あの白いジャケも? 世界に耳を傾けること ジョン・ケージの「4分33秒」についての記事を読んで
私は現代音楽と呼ばれる分野について何を知るわけでもないのだが、ジョン・ケージの作品「4分33秒」に関するこの記事↓は良い記事だなと思った。
ネット上のニュース一般の場に音楽を扱った記事が掲載されていて読んでみると、通り一遍な内容に虚しくなることも多いが、こういう記事なら読んだ甲斐がある。
コメント欄も有意義で真摯な意見、情報を寄せている方が何人もいらして、ニュースサイトのコメント欄としては一味違い、こういう時もあるのかと思えた。スライ・ストーンやフランク・ザッパの名前を出している方もいらっしゃる。
耳を傾けるべきは演奏だけではないというか、聞くべきなのはこの世界、この宇宙という演奏なのだ。
耳を傾けるべきは音楽だけではなく、人間〜世界〜宇宙という音楽なのだ、そんなことを記事を読んで思った。
追記
結局「4分33秒」という作品で示されているのは、演奏〜演奏家、作品〜作者が世界から切り離されて、特権的な領域を閉鎖的に形成するわけではなく、演奏も作品も、演奏家も作曲家も、世界という土台の上に成りたつのであって、そのつながりを断つことはできない、そういったことなんだろうな。
それと記事中でこのケージの作品と、美術家のロバート・ラウシェンバーグによる「ホワイト・ペインティング」シリーズとの関わりが紹介されているので思ったのだが、ザ・ビートルズの「ホワイト・アルバム」のジャッケットのデザインは、その両者の関わりがヒントになっているのかもしれない。
再追記2024-11-15
昨日の時点では話題にした記事へのリンクがちゃんとしてなくて、記事のアドレスがペーストしてあるだけになってました。すみませんでした。
1日経つと記事のコメント欄に、やや平凡な意見が増えて、yahooニュースのコメント欄のおなじみの様子になっているのは、世の中こんなものだな、と思わさられる。