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運動は免疫機能を向上も減退にもなる~「免疫のために運動!」の注意点

新型コロナウィルス関連で『免疫』もよく聞かれるキーワードになっています。

免疫機能を高めると言えば『運動』ですが、しかし、運動もやり過ぎれば免疫を低下させるものでもあります。

少なくとも運動不足や運動に慣れてない方が急に激しい運動をすると、かえって体調を崩すでしょう。

では、免疫機能に運動は良いのか?悪いのか?

そんな話を書いてみたいと思います。


アスリートは、実は病気になりやすい?


コロナ関連でヨーロッパのサッカーリーグをはじめ様々なスポーツに影響が出ていますね。

はじめは無観客試合などの影響でしたが、今や選手にも感染しています。

同じチームだったり試合相手になれば、選手同士が濃厚接触になってしまうので、本人だけでなく他の選手にも影響してしまいますね。




アスリートは一般の人よりも体力があるでしょう。

しかし、だからといって病気にならないわけではありません。
(そもそも病気にならない人間なんていない、なんて話は置いておいて)

ここでのポイントはアスリートは体力を極限まで擦り切らして戦っているということです。


先日のnoteにも書きましたが、スポーツは対象が他者になるので、他者に打ち勝つためには自分の体力を削って身体能力を高める必要があります。


通常であれば体力がある人も、当然ですが練習などで疲れ切ってしまえば体力はなくなります。

つまり、この時に免疫機能も著しく低下します。

知り合いのアスリートは「トレーニング後に毎回発熱している」なんて言ってました。すごすぎる。


今は下手に風邪を引けない状況なのでトレーニングレベルをどう設定するか?

特に一流のアスリートほど極限のレベルでトレーニングをしているでしょうから、体調管理も難しいでしょう。


体力がある人、若い人は感染しにくくないのか?


基本的には体力がある人や若い人は感染しにくく、感染したとしても発症しにくいはずです。

感染したとしても発症しにくく、発症したとしても死亡しにくいです。

(新型コロナウィルスでの死亡者の多くは高齢者です。ただ、実際には若者にも感染しています。中国では10代、20代にも死亡者がいます)


分かることは、年齢は確実に関係あるが年齢だけではないということです。


このことと、冒頭に書いたアスリートは病気になりにくいか問題はつながっていると考えるのは自然だと思います。

つまり年齢や体力に限らず、その時のコンディションによって免疫機能は変化する、ということです。


ここで一般の方に言えること。

運動をしないことも良くないですが、運動のし過ぎも避けたいです。

また、体力全般のことを考えれば、運動に限らず栄養と休養。

偏食や夜更かしも当然コンディション=免疫に関係します!

運動・栄養・休養の『健康の基本の3本柱』を整えることが基本的なことであり重要なことである、

ということですね。

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『免疫力』という言葉は学術的にはほとんど使われない?


余談ですが、

世間一般に言われている『免疫力』という言葉、専門家からするとよく分からない表現だそうです。


これは目から鱗でした。

大森も普通に免疫力って言葉を使っていたので著書を買ってみたのですが、なるほど納得。


簡単に言うと免疫の力は弱くても病気になりやすいが、強過ぎると『自己免疫疾患(癌とかリュウマチなど)』に代表されるように、

自分の免疫が自分の身体を攻撃することもある、ということです。

つまり『免疫力を上げる』とポジティブに聞こえますが、時にネガティブになることを考えると、単純に高ければ良いってものではないということです。

…ま、

とはいえニュアンスとしては意味が通じるものを専門用語がナンダカンダと否定するのもナンダですが。

一応、大森としては使わないように気を付けてます。


免疫機能を向上させる運動とは?


まずは先日のnoteにも書いたように『運動』と一言でいっても『スポーツ』ではなく『フィットネス』がオススメです。

相手と戦うのではなく、自分自身と向き合って、自分自身の状態を見極めながら運動をする=フィットネスが、運動のし過ぎ=オーバーワークを防ぎ、かえって体力を減退させるリスクを減らします。


フィットネスで行なえることはいろいろありますが、いくつか例を上げると、

・筋トレにおいては約70%=12-15回程度繰り返しできる強度

・有酸素運動に関しては、最大心拍数の60~70%程度を目標心拍数として維持できる強度

心拍数の求め方
最大心拍数=220-年齢
強度:60~70%
目標心拍数=(220-年齢)×0.6~0.7

が、筋力あるいは体力(筋持久力あるいは持久力)を高めるのに適した強度と言われています。

また、汗をかくほどの運動でなくとも、ヨガやストレッチなどで普段動かさない筋肉をほぐすことも、血流の促進や心身のリラックスにつながるので免疫機能にはポジティブに働きます。



冒頭にアスリートを例に出しましたが、一般人とアスリートを比べるのはナンセンスです


上記に運動強度のポイントは、決して重さや速さを基準にしていないということです!

運動初心者、あるいは運動不足の状態では、思ったより軽い重さでもしっかりトレーニング効果は得られます!

人と比べず、自分自身と向き合って、自分自身の状態を見極めながら、
運動のし過ぎ=オーバーワークにならないよう気を付けましょう!


免疫機能は血液の流れで全身を巡る。血流は運動によって活性化する


免疫機能の主戦力は『血液』です。

血液は体内を還流することで体内の病原菌を見張っています。

血流は筋肉の働きにより促進されます。

シンプルに、これが運動が免疫機能を高める理由です。


ダイエットやボディメイクでなくとも運動は身体に多いに役立ちますので、ぜひ運動しましょう!



最近はフィットネスクラブも自主的に営業を休止しているところも多く、運動不足になっている人がよけいに増えてしまっているのではないかと懸念しています


運動はやりすぎると免疫機能を低下させますよ、という話を書きましたが、

しかし運動を全くしなければ体力は衰える一方で、いずれ免疫を大きく損ないます。

時期的に病気の話が多くなりましたが、メンタルにも大きな影響を与えます。

運動と脳の関係で言えば、この本が有名です。


心身のリフレッシュに有効な運動を、そのメリットデメリットを理解して、ライフスタイルに上手に取り入れたいですね。


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最後までご覧頂きありがとうございます。

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大森 剛/OMORI TAKESHI
http://www.largeforest.com


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大森タケシ🍀 人生100年時代の身体と思考づくり
アスリートでもなく、マッチョでもない、一般人視点って大事だと思うんです。 なかなか運動の第一歩を踏み出せない人に、身体、筋トレ、ヨガ、その他フィットネス界隈のことについて、日々の気づきをシェアすることで、何かしらのヒントやキッカケになれば幸いです。