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同じ「運動」でも「スポーツ」と「フィットネス」は違う
2020年のオリンピックイヤーを迎えて(開催されるかは分かりませんが ^^;;)
みなさまにぜひ認識しておいていただきたいことがあります。それは、
「スポーツとフィットネスは違う」
ということです。
えーと。「どうでもいい。笑」
って思った方、少々お待ちください!笑
身体に何も悩みやトラブルがない方はスルーしていただいてOKですが、
少しでも身体に対して問題や課題がある方はこの違いを知っておくと
「やるべきこと」が見えてくるかも知れませんよ!!
というわけで、続きをどうぞ!
スポーツもフィットネス、どちらも『運動』ですが要素が異なります
『運動』とは、身体を動かすことですね。
『スポーツ』にはルールがあり、そのルールに基づいて人が競い合う運動です。
『フィットネス』は、様々な体力要素と強化するための運動です。
もう少し詳しく説明します。
スポーツとフィットネスの大きな違いはその『対象』
スポーツは運動を通じて他者と競い合うためのものです。
つまり『対象は他者』になります。
個人種目であっても順位が決まったり、あるいはタイムなどの成果を競い合うものであれば、他方に他者はいるはずです。
一方でフィットネスは『自分自身が対象』となります。
自分自身の体力要素(筋力、柔軟性、持久力、瞬発力、など)や
身体要素(体重、体脂肪率、筋肉量、姿勢、など)に対して
運動によってアプローチしていきます。
外向的か内面的か?という区別とも言えるかも知れません。
もちろん全く別々なモノになるわけはなく、
例えば、スポーツが強くなるためにはフィットネスを鍛えと有効でしょうし、
スポーツとやることは同じでも身体能力を鍛えることを目的にすれば、
それはフィットネスと言えます。
また、中間もあると思います。
中間は『ファンスポーツ』や『武道』
例えば「ファンスポーツ」(楽しむためのスポーツ)は、中間にあたるものだと思います。
あるいは『武道』は自分自身と向き合い心身を整える修練でありつつ、
他者を制す技を磨くわけですから、
スポーツとフィットネスの間と言えるかもしれませんね。
では、これらの定義を踏まえて、
大森が思う『運動に関わる課題』を考えていきたいと思います。
日本では「運動=スポーツ」という概念が浸透し過ぎていませんか?
「運動不足ならばスポーツをしよう」
という認識って大きいと思いませんか?
もちろんスポーツが悪いわけではないです。
しかし急にスポーツをすれば、肩や腰を痛めるリスクは高まります。
理由は、対象が他者であるがゆえに、自分自身にとってのちょうど良い運動ができないからです。
フィットネスであれば、その運動は『自分自身を対象』に行なうものになるので、自分自身に適した負荷で筋力や体力をつけることができるでしょう。
スポーツ、フィットネス、ファンスポーツ、それぞれから得られるもの
スポーツとフィットネスとファンスポーツから得られるものを
それぞれ分けて考えると良いと思います。
スポーツは『競争相手』に勝つために、ルールに基づいて様々な努力をします。
その過程で得られることのひとつは『競争力』でしょう。
(他者と協力する姿勢、感謝するマインドなどもあると思います)
フィットネスは自分自身に対して課題をみつけ、目標を決め、それに向けた取り組みを行ないます。
そこから得られることはまさに『セルフマネジメント力』です。
(その過程で筋力や体力やボディメイクといった効果が得られます)
ファンスポーツは、まさに『ファン』。楽しくやりましょう。
とくにメンタルストレスの解消には一番効果的かも知れません。
これらを踏まえて、いま自分に必要なものを選ぶのはとても大事なことです。
何をするかではなく、どのようにするか?
冒頭に、
少しでも身体に対して問題や課題がある方はこの違いを知っておくと「やるべきこと」が見えてくるかも知れませんよ!!
と書いたのですが、
あなたが取り組みたいことは、何なのか?
あらためて確認しましょう。
競争力を付けて戦いに勝ちたいのか?
セルフマネジメント力を付けて自分自身を整えたいのか?
楽しんでリフレッシュしたいのか?
同じ運動をしていても、どの要素も当てはまるところはあると思います。
野球をしていても、
リーグ戦で勝ち上がるためにがんばるのか(スポーツ的)、
身体をほぐしたり温めるために行なうのか(フィットネス的)、
リフレッシュするために行なうのか(ファンスポーツ的)
いろいろ考えられると思います。(フィットネスは少々無理やりでしたが。笑)
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最後に、もう一度「運動=スポーツ」に偏ることについて想うことを書きます。
スポーツに偏ることの危険性
繰り返し述べるように、スポーツが悪いわけではありません。
しかし『競争』という性質から、時に過度になる場合があるので注意が必要です。
このnoteを書いている最中、Twitterでフォローしている方がこんな記事をシェアしていました。
選手を担当しているコーチや競技をしているお子さんを持つ親御さんにぜひ読んで欲しい。子供に競技成績を追い求めすぎてはいないか。それは本当に本人が望んでいることなのか。自分の夢を他人に託しすぎていないか。常にこれは指導者や親御さんは頭に入れておくべきだと思う。 https://t.co/WyVxLOJPkm
— 暇なおじさん3.0 (@kakkies03) March 9, 2020
大森はアスリートの世界をあまり知りませんが、まだ小さいとはいえ息子を持つ親としては、ツイ主の一連の投稿に胸を打たれました。
勝負の世界はシビアです。
特にオリンピックレベルの世界は、まさに想像を絶するのでしょう。
だからこそ得られるものも多いのでしょうが、同時に多くのものを失う人もいるます。
自分の周りにもスポーツから多くのことを学んで、その下地がスポーツ以外の仕事などにも活かされている様子を見ると、素晴らしいアクティビティなことは間違いないと思います。
友人のひとりは、学生時代にスポーツに燃え尽きて引退したのに、しばらくして戻ってきて選手として現役アスリートとして活躍しているます。
その求心力は強いなぁと感じます。
だからこそ、『運動』がイコール『スポーツ』になる危険性を、あえて記しました。
運動不足が社会的課題と言われて久しいですが、やがてみんなが運動をうまく生活に組み入れて、みんなが健康で幸せな社会になることを夢見てます。
大森自身も運動ができない側の人間だったので想うのですが、
一見、運動って敷居が高いです。
スポーツをするためには道具を揃えたりルールを覚えたり人と集まる必要があることが多いです。
それらが得意な方はそれで良いと思いますが、大森はあまりスポーツに入りにくい性質だったので、スポーツに誘われても困っていたんですね。
そんな中、フィットネスクラブは、ある意味楽ですよ。
グループでファンスポーツ的に行なうレッスンもあれば、競技的に筋トレやランする人もいますし、ヨガやピラティスで身体を整えることを目的にした人もいます。
多様な目的な方が一緒の場にいてみんながそれぞれ運動できるフィットネスクラブって、現代において貴重なところだなーと、
まあ自分がそこで仕事をしているのでそう見える部分もありますが、案外客観的な視点で見てみても良いところだと思いますよ。
運動に敷居の高さを感じる方は、ぜひフィットネスクラブにいらしてみてください。
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最後までご覧頂きありがとうございます
このnoteを読んで、運動をしてみたいと思っていただけた人が少しでもいれば幸いです。
また、この投稿がどなたかの運動/フィットネスへのモチベーションにお役に立てそうであればシェアしていただければと思います。
ありがとうございました。
大森 剛/OMORI TAKESHI
http://www.largeforest.com
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