「経済はチリから学べ」 宮路秀作

「もっと経済を知る必要がある。」そうシェアハウスに住んで思い始めてから「経済は世界史から学べ」とセットにしてメルカリでポチった本。高校のときに学んで、こんなの習ったなってことから初耳のことまで網羅していて良き本だった。(ほとんどは初耳だったが、、、)

特に印象に残ったのはブラジルとヨーロッパの繋がり。なぜイギリス料理はまずいのか。この二つ。アウトプットとしてここに記載する。

「ブラジルとヨーロッパの関係」ブラジルは世界的に見て資源豊富な国、今後のGDPも伸びるとされているが主な生産品は鉄鉱石や豆、コーヒーなどのイメージが強いだろう。だが、実は国内向けに自動車生産も盛んである。インド同様に今後の国内需要が明るいとされ、外資系自動車メーカーを誘致する一方で、国内ブランドも生産している。それにも驚きなのだが、実はブラジルでは小型飛行機の生産がであるということ。アメリカのボーイングやフランスのエアバスなどの大型旅客機とは異なるLCC用の小型飛行機である。そこで生産されたものはヨーロッパへ輸出される。EU圏内での移動に使われる飛行機はブラジル産なんだとか、、、

「なぜイギリス料理はまずいのか」考えもしなかったこの常識の答えがこれだ。かつてのイギリスで支配層にいたジェントルマンと呼ばれる人たちが贅を抑え、質素な食事こそ紳士という文化を形成した結果が今の文化に影響を与えているとのこと。もちろん他の要素もある。イギリスの大地はドイツ同様に寒く肥えた土地ではなくためじゃがいもなどに適した土地だったとのこと。他の作物がなく、食文化の発展が難しかったらしい。ドイツも同様にじゃがいもを中心とした食文化が形成されている。

今後もっと地理を学びたいと思わせてくれる一冊だった。地理の先生になる道もありか、、、