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【短編】やめれば?「信じる!」なんて

※A部長→自分/B→お相手様
という視点でお読みください。

*……*……*……*……*

A部長「部の目標達成までもう少しだよな。この企業に今月末のアポイントとっておいてくれるかな。同行して一緒に頑張って達成しよう。時間は、14時でお願いできるか?」

B「承知しました。でも、今C課長の仕事頼まれてて…後でもいいですか?」

A部長「いいよ。じゃ、よろしくね」

・・・

A部長「アポとれたか?あの部長は忙しいから」

B「大丈夫です。後でやっておきます」

A部長「後っていつだよ。もう3日もたってるぞ」

B「やるっていってるじゃないですか。今月末ですよね。まだ2週間以上も先じゃないですか。C課長の仕事で疲れてるんで、明日やりますよ。お疲れさまでした」

A部長「早めにアポ取れよ。相手にも都合があるんだから」

B「疲れてるのに……」

A部長「C課長の仕事はすぐやるのに。自分の担当企業のアポイントだろう?俺は予定を空けて力になりたいと思ってるんだが」

B「C課長の案件は、俺にとって最優先なんです。直属でお世話にもなってますし、怒らすと課の空気も悪くなるでしょう。疲れたとか、後回しとかできないんですよね」

A部長「俺のはどうでもいいのか?」

B「そんなこと言ってないじゃないですか。この部の長ですし、一番意識はしてます」

A部長「そんな態度には見えないが?」

B「たいしたことじゃないのに、何回も言うからですよ。覚えてますって。信じてないな~。課長の仕事で疲れてるのに、わかってくれないんですね。自分のことばかりだ!パワハラですか?どうせ部長が言ったからって、俺の事クビにはできないでしょう。おとなしく、でんと構えててもらえますか」

 「あ、課長!今日の飲み会、俺幹事なんで先に行って席温めておくんで!待ってますね!」

「じゃ、そういうことなんで。部長に声かけろって言われてたんですが、来ないですよね。なので、効率を考えて誘わなかったんです。後、みんなの気持ちを考えてね。誰もがうるさいと思ってるんじゃないんですかね(笑)そういうの改めた方がいいっすよ。じゃ、お疲れさまでした」

A部長「お前は俺をなめてるのか?」

B「はぁ。そういうところですよ。じゃ、他の誰かに頼んだらいいんじゃないんですか?でも、この仕事は俺にしかできないですけどね。他の奴じゃ、売り上げもがた落ちだ(笑)それでもいいなら、どうぞ」

*……*……*……*……*

《《 あとがき 》》

 信じられないのは自分のせいではありません。
「信じる」は、信頼できる関係性があったら自然と出てくる感情です。

 “情”というフィルターはやっかいです。
 “ツインレイ”というフィルターなら、なおのこと自分の本当の感情を曇らせる。

 愛情いっぱいの時間を体験してるから…
 愛してくれる居心地の良さに引っ張られてしまいます。
 
 苦しくなっても、「もう一回!あの時の彼が本当だから」
と信じようとしてしまう。

 でも、どんどんこじれる関係に
 
 「私は信じることができない小さな女。こんな女は幸せになれない」
 
 と、「信じる」という言葉に何度も押し潰されてきました。
不倫は嫌だと言っている時点で、無償の愛とは程遠いとも……。

 そして、自分を犠牲にするスパイラルに陥ります。
 そうなったら、自己肯定感がダダ下がりに。

 主導権はいつでも“自分”です。

 他の奴だっているんです。

 ですが、そう思えないのもわかります。
 
 一時の安心は、不安を大きくするだけなんです。

 あなたの上に、心が満たされる幸せが訪れますように。

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