ホープフルステークス(GⅠ) レース考察と期待の穴馬
1.来年のクラシック戦線へ
有馬記念も終わり、今年のJRAの開催もあと1日を残すのみ。最終日のGⅠは来年のクラシック戦線を占うホープフルステークス!
去年は1年後に有馬記念を制することとなったレガレイラが優勝。まだ幼い2歳馬にとってスタート直後とゴール直前というスピードの上がりやすい地点で急坂を通過するとてもキツイコースだからか、過去の馬券内好走馬はレガレイラ同様、2400mのクラシックディスタンスより長い距離で実績やタフなダートで活躍を見せていて、前者は三冠馬コントレイルを筆頭にダービー馬レイデオロ、新種牡馬として席巻中の皐月賞馬&有馬記念2着馬サートゥルナーリアに、有馬記念でも善戦した春の天皇賞馬ジャスティンパレスあたりが該当。後者はまだまだ現役ドゥラエレーデやサンライズジパングがダート一戦級で活躍中!
ここに挙げたようなお馬さんに近い片鱗を感じる若駒を見つけられるよう頑張って行きたいにゃ😺
2.ホープフルステークス レース考察と期待の穴馬3頭
冒頭に書いた通り、中山の2000mはスタート直後・ゴール手前のスピードが求められる地点に丁度坂があるため、普通のコースの2000mよりもスタミナが求められるコース。
ただ、今年はいつもの年よりもスピードが求められるというか、馬場状態が良すぎるのが今の中山。2週前とは言え1600mのひいらぎ賞でデンクマールが1分32秒4を叩き出しただけでなく、1週前の2歳未勝利戦で1分59秒7とその前の週の2勝クラス、チバテレ杯の1分59秒9を上回る時計が出るほどの馬場コンディション。ここまでの過程でスタミナとスピードに対応できるお馬さんを穴馬として探してみるにゃ。
後は、2歳戦のマイルより長い距離あるあるで小頭数・逃げ先行・スローペース以外を経験してきたお馬さんが少なく、タフな流れになるGⅠで求められる他頭数・馬群で脚を溜める・ある程度流れたレース経験を持っているようなお馬さんが候補。
今のところ、猫が期待する穴馬3頭は以下のとおりにゃ!
想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。
(1)アマキヒ(想定オッズ5番人気 13.9倍)
期待の穴馬1頭目はアマキヒ!
ご存じ金子真人HDゆかりの血統馬。
母親はオークス馬のアパパネ、半姉に秋華賞馬アカイトリノムスメを筆頭に、ラインベック・ジナンボーとオープン級続出の良血。
オーナーの金子さん、アパパネは相当思い入れがあるようで、アマキヒが7頭目の産駒だけれども最初の4頭が父ディープインパクト、アマキヒ含む直近3頭が父ブラックタイドと7頭とも父の名前が違うだけの血統的には7頭とも入っている血が一緒というこだわり。
ちなみに、名前を出した3頭以外の3頭も無事デビューして3頭ともJRAで1勝はしているのでアパパネもお母さんとして超優秀!
アマキヒも無事に成長してほしいところだけれど、新馬戦見る限り期待値は高そう。
東京2000mで15頭立ての3枠4番から好スタートを決めて1コーナーへ進入。楽に先手を取れるかと思いきや競りかけられながら向こう正面へ。ここで、確りとスローペースに落としたけれど掛かることなくレースをコントロールして直線へ。坂下で後続を引き離しにかかるもロジャリーマインが鋭く伸びてきて残り200mを切ったあたりでアマキヒから馬体を寄せに行って競る形に。勢いがあったロジャリーマインがいったんは首差以上に前に出たものの、アマキヒが差し返して最後は首差をつけて勝ち上がり。
このレース、3着以下を0.6秒差をつけて引き離しているのだけれど、接戦を演じたロジャリーマインが先週未勝利をあっさり勝ち上がってきたし、引き離されての3着だったマテンロウムーブも2戦目で未勝利を勝ち上がっていて、レベルの高い新馬戦だったと言えるにゃ。
(2)デルアヴァー(想定オッズ11番人気 33.0倍)
2頭目はデルアヴァー。
前走、東スポ杯2歳Sで5着と馬柱的にはやや物足りないけど、一昨年の勝ち馬ドゥラエレーデは同じように東スポ杯2歳S4着からの参戦で勝利しており人気薄として考えるなら実績不足とまでは言い切れないところ。
その東スポ杯2歳Sはスタートでやや出遅れ気味だったものの、道中後方でじっくり構えて直線へ。坂下で馬群の後ろに入りそうになったけど、うまく進路を確保して追い出し開始。しかしながら、前半のスローペースの影響で前も止まらず、デルアヴァー自身上がりは最速タイとなる33.3秒を出したものの、勝ち馬クロワデュノールも33.3秒であがられてしまい、道中の位置取りの差が最後に出てしまった形。
そして、新馬戦で他頭数を経験しているのはかなり良い経験。
出走馬のほとんどが12頭立て以下の経験しかなく、他頭数、しかも後方で折り合わせる経験があるだけでも大きいところ。そしてコースも中山に近い福島芝1800mで小回り適性もあり、中山に替わるのはプラスの要素。
そして、前走の馬体重+14㎏と明らかに余裕残し。叩き2走目の上積みが見込めると思うにゃ
今回、クロワデュノールが抜けた1番人気想定となっているけど、オッズほどの差はないと見て、穴馬候補2頭目に挙げるにゃ。
(3)ピコチャンブラック(想定オッズ4番人気 8.4倍)
3頭目はピコチャンブラック!
やや人気が出そうだけれど、デビュー前の調教で重賞出走予定の古馬との併せ馬をしてぶっちぎったかなりの話題馬。
そのデビュー戦、前半は遅いペースでの逃げとなたけれど、残り1200mから加速ラップとなり、ゴールまで全ての区間タイムが加速ラップとなっていたのは実力がないと出来ないところ。
2走目となる前走アイビーSは最初の200mこそ13.2秒とソロっとした出だしだったものの、その後の道中は12秒前後が最遅とかなりしまった流れの中を2番手追走。直線では右に左にフラフラとしながら逃げたシルバーレインはとらえるも、内を伸びたマスカレードボールに差されての2着。
とは言え、+14㎏の馬体増を考えると、こちらも叩き2戦目の上積みが期待できるところ。アイビーSはホープフルSとの相性も良く、去年制覇したレガレイラもアイビーS3着からの巻き返し。
内枠を引ければ好発からラチ沿いをピタッと回って先頭押切なんてのもありそうにゃ。
3.まとめと予告
と、期待の穴馬3頭を上げたけど、正直、前走+24㎏増で東スポ杯2歳Sを完勝したクロワデュノールの実力は抜けていると感じていて、相手探しの一戦が基本と見ているにゃ。
に2番人気、3番人気になりそうなマスカレードボール・マジックサンズについては、マジックサンズのほうは懸念材料が多いので、ここでは評価を落としているにゃ。
札幌2歳Sで阪神JFを制したアルテヴェローチェに完勝したものの、その札幌2歳Sと新馬戦の2戦とも北海道の洋芝且つ稍重と重での実績という部分。
確かに阪神JFのアルテヴェローチェは強かったものの、コースコンディションが3連続開催だった京都芝と今の時計の早い中山は求められる適性が全く異なるので、人気するようであれば馬連の相手には絶対買わないにゃ
さて、考察はこれくらいにしておくにゃ。
土曜日当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてください。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。