できるようになり、仕事の幅も増え、そしてなによりも友達が増えて世界が広がりました。それは「トップページ」に固定して貼っている「オンラン英会話を通して知ったフィリピンの現地事情」に書いた通りです。お金を貯めたいと思ったら、1日30分、1時間をどう使うかにかかっているのです。やる人はやる、やらない人はやらない。ただそれだけです。私はやります。
なぜお金を稼ぐ&貯めることが必要なのか
このコラムは、実は「telling,」を立ち上げる半年前、2,018年10月に構想を始めたものです。初代編集長に就任する方からご連絡をいただき、ランチをしながらこんな話をしました。
「実は、資産億超えの方と知り合いになり、その人からお金のことを教えてもらっているんですよ。それがあまりにも細かいんですけど、逆にだからこそ誰でもすぐに実践できると思うんです。私自身はかなりズボラな性格で、いろいろ雑なので、その人から指摘されてばかりなんですよ。そんなわけで、こんな企画を2本考えたんですがどうでしょうか? 1本はご本人に執筆してもらう、もう1本は、その人を先生と見立ててダメダメ女子がお金について教えてもらうという感じなんですけど、どうですか?」
企画書を2本出して、2本とも通してもらったおかげで、立ち上げ初期からマネーコラムの連載が同時スタートしました。いつも「telling,読者だったら」「Yahoo!に掲載されたものを読む人だったら」と具体的な読者像を想定しながらテーマを決めていたのですが、記事がヒットするときもあれば、それほどでもないときもある。ヤフコメでも「こんなケチケチした生活を送るやつは本当の億万長者じゃない」ともさんざん書かれました。でも、コメントを書いてくれるだけでも本当にありがたかったです。批判されるよりスルーされるほうが落ち込むので。
私は、このコラムを通してずっとお金とはなにかということについて考え続けてきました。また、時々ジョージ先生にも尋ねたりもしました。「なぜお金を稼ぐ必要があるのか。なぜ資産が数億円あるのに、これ以上貯金する必要があるのか」と。
そんなときジョージ先生は「正直、お金が重要だとは思っていません。やりたいことがあるとき、それを実現するためにはお金が必要になる」と話していました。たとえば、海外旅行が好きで、世界一周を回ろうと思ったら、お金も時間も必要。でも、仕事をして、明日の生活費を稼がなければいけなかったら、いつまでたっても夢は実現できない。それに、もし自分の家族が病気になって、高額な医療費がかかるとなったとき、お金がなかったら助けることができないのです。また、仮にお金を払えたとしても、その後の生活は非常に厳しくなり、いつもお金の心配をしていなければならなくなります。
私は、このコラムを通して自分自身のお金の使い方について何度も考えました。そして上記で紹介したように、300円のアイテムをもとに人間関係を円滑にしたり、ここでは紹介していないものの、スマホの料金プラン変更などをしてきました。どれも小さなことですが、確実にお金の減りは遅くなりました。当時に、貯まるのが早くなりました。
お金が貯まらない人というのは、明確な目的を持っていないから、目の前にあるものに惹かれて、その場の欲求を満たそうとお金を払ってしまうんです。たとえば、コンビニでおいしそうなスイーツが売っていた、新しいワンピースがほしい。旅行に行きたい。街を歩いていても、インターネットを見ていても、購買意欲を掻き立てるような看板や広告がいっぱいあります。それに気づかず、物欲を刺激され、その場でお金を払っているのです。過去の私がまさにこれでした。現在も、気をつけていないと「これは必要だから」と思って購入ボタンを押してしまいそうになるときが何度もあります。人間、行動と物欲はすぐには変わらないので。まさにそういうときは、さきほど紹介した「12のプロセス」が役立ちました。といっても、私は12個もプロセスを踏んでいません。いくつかを基準に考えるようになった結果、買わないと判断するものが増えてきた、と言う感じです。
「節約=ケチ」は本当?見落としているお金を使う目的
お金の節約についてもう1ついえば、「節約=ケチケチしている」と思われがちですが、実はそうではありません。もちろん、ただ単に貯金が趣味という人は別です。そうではなく、なぜ節約をするのかといえば、自分のやりたいことのためにお金を使いたいからです。もっといえば、多くの人は、お金に対してあまり気を使っていないのだと思います。所得が多いときはとくにそうかもしれません。「使うよりか入ってくる方が多いから、細かいところを気にかけるなんて時間の無駄。それよりもその時間を使って稼いだ方がいい」という考え方なのかもしれません。それは本当にその通りだと思います。ただし、それだけたくさん稼げれば、ですが。中には、自分では稼いでいるつもりでも、実際はギリギリまで使ってしまって、収入と支出がほぼ一緒という人もいるでしょう。これこそさきほど紹介した「パーキンソンの法則」です。
ちなみに、投資家はこの無駄遣いを嫌うかもしれません。なぜなら、コンビニでおいしいお菓子を買っても、新しい洋服を買っても、買った額以上のお金が戻ってくることはほぼないからです。もちろん満足感は得られるし、それで明日から頑張ろうという気持ちになれることはいいことだと思います。ただ、満足感が高い、頑張ろうと思ったからと言って、翌月から収入が1万か2万上がるということは、昇進しない限りはほとんどないと思います。それに、その200円、1万円があれば、そのお金を投資にまわして1万5000円にしたほうがお得。投資家ならそう考えるんじゃないでしょうか。ただし、人にあげる場合は別です。「300円で人間関係を円滑にするアイテム」の記事で紹介したように、人にあげるのなら価値はあります。あげる人を間違わなければ。
気づいている人は意外に少ないかも?密接に絡み合った「お金と時間」の関係
この連載はマネーコラムではありましたが、時々時間について書くこともありました。というのも、「時は金なり」「貧乏暇なし」という言葉があるように、時間はお金と密接にからみあっているのです。さきほど「時給単価が高い人は節約をきにするよりも稼いだ方がいい」と書きましたが、それは本当にそうだと思います。逆にいうと、時間を節約することでお金を稼げるようにもなるのです。
お金が貯まらない人というのは、実はお金だけじゃなく時間もムダ使いしているのです。家に帰ってきて、食事をして、スマホを見て、ねる。毎日その繰り返し。そういう人も多いでしょう。思う存分働いて、家に帰ってきてリラックスしたいという人もいると思います。今の生活に満足しているのならそのままで大丈夫です。ただ、もし「お金も時間も自由に使えるようになりたい」「何の心配もなく生きたい」と思っているのなら、時間の使い方は考えた方がいいです。
なにをどう変えるか。それは個人によって違うと思います。私は毎朝30分から1時間早く起きることで英語の勉強を始めました。英語の勉強をして稼げたお金はわずかですが、それ以上にかなり得していると思います。これから1年後か2年後は、直接稼げるようになると思います。そのために今毎日お金と時間を使って英語を学んでいます。お金と時間は密接に絡み合っている。このコラムを通して、一番感じたことです。だから時間はムダにしたくないのです。
1年半続けて、全部で何本できたんだろう。数えるのが大変なので数えませんが、数十本あるうちのなかから、とくに印象に残ったものをいくつかピックアップしました。すべて実体験に元づくものですが、お金の価値観は人ぞれぞれ。とくに投資などは自己判断で行ってください。私は一切の責任を負いません。しかし、もしこの中でどれか1つでも興味があるものがあったら実践してみてください。それをキッカケに、お金や時間、人間関係などが好転し始めるかもしれません。
この記事は、ジョージ先生こと、生方正さんが執筆し、私が編集を担当しました。次回は生方さんが監修し、私が実際に体験し執筆したもう1つのマネーコラムをご紹介します。