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マイルチャンピオンシップ(GⅠ) レース考察と期待の穴馬

1.マイル未経験馬の1番人気と欧州からの刺客

今週のGⅠマイルチャンピオンシップ。
ブレイディヴェーグの参戦とチャリンという欧州のトップマイラーの参戦で例年よりもキャラクターが幅広い今年の一戦。
迎え撃つ、日本のトップマイラーといえるナミュール・ソウルラッシュ・セリフォスはここ2年くらいのマイルGⅠで常に好走しているので、冒頭の2頭以外の日本馬はこの3頭を基準にふるいをかけていくと買えるか買えないかは割と的確に判断できそう、というか、面白くはないけどこの3頭のワイドが全部3倍以上つくのならそれを勝っておけばプラスになりそうな気がするにゃ。
猫的にはブレイディヴェーグは初のマイル戦、1勝クラス以来の牡馬混合戦、スロー寄りの流れしか経験がないことと、すぐに思いつくだけでも不安点がいくつも考えられるうえ、脚質が中団より後ろになりそうで、先週のレガレイラよろしく差し届かずなんてこともありそうで1番人気で買いたいとは思えないにゃ。
一方、チャリンに関しては前走で破ったファクトゥールシュバルが香港でナミュール・ソウルラッシュに完勝したお馬さんということを考えれば、強いのは間違いないけれど、日本の高速馬場をこなせるか否かが最大の焦点。感覚的にはピンパーはっきりした結果になると思っていて、単勝がある程度つくなら買いたいけど、連勝系の馬券への組み込み方は慎重に考えたほうが良いイメージにゃ。

2.マイルチャンピオンシップ レース考察と期待の穴馬3頭

展開の考察としては、逃げそうなお馬さんはバルサムノートくらいしか見当たらない相手関係。番手に馬場が合えばチャリン、アルナシーム、ウインマーベル、エルトンバローズ、コムストックロード、マテンロウスカイ、レイベリングと、馬名を並べてみると有力馬が見当たらず、改めてレースの重心が後ろ寄りになっていると感じるにゃ。
この先行勢の後ろにセリフォス、ソウルラッシュあたりが続いて、その周辺に中団勢が取り囲み、後方にナミュール、ブレイティヴェーグ、ジュンブロッサムといった末脚にかける面々が構えているような隊列で3コーナーに飛び込んでいきそう。
いつもの年だと、マイルチャンピオンシップって後方からの差し馬がゴール前なだれ込んでガラッと変わるようなイメージが強いのだけれど、今年はどうなることやら。
こんな想定展開から、上位馬が万全かというと1頭くらいは展開によって食い込む余地はありそう。特に、週末の天気が怪しくなってきたこともあり馬場が悪くなる想定を元に、穴のなかで期待したいお馬さんを3頭上げてみるにゃ。
想定オッズはネットケイバさんを参考にしているにゃ。

(1)オオバンブルマイ(想定オッズ10番人気33.4倍)
馬場が渋りそうという前提で真っ先に評価があがるのがオオバンブルマイ。
稍重より悪化した馬場でのレースは全て重賞で2勝3着1回、昨年のアーリントンカップと、5億円レース豪ゴールデンイーグルに、3着がNHKマイルカップとマイル近辺のレースで実績を残しているのは見逃せないところ。
今年の4月、春の豪⇒香港を中2週で挑んだ2戦はどちらも2桁着順と良いところはなかったけれど、帰国初戦のキーンランドカップで流れが向いたとはいえ札幌の洋芝で33.1秒の脚を繰り出しての3着と復調。
前走スプリンターズSは11着も勝ち馬とは0.6秒差で上がりは2位の33.3秒を繰り出していてナムラクレア以外の上位馬は全て先行した馬ばかりで展開向かずとみれば度外視可能。
実績的には1400~1600で結果を残しており、差し馬有利の展開になりやすいこのレースとの相性、道悪や洋芝という重めの馬場での好走実績からある程度の評価は必要と感じているにゃ。

(2)マテンロウスカイ(想定オッズ9番人気 29.4倍)
道悪前提での期待の穴馬2頭目はマテンロウスカイ。
雨降る中行われた今年の中山記念を制して重賞初制覇したのが記憶に新しいところ。やや内前ほんとに限られたところを通ったお馬さんが有利になったややトラックバイアスが特殊な馬場での実績だから鵜呑みには出来ないけど、この1戦以外でも道悪実績は去年のエプソムC3着があり、明確に崩れたのは2200mのセントライト記念で距離が長かったとすれば度外視可能。
実績を丁寧に紐解けば全19戦で崩れのは前述のセントライト記念以外は休み明けだった去年のケフェウスSとドバイターフのみ。
それ以外のレースは毎日王冠こそ8着を除いた15銭で掲示板内に好走、着差も最大0.7秒差以内と自身の能力は安定的に発揮できるタイプ。
前走、天皇賞(秋)でも12番人気の低評価ながら、ドウデュースから0.3秒差5着に走っていて、条件が好転しそうな今回も上位に顔を出しても不思議ではないと思うにゃ。

(3)ニホンピロキーフ(想定オッズ12番人気 62.5倍)
道悪という条件を想定した場合に浮上してきそうなもう1頭がニホンピロキーフ。稍重以上で6戦して3勝3着1回の実績があり、去年から今年初めにかけて勝ち上がってきた好調期間において、稍重の下関Sで3勝クラスを突破して、その勢いで挑んだマイラーズカップでソウルラッシュ・セリフォスに続く3着に好走。
血統的に父キタサンブラック産駒全体的に道悪得意で稍重以下の馬場で複勝率3割越えの実績。
戦績的に暑い時期よりも寒い季節に好走してきているので、肌寒くなりそうな週末の天気も味方につけてどこまでやれるかはあるけれど、ヒモの1頭には加えておきたいとおもうにゃ。

3.まとめと予告

天候・馬場状態が荒れず良馬場開催だと想定上位の6頭くらいの実力が抜けていて、それ以下の人気のお馬さんが食い込めるかというと、ちとしんどい感があるのは否めないところ。
今のところ軸として最有力は馬場に左右されない実績からソウルラッシュが1番手。時点は良馬場ならナミュールとジュンブロッサム、馬場が悪いときにはチャリンの順列を上げるかといったところ。
ブレイディヴェーグに関しては、アッサリ勝ち切られるリスクは踏まえつつ、初マイル、1勝クラス以来の牡馬混合戦、速いペースでのレース経験が少ないといった不安要素から1番人気で買うほどの信頼感は乏しいと判断しているにゃ。
菊花賞の時に「GⅠでルメールは外せない」なんて教訓めいたことを呟いたにもかかわらず、今回は軸にはしないつもりにゃ。その一方で「京都の武豊はまだまだ信頼」なんてことも呟いていたので、都合よいなーと感じつつ、オオバンブルマイには期待していて、こちらは良馬場でもヒモの1頭には少なくとも組み入れようと思っているにゃ。

日曜日当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてほしいにゃ。

この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。
みんなで楽しみに週末を待とうにゃ。

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