朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ) レース考察と期待の穴馬
1.G1なのにオープン馬が少ない!
今週末のGⅠは朝日杯フューチュリティステークス!
先週の阪神JFに続き京都芝1600mの同条件で行われるので、週中に大雨とか降らなければ先週の馬場傾向が参考になりそう。
一時期は年末のホープフルSに素質馬が集まりがちだったけど、近年の勝ち馬をみれば一目瞭然!ドウデュースはスーパーホースの域で別枠としても、昨年のジャンタルマンタル始め、グレナディアガーズ、サリオス、アドマイヤマーズ、ダノンプレミアムと長めなら2000mくらい、短めなら1200mくらいとマイルを中心に活躍馬多数!
今年も2歳マイル重賞好走馬を中心に条件人気を形成しそうだけど、いつもの年とチョイと違うのが1勝馬の多さ。
登録馬19頭だけど、うち1頭は阪神JF4着のショウナンザナドゥ。まさかの連闘に挑まない限り、それ以外の登録馬全てが出走可能な状況。
本賞金400万円のお馬さんが8頭、未勝利だけど小倉2歳S2着で本賞金600万を持っているグラスペディアもいて、いわゆる2歳オープンの基準となる本賞金900万円を持っているお馬さんが出走頭数の半分の9頭しかいない状況。
9頭の中にはダートで勝ち上がってきたコスモストームがいるので、実質的に芝のオープン馬が8頭しかいない相手関係。
8頭の中には距離適性がスプリント寄りのお馬さんがいるので、少なくとも現時点で見えてる実績から実力を測ると、上位5頭くらいまでのレベルと、それ以下のお馬さんとの差がかなり大きく見えてるにゃ。
とはいえ、まだまだ成長途上の若駒ということで戦績や血統的背景から期待できそうなお馬さんを紹介していくにゃ!
2.朝日杯フューチュリティステークス
レース考察と期待の穴馬3頭
まず今回ムズイなーと感じているのが、どのお馬さんが逃げるのか。
前走、エルムランとソードマスターが逃げているけど、それぞれ1800m、2000m戦でここで前を取り切れるか微妙なところ。
一方でエイシンワンド・クラスペディア、パンジャタワーが短い距離で前目に付けた時に34秒台で入っているので、この辺りのお馬さんが前目に付ける候補かな。あとはアドマイヤズームが前走で前半34.0秒の流れを2番手追走しているから、これも候補か。
有力どころだとアルテヴェローチェが比較的前目、トータルクラリティも脚質的に前目、ミュージアムマイルは中団やや後ろよりに構えそう。
ペーはがミドル以上に早くなることは無さそうだけど、先週の阪神JFを見る限り、差しも効く馬場になってきたので、能力重視で穴馬を上げていこうと思うにゃ。
想定オッズはネットケイバさんを参考にしているにゃ。
(1)アドマイヤズーム(想定オッズ8番人気 16.7倍)
秋の京都開幕週で新馬戦デビュー。好位から悪くはないレースだったものの、開幕週で前が止まらない流れになり、番手追走のこのお馬さんでも逃げた前2頭を交わすことが出来ず4着。そこから1か月後の未勝利戦では前目2番手につけ折り合いをガッチリつけて直線へ。川田ジョッキーが仕掛けると瞬時に反応して2着に0.5秒差をつけての完勝。
これだけだと、推す材料として弱いけれど、経験した2戦ともミドルペースと締まった流れを経験できたことが大きいと思うにゃ。そして、その2戦いずれも京都開催でのものなのである程度、コース適性があることもこの2戦で分かっているので、層の薄い今年の面々であれば馬券圏内に好走することはありそうと考えているにゃ。
鞍上も川田ジョッキーを確保出来たところから、それなりに期待はされていることは確かそう。4年前のグレナディアガーズの再現を期待して穴馬1頭目に挙げるにゃ。
(2)ランスオブカオス(想定オッズ10番人気 46.2倍)
さて、期待の穴馬2頭目は1戦1勝での出走となるランスオブカオス。
12/1にデビュー戦を飾り中1週でGⅠ出走となるので、もし戴冠したらデビューからのGⅠ勝利の最短日数になるのではないだろうか。
その新馬戦は1400mで最初の3ハロンが36.0秒と2000m戦並みのスローペースを中団から追走。残り4ハロン戦はペースがあがり46.5秒、しかも4ハロンを通して加速ラップとなったレース。3コーナーでは9頭中の後方8番手だったにもかかわらず、残り600mを33.6秒の豪脚を繰り出したうえ、さらに0.4秒差をつけての圧勝。上がり2位がさらに後方にいた5着馬の34.2秒、それ以外のお馬さんは34.5秒以上かかっているので、ランスオブカオスの末脚が飛び抜けて速かったにゃ。
本番のGⅠの早い前半について行けるかは未知数だけど、新馬戦はかかるくらいのスローペースだったのを後方で確り折り合ってレースを進めたほうを評価したいにゃ。早い流れのほうが折り合いはつけやすいだろうから、あとはペースについて行けるかといことと、スタミナが持つかというところ。
人気馬だったら消すところだけど、これだけの人気薄であればプラスの面を評価して相手の1頭に入れておくつもりにゃ。
(3)ソードマスター(想定オッズ15番人気 131.2倍)
期待の穴馬3頭目はソードマスター。
単勝万馬券のこのお馬さんの何処を見て期待の穴馬に挙げたかというと、前3走ともマイルより長い距離を経験しているところ。
そして負けた2戦ともある程度言い訳ができる要素があるので、ヒモ穴としてはあり得ると考えているにゃ。
初戦の新潟1800mの新馬戦はスタートで寄れて立ち遅れ気味だったところを二の脚をつかって先団にとりつくロスの多い競馬。そして、開催後半となっていた夏の新潟で最内の1枠とバイアス的に不利がある枠で終始内目を走ることとなったこと、直線入り口から半ばまで伸びかけようとしたところに、すぐ前にいた勝ち馬がこの馬と同じ進路取りをする形となり、確りと終えた時間が短くなったようなレースだったにゃ。
次の未勝利戦は東京の2000mだったけど、初戦よりは締まった流れとなり馬群が3つに分かれるなか真ん中の集団から追走。勝ち馬の決め手にはかなわなかったものの、上がり2位を記録しての2着。その時の勝ち馬が次走で葉牡丹賞でタイム差なしの3着好走、4着は0.6秒離しており、この負けも相手が強かった面があるにゃ。
そして、3戦目の前走は好スタートから先団を取って楽な形での逃げとなったのは恵まれた感はあるものの、33秒台の末脚で後続を完封。
今回はマイラーの早い流れを考えると中団あたりからの追走になりそうだけど、脚質に自在性があるだけに前目からの流れ込みや、有力馬をマークしての差し込みもありそう。いずれにせよ、これだけ人気がないけどまだ底が残っている面に期待して穴馬3頭目として指名するにゃ。
3.まとめと予告
穴馬3頭を上げてきたけど、正直、今回の人気馬上位4頭、アルテヴェローチェ・タイセイカレント・トータルクラリティ・ミュージアムマイルは実績的に抜けている感じがするので、穴馬が割って入る余地がどれだけあるかなというのが初見のイメージ。
ただ、ちょっと気になるのがサウジロイヤルRC出走馬のその後。
アルテ・タイセイに続いた3着のマイネルチケットと4着シンフォーエバーが京王杯2歳Sに出走して2着と6着、さらにシンフォーエバーはその後自己条件のベゴニア賞に出走して2着と勝ち切れないところをみると、サウジアラビアRC出走馬のレベル感が少し疑いをかけてみる方が良いかなと感じているにゃ。
勝ち馬アルテヴェローチェは早い流れの中、意図した形で後方で脚を溜めて差し切ったけど、2着のタイセイカレントは出遅れ気味が結果的に展開向いての差し脚に見えたし、5着のアルレッキーノは新馬戦のパフォーマンスから少なくとも2着は来れる相手だったのではないかと考えると、信頼度はあまり高くない気がするにゃ。
猫としては残りの2頭の内、トータルクラリティを今のところ上位に見てるにゃ。何といっても、新潟2歳Sで一旦は半馬身近く抜け出したコートアリシアンを差し返して逆に1馬身近くの差をつけたレースには衝撃を受けたし、今回、いろいろ考察していくと1番強いのがこのお馬さんではないかと火曜日時点では考えているにゃ。
ミュージアムマイルは名前のとおりマイル得意かもしれないけど、すべてのレースがスローペースで、GⅠの早い流れについて行けるか未知数。この状況で3倍台の1番人気なら妙味薄く感じるにゃ。
まだまだ追切や木曜日の馬体重とか検討材料が出ていない段階の考察。
この後の情報でどう変わっていくのやら。
そして、日曜日当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてほしいにゃ。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。
みんなで楽しみに週末を待とうにゃ。