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チャレンジカップ(GⅢ) レース考察と期待の穴馬

1.気持ちはもう来春へ

天皇賞秋からはや1か月。
ローカルの福島記念を除くと主要4場での芝2000mは天皇賞秋以来となるこのレース。近年の勝ち馬からはレイパパレとベラジオオペラの2頭がチャレンジカップを勝利した翌春の大阪杯を制覇!
年末とは言え、来春の中距離戦線を占う重要な一戦というのがチャレンジカップの位置づけ。
但し、今年の開催場は阪神ではなく京都。連続開催3か月目に突入ということで例年の阪神開幕週の綺麗な馬場での高速レースとは異なるところに注意。先週の京都の芝のレースでも血統的にはハービンジャーやらスクリーンヒーロー、サンデー系でもサクソンウォリアーやらエピファネイアあたりの高速の末脚より持久力のある末脚を持つ血統の産駒の活躍が目立つようになってきたので、良そうに考慮したほうが良さそうにゃ。

2.チャレンジカップ レース考察と期待の穴馬3頭

出走馬を眺めると逃げそうな候補としてバビット・アウスヴァールが最右翼。ただし、マイネルモーント・テーオーシリウス・セイウンハーデスあたりも逃げ争いに参加しそうな面々が揃っているだけに、それなりに流れそうでスローペースの上がり勝負ではなさそう。
今あげた5頭の後ろにルペルカーリア・コガネノソラ・エヒト・ダノンエアズロック・エピファニー・マキシあたりが続いて、残ったお馬さんがそれより後ろという並びになるかにゃ。
今回の逃げ候補のうち前に行きそうなのはバビット。
いずれのレースを見ても、展開がスローのことが少なく距離のわりに比較的流れるような競馬をするタイプ。
一方のアウスヴァールはスロー寄りの逃げが多く、枠順次第なところではあるものの、バビットを上にとって考えを精査していくにゃ。。

想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。

(1)エヒト(想定オッズ15番人気 84.2倍)
まず上げておきたいのがエヒト!
5走前、去年夏の小倉記念を制して重賞2勝目をあげたけど、その後の4戦は2桁着順2回含む凡走続き。これで買えるだろうかと思うだろうけど、この4戦に関しては、ある程度止むをえない結果と判断できる材料もあると思うにゃ。正直、ここで重賞2勝の実績はかなり上位に位置づけられるし、もし力の衰えがなければかなり期待できると思うにゃ。
まず、4走前のオールカマーと3走前の天皇賞秋については単純に相手が強すぎたための着順で良いと思うにゃ。
まず、オールカマーは勝ち馬ローシャムパークは今年の大阪杯で2着好走、2着馬タイトルホルダーは言わずもがなGⅠを3勝、3着ゼッフィーロも去年暮れの国際GⅠ香港ヴァーズで2着、それより下で11着のエヒトまでの間にGⅠ馬のジェラルディーナとウインマリリン、札幌記念でプログノーシスを撃破したノースブリッジに、今週のチャンピオンズカップでも人気しそうな芝ダート兼用のガイアフォースとGⅠクラスの相手がズラリ。
そして、正真正銘のGⅠだった3走前の天皇賞秋は、勝ち馬はイクイノックスが1分55秒2というスーパーレコードを叩き出した一戦。今年の秋競馬の主役のドウデュースが7着だったレースで、離されたとはいえ8着なら、この馬なりには走っていたと考えて良いと思うにゃ。
2走前が去年のこのレース、チャレンジカップ。ただし舞台は開幕週の阪神内回り2000m。このレースの勝ち馬も強くて今年の大阪杯勝ち馬のベラジオオペラだし、その他にもGⅡ最強格ボッケリーニに3戦連続で同じレースとなったガイアフォースもいたりするし、夏の七夕賞から数えて5戦目と疲れがたまっててもおかしくないローテーションだったことも踏まえると、度外視できる可能性も相応にあると思えるにゃ。
そして、前走は初の海外遠征となったサウジで5着、しかもこの時の斤量が60.5㎏とかなりの酷量を背負っての成績と考えるとこれも度外視可能。
つらつらと文章を並べたけど、つまりは直近4走全てに理由のある敗戦で5走前と同じレベルに休み明けでも仕上がっていれば十分勝負になる実績を持っていると思うにゃ。
そう思うと、現在の単勝万馬券レベルの評価は過小評価が過ぎると思えるので、相手の1頭には必ず組み込みたいし、このオッズなら少額でも単勝握りしめておきたいにゃ。

(2)コガネノソラ(想定オッズ4番人気 10.1倍)
オークス・秋華賞で穴人気していたコガネノソラ。
過去の戦績で目立つのは夏の札幌のクイーンS優勝!
現役最強の1勝馬と言っても良いボンドガールを封じ込めての優勝で、確かに51㎏という軽斤量の恩恵を最大限に活かした側面はあるにせよ、この時期に牝馬限定戦とはいえ古馬相手に重賞を制するのは力がないと出来ないこと。
脚質的に逃げ・先行馬の後ろに付けられそうな今回は展開面での恩恵もありそう。さらにゴールドシップ産駒ということで、連続開催の3開催目に入ってかなり荒れてきた芝で力を発揮しそう。
斤量面でもこのレースの別定条件により53㎏での出走と、流石に夏と比べれば重くなるものの、前走のGⅠ秋華賞で背負った55㎏からは2㎏減の条件。
これで、単勝10倍超で買えるなら妙味ありと見て期待の穴馬1頭目としてあげるにゃ!

(3)バビット(想定オッズ13番人気 43.1倍
3頭目はバビット!
エヒトに続き、相当な人気薄のご指名。
猫としては3歳時の重賞連勝時に稼がせてもらったお馬さんなので、菊花賞以降の成績は非常に残念に思っていて、正直、終わったお馬さんとしか見ていなかったにゃ。
ところが、5走前の京都記念での3着激走で突然の復活。その後、7歳暮れを迎えた今も頑張って現役を続けている状況。
今回、逃げ先行馬が多くて気分よく行けるかはフィフティフィフティなところもあるけど、冒頭に書いた通り同型のアウスヴァールはスローペースの逃げ馬なので、それよりも速い逃げがスタイルのバビットが先手を奪うはず。
そして、何気にバビット自身、この京都コースとの相性が良さそうで、京都記念3着以降、京都では2回走っていて鳴尾記念で0.7秒差7着、前走京都大賞典で8着とはいえ0.5秒差と、それ以外の今年の2戦と比べるとかなり善戦しているにゃ。改装前とはいえ同じ京都でのデビュー戦となった新馬戦で、あまり向いていなさそうなワンターンの1800mで2着を確保しているので、隠れ京都巧者の面がありそう。
こちらも、これだけの人気薄で好走可能性があるなら馬券の相手には入れる価値があると見て穴馬候補に挙げるにゃ。

3.まとめと予告

今回のチャレンジカップ、今のところ上位人気に想定されている面々それぞれに不安要素が見えているだけに波乱の可能性は十分ありそうな気配。
想定1番人気のダノンエアズロックは東京もしくは左回り専用機の可能性、2番人気マキシも成績は安定しているけど、重賞は京都新聞杯4着くらいでここで確実に通用する実績は見せていないお馬さん。3番人気ラヴェルも前走GⅠで2着好走とは言え、そのエリザベス女王杯はレベルが低いと戦前にさんざん言われていた一戦。本来の意味でのGⅠ好走と胸を張って言える実績ではないうえ、川田ジョッキー継続騎乗で過剰人気しそう。
一方で、長期休養明けからの復帰となるボルドグフーシュは菊花賞・有馬記念というGⅠの中でも格の高いレースで連対、負かした相手もジャスティンパレスやプラダリア、ガイアフォース、タイトルホルダーにディープボンドとGⅠ・GⅡ級がズラリ。
流石に1年半以上の長期休養明けだし、そこそこ人気しそうなので穴馬には挙げなかったけど、このレースの一番人気ならこのくらいの実績があってもおかしくない中、今の想定上位人気馬はそこまでの実績が見られないのは波乱の要素があると思いたいにゃ。

土曜日当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてほしいにゃ。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。

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