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【let's読書】落ちた気持ちが上がること📖
ずっと気になっているのに、後回しになってしまうことってありませんか。
私の場合はしょっちゅうで、その一つが「小川糸さんの小説を読みたい」でした。
図書館で借りてきたのが1週間前。借りる前も、図書館に行くまでの腰が重く、やっと借りたところでちょっと気が抜けたんですね。
図書館の貸し出し期間は2週間なので、もうそろそろ読まないと、となったわけです。
まだ読み始めなのですが、初っ端から主人公さんが素敵すぎて、ものの10ページで心を掴まれたものですから、たまらず今の気持ちをアウトプットしたいと思いました。
ところで私の読書ペースはとってもスローな上、小説なんかは読み終わるのがもったいなくて、「続きは今度にしよ」とキリのいいところで栞をはさんで間を置いたりします。
だから気にいる本ほどなかなか読み終えない。
そんなわけでまだ100ページに満たないところにいるのですが、書きます。
「食堂かたつむり」(ネタバレなしです)
主人公の倫子ちゃんが、前しか向いていないところが、とってもカッコいい。
物語の導入が絶望から始まったので、どん底の気持ちをどう修復するのだろう?と探りながら読み進めていたら、とんでもない。
倫子ちゃんは、過去のことなど振り返らないのです。
なんでこんなことになってしまったのかー
とか、
どうして私がこんな酷い目にー
とか、
ネガティブな発想は(ほとんど)しないのです。
ちらっとかすめる一文を挟んでくるところは、
読者の思いを上手に裏切る技術なのでしょうか、小川糸さんのいたずら?なところなのでしょうか、程よい行間で「そう思わんのんかい」とか「そうは考えへんのんかい」とか、突っ込みを入れながら読んでいました。
そんな風にとんとんと、飛び石を渡るように、ネガティブ思考の私の心が、ぽっぽっとほっこりしていくのがわかるのです。
倫子ちゃんは、大切なものはたった一つあれば良い、ということを教えてくれます。それ以上に欲しいものは、これから自分で作っていけばいいと。そして本当にそのように行動に移していきます。
小説ならではの展開で、素敵な出会いがあったり、思いがけない見つけもんがあったりしますが、小説だからというわけではないな、と思うのです。
現実だって、過去にしがみついて、いつまでも前に進めないでいると、誰との出会いもないけれど、ちょっと顔を上げて遠くの景色を見ていれば、昨日まで気づかなかった見つけもんに出会えたりするものです。
日が長くなったな、とか。
庭の梅の木が今年は蕾をつけてるな、とか。
倫子ちゃんは、そういう小さな出会いや幸せ(上の二文は私のですが)に感謝をしながら、そこに浸ったり留まったりせず、ただただ、前へ前へと進んでいきます。
私は自分が躁うつなので、ただただ突き進むのは危なくて、憧れるだけで真似まではできないけれど、気持ちだけは後ろを向き過ぎないように、前へ前へと運んでいたいー。
そう思いながら、大切に読み進めているところです(読むのが遅い、言い訳です)。
倫子ちゃんの大切なたった一つのものは、もしかして読み進めたら増えていくのかもしれません。
私にとってのたった一つの大切なものは、なんでしょうーー。今こうやって、じっくり読書ができる時間でしょうか。
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かたつむりの目に見えました🐌
拙い文章を最後まで読んでくださり
ありがとうございました😊
またお会いできると嬉しいです🌹
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