量子力学で解き明かす!引き寄せの法則と現実を変える思考のチカラ
最近、「量子力学」という言葉を耳にすることが増えてきましたが、具体的に何を指すのでしょうか?
量子力学は、物理学の一分野で、ミクロな世界で物質やエネルギーがいったいどんなふるまいをしているのかを説明する理論です。たとえば、原子や素粒子といった極小な物質が、時には波のようにフラフラと動き、また別の時には粒のように固まるなど、普通の物理学では考えられないような不思議な現象が見られるのです。
この難解な物理の世界とスピリチュアルな要素を結びつけ、引き寄せの法則を科学的に説明しようとするのが、『「量子力学的」願望実現の教科書 潜在意識を書き換えて思考を現実化する11の法則』の著者であり、一般社団法人イーアイ・アカデミー 代表理事の高橋宏和さんです。
まずは、高橋宏和さんの経歴について紹介します。高橋さんは、中学生の頃、父親の仕事の関係でイギリスに移住。インターナショナルスクールで国際バカロレア教育を受け、ディプロマを取得。その後、イギリスにロンドン大学インペリアルカレッジで物理学科に合格し、日本に帰国後は慶應義塾大学理工学部に進学。さらに慶應義塾大学大学院で修士課程を修了し、オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ博士の「量子脳理論」に触発され、量子力学を応用した人工知能プログラムの研究開発に取り組みました。
その後、高橋さんは学生時代から学び続けていた東洋哲学、成功哲学、心理学、脳科学、そしてコーチングを「量子力学」の視点から解明することを目指し、独自の「量子力学コーチング®︎」メソッドを確立。
また、『7つの習慣®︎』の研修プログラム開発者であるロイス・クルーガー氏と共に、経営者向けのエグゼクティブコーチングプログラム『ベイビーブレイン®』を開発し、さらに『ウォーターフロー経営』を提唱するなど、コーチや講師としても幅広い分野で活躍しています。高橋さんの使命は、「夢と希望を持ち、自己実現できる社会を創ること」としており、これが高橋さんの活動の原動力となっています。
「だるまさんが転んだ」で考える物理の法則
では、量子力学と「引き寄せの法則」はどのように関連しているのでしょうか? 高橋さんの考えでは、私たちの意識や思考が、量子力学の法則を通じて現実に影響を与える可能性があるとされています。その中核となるのが「観測者効果」です。
観測者効果とは、観測することで結果が変わる現象のことです。これは量子力学の中でも重要な概念で、「見る」という行為が、物質やエネルギーの状態に影響を与えるという考え方です。物質(例えば電子)は観測されるまで「波」のような状態で存在しているものの、観測された瞬間、特定の位置や状態に確定する「粒化」現象をさします。
高橋さんは、この観測者効果について「だるまさんが転んだ」という日本の伝統的な遊びで説明してくれました。
だるまさんが転んだのルールでは、鬼(観測者)が振り返ると、動いている子どもたちは「見られた瞬間」に動きを止めます。観測されている状態だと、誰も動けないんです。鬼が振り向いていない間は自由に動けるけど、振り返って「観測」されたら一瞬で「止まった」状態になります。これが、量子力学でいう観測者効果です。観測者(鬼)がいることで、観測される側(子どもたち)の動き(状態)が変わります。つまり、「見られている」ことが現実に影響を与えているのです。
このように、「だるまさんが転んだ」のようなシンプルなゲームにも、観測者効果の概念が隠れています。高橋さんは、身近な出来事を通して物理の法則をわかりやすく説明してくれるので、自然と理解が深まり、興味を引かれやすいのです。
量子力学と引き寄せの具体的な関係
高橋さんの説明によると、観測者効果を引き寄せの法則に応用すると、私たちの思考が未来を「観測」する役割を果たします。つまり、意図的にポジティブなビジョンを描くことで、それが現実になる可能性が高まるということです。これは、私たちが頭の中で強く思い描くことが、実際の結果に影響を与えるという考え方です。ポジティブな未来を意識して観測することで、その未来を引き寄せる力が働くということですね。もう少し詳しく説明しましょう。
思考が現実を作る
量子力学では、観測することで物質の状態が確定するとされており、この理論に基づくと、私たちの意識や思考も同様に現実を変化させることができるといいます。つまり、ポジティブな思考を持つことで、ポジティブな出来事が引き寄せられる可能性が高まるという考え方です。感情や思考が現実を作る
また、量子力学には「波動と粒子の二重性」という概念があります。高橋さんは、思考や感情も一種の波動を持ち、それが他の波動と共鳴することで現実に影響を与えると説明しています。ポジティブな波動を放つと、それに応じた現実が引き寄せられ、逆にネガティブな感情や思考は低い波動を発し、それに応じた結果を引き寄せるという理論です。潜在意識に働きかけて理想の未来を引き寄せる
さらに、高橋さんは私たちの潜在意識が量子の世界と強く結びついており、その力を使って未来を作り出すことができると考えています。目に見えない潜在意識が働きかけることで、望む未来の現実を引き寄せやすくなるという主張です。
量子力学コーチングで学んだ影響力の法則
私は、2018年から2020年あたりにかけて、「量子力学コーチング」基礎講座&マスターコースを合計2年間受講しました。講座では、実際に数多くの物理の法則を用いて、受講者のミッション、ビジョンの設定から始まり、量子力学と引き寄せの法則の解説、コーチングの基礎から活用方法など、知識と実践を学ぶことができました。
たとえば、高橋さんはアインシュタインの有名な「E=mc²」の公式を使って、影響力を高めるための要素を比喩的に表現していました。
E(エネルギー)=影響力
ここでは、エネルギーは自分が他者に与える影響力を指しています。つまり、自分がどれだけ人に影響を与えられるかを表しています。m(質量)=体験+学び
質量は、これまで蓄えてきた知識や経験です。学んだことや体験したことが重ければ重いほど、影響力も大きくなるという考えです。つまり、豊富な体験や学びがある人ほど、周りに与える影響力が大きくなります。c(光の速度)=行動力
光の速度(c)は非常に大きな値です。ここでは、行動力を意味しており、どれだけ速く、強く行動に移すかがポイントです。行動力が強ければ強いほど、影響力も大きくなるということです。
物理が苦手な人にとって、「E=mc²」の公式を聞いただけで蕁麻疹が出そうな気がするかもしれません。そんなとき少し視点を変えてみると、実は普段の生活にも大きく関わっていることがわかります。
量子力学の考え方は一見難解に思えましたが、高橋さんの講座を通じて、少しずつその理解が深まり、私の現実にも変化が現れ始めました。最初は、ポジティブな思考がどのように現実に影響を与えるのか疑問に思っていましたが、講座を受けるうちに、思考の力がどれほど重要であるかを実感するようになりました。
量子力学コーチングを活かした新たな挑戦
私が高橋宏和さんと出会ったのは、『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(ad)の著者で友人の生方正さんの紹介がきっかけでした。生方さんは高橋さんがこれから必ず有名になると確信していて、「今のうちに彼の講座に参加しておくべきだ」と勧めてくれました。
実際、初めての体験講座で特別な引き寄せの感覚を体験し、その日から私の人生にいろいろな変化が訪れるようになりました。何か自分の中で大きな変化が起こっているのを感じ、次第に高橋さんの量子力学やコーチングのセミナーに通い始めました。
その過程で、自分の人生のミッションが「英語を使って各国の人々にインタビューし、日本と他国の教育を紹介する」というものに定まりました。それまでなんとなく英語を学んでいたのですが、このミッションが明確になったことで、英語を学ぶ理由が自分の中ではっきりとし、その必要性を深く感じるようになりました。
高橋さんのコーチングを受けている中で、ベストセラー作家の本田健さんと出会い、彼の講座にも参加する機会がありました。この出会いをきっかけに、本田健さんに関する記事を書く機会が増え、ライターとしての自信もついてきました。
そして、高橋さんの講座に通っている間、一日に何度も富士山や龍を見かけるという不思議な体験をしました。それが気になり、高橋さんにその意味を尋ねたところ、「日本一を目指し、影響力を持つ人になりなさい」というアドバイスをいただきました。それからは、Yahoo! JAPANでの記事がランキングNo.1になるという成果を得ることができ、自分でも驚くほどの変化を感じました。
さらには、文部科学省や経済産業省、子ども庁の大臣や各都道府県知事へのインタビューを通じて、教育に関する啓発活動にも携わることができました。これもまた高橋さんとの出会いがなければ実現しなかったことだと思います。この出会いは、私の人生にとって本当に大きな転機となり、成長への大きなステップとなりました。
現在、量子力学コーチングをともに学んだ受講生たちと、週1回オンラインでコーチング勉強会を行っています。私はこの量子力学コーチングで学んだことを活かして、これから金融に特化したライフコーチとして、日本人と海外の人向けにコーチングを行っていきます。
量子力学初心者でもすぐにわかる!引き寄せの法則を学べるおすすめの一冊
①『あなたの夢を叶えもん』
②『「量子力学的」願望実現の教科書 潜在意識を書き換えて思考を現実化する11の法則』
③『「量子力学的」お金と引き寄せの教科書 豊かさのエネルギーを自由自在に操る9つの法則』
④『「量子力学的」強運の方程式 シンクロニシティが次々と起こる絶対法則』
高橋さんの量子力学と引き寄せに関する書籍は多くありますが、初心者に特におすすめなのが、高橋さんの初著作『あなたの夢を叶えもん』です。高橋さんの幼い頃からの「ドラえもん愛」から着想を得た本で、彼が描くのは、AIロボットで夢を叶えたいという思いに基づく物語。ストーリーは、ダメダメサラリーマンのヒロが上司に叱られて落ち込んでいるときに、不思議な存在「叶えもん」と出会い、量子力学を応用したアイテムを使って日常を変えていく内容です(AD)。
この物語は、実は高橋さん自身のサラリーマン時代の経験が元になっています。高橋さんは講座の中でよく、「昔の私は本当にダメなサラリーマンで、会社では上司からパワハラを受け、自宅に帰れば元奥さん(現在は別の方と再婚されています)から『お前はミジンコ以下だ!』なんて言われ、最悪な日々を送っていたんです」と語っています。しかし、そんな高橋さんが量子力学を活用し、今では多くの受講生に支持される人気講師となったサクセスストーリーが描かれた一冊です。ぜひ読んでみてください。