UQ mobileとpovoの併用から、povo単独運用になったわけ【2024.6.8更新
KDDIが提供する「UQ mobile」と「povo」。auの通信品質でスマホ代を安くできます。データ使い放題は不要な方にとっては、お得なサービスです。
かつて私は「メイン回線をUQ mobile」「サブ回線をpovo 2.0(主にデータ使い放題24時間)トッピングが目的)」という形で併用してきました。
2022年のKDDI通信障害で、UQ mobile・povoともに使用不能に
電気代の高騰で、UQ mobileの自宅セット割のメリットが減少
といった理由から、回線をpovo 2.0に一本化してみました。
かつてはシンプルで安いのがUQ mobileのメリットでした。しかし、2024.6.8時点でのUQ mobileは〈ちょっと安いau〉のようなサービスに変化してしまいました。
安さを追求するなら〈povo 2.0〉ですが、正直クセのあるサービスでもあります。〈UQ mobile〉〈povo 2.0〉を検討している方に、この記事が参考になれば幸いです。
私がUQ mobileを愛用していた理由
かつて私はUQ mobileがオススメすぎて、自分だけではなく家族全員にUQ mobileを使ってもらっていました。
私がUQ mobileを愛用する理由は
auより安いのに、安定した通信品質
店舗や電話でサポートが受けられる
通話パックがある
という点です。
通話パック60 (660円)は特にいいサービスです。60分以内の無料通話が、比較的安価に利用でます。
他社でよくある「10分通話無料」では「病院や学校へのたまに長電話」という我が家のニーズに対応できていませんでした。その点通話パックは我が家にとてもマッチしていました。
UQ mobileのデメリットは?
UQ mobileはかつて利用に際してデメリットがあったのですが、現状かなりの部分が改善されています。
大容量/使い放題プランがない (20GB/月が基本)
LINE年齢確認できない → 5G対応プランで利用可能に
キャリアメールが利用できない → 大手キャリアでは「メール持ち運び」サービスを提供中
おまけ:UQ mobileの無料特典「Apple Music」を利用してみた
UQ mobileの5G対応プランに加入していると、UQ mobile経由で申し込むと「Apple Musicが6ヶ月無料」という特典があります。
この無料特典を利用してApple Musicを利用してみましたが、空間オーディオが有効な〈AirPods ProやAirPods MAXユーザーにはオススメ〉です。
有料期間を経過しても音楽サブスクを楽しみたい、かつ空間オーディオが必須ではない場合は、SpotifyやAmazon Music Unlimitedも同じ価格帯なので、比較検討してみてもいいと思います。
UQ mobileとpovo 2.0の料金・サービスの違い
どちらもKDDIが提供する通信サービスである「UQ mobile」「povo 2.0」ですが、特徴ははっきりしています。
自分でピッタリのトッピングを選べればpovo 2.0の方が安い
店舗・電話サポートなど、サービスはUQ mobileの方が手厚い
基本料金プラン
UQ mobileは3つの料金プランがあります。
トクトクプラン (1GB ~, 月額 2278円〜)
ミニミニプラン (4GB, 月額 2,365円)
コミコミプラン (20GB・10分かけ放題, 月額 3,278円)
「トクトクプラン」「ミニミニプラン」は、自宅インターネットや電気と組み合わせたセット割がないと、割高な印象です。
しかし昨今の電気料金高騰で注意が必要で、「auでんき」よりも地域電力(東京電力、関西電力など)の方が安いケースもあります。電気料金 + 通信料金を計算した上で、冷静に判断する必要があります。
データ使用量が少量(3GB以下)の方は、自宅セット割が活用できないならpovo 2.0の方が安いです。無理して自宅セット割を組んで、家計全体がコストアップしないよう注意してください。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
データを20GB・通話もそこそこする、という方はUQ mobileの「コミコミプラン」がオススメです。
一方のpovo 2.0は基本料金0円で
データ 1GB (7日間) 390円
データ3GB (30日間) 990円
などのトップングを都度購入する料金体系です。
特に便利なトッピングが「データ使い放題(24時間)330円」です。別途安価なスマホ契約をしておいて、旅行などでデータをたくさん使うときにpovoを併用する、というのがお得な組み合わせです。
通話オプション
povoのかけ放題オプション
5分かけ放題 550円
通話かけ放題 1,650円
UQ mobileの通話オプション
10分かけ放題 880円
国内通話かけ放題 1,980円
それぞれの通話オプション料金を比較すると、povo 2.0の方が安いです。
ただ、UQ mobileにのみ、通話パック60 (660円)というサービスがあります。60分以内の無料通話がつくので、「長電話をたまにするかもしれない」という方にピッタリです。
各種サービス
UQ mobileは「auかんたん決済可能」「店舗サポートがある」など、ほぼauと遜色のないサービスです。
一方povo 2.0はオンライン専用プランで、基本的にはチャットか自分自身で問題を解決する必要があります。
さらに、povo 2.0の注意点として
トッピングの「自動更新は非対応」(一部対応トッピングあり)
180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となる場合あり
という点があります。
自分でゲーム感覚でプランを組み立てるなら〈povo 2.0〉、コミコミプランがご自身の使い方に合っているなら〈UQ mobile〉がオススメです。
povo 2.0 サービス開始直後に早速契約
サービススタートの2021年9月29日に、実際povo 2.0を新規で契約してみました。
9:00の受付スタート当初は混雑が見られたようですが、夕方ごろになればスムーズに契約手続きを進めることができました。
開通までの時系列
9/29 16:00 手続きスタート
9/29 16:15 本人確認の申請を実施
9/29 16:45 本人確認完了の案内あり
9/30 SIMカードが発送手続きされる
10/1 手元にSIMカードが到着、開通手続き
という具合になります。申し込みから2日でSIMカードが到着しました。
SIMカードのパッケージ内容物
iPhone 6sでpovo 2.0を使ってみた
今回はiPhone 6s(iOS 15)でpovo 2.0を利用してみました。
SIMカードをnanoサイズにカットして、iPhone 6sのSIMスロットへ挿入します。本体を再起動すれば、APN設定の必要はなく、アンテナピクトに「povo」の表示が出ます。
この後、
「povo 2.0」アプリを起動
「開通手続き」をタップ
SIMカード裏の「PINロック解除コード」をカメラで読み取る
ことで「開通手続き」を行います。手続き後すぐ「開通」します。
povoとUQ mobile通信速度
povo 2.0とUQ mobileで最も違うのは「低速通信時」のバースト通信です。
povo 2.0はトッピングしていない場合の通信速度が「128kbps」に制限されています。実際のスピードテスト結果は以下のとおりです。
この速度なら、正直Twitterも厳しいレベルです。UQ mobile(4G契約)の「節約モード」は「300kbps」出るので、実用レベルなのはUQ mobileの方になります。
「povo 2.0トッピングあり」と「UQ mobile 高速通信(4G契約)」を比較すると、ほとんど同じ通信速度になります。動画に撮ってみましたが、どちらも30Mbps程度の速度になりました。
実質2日有効「データ使い放題(24時間)」
一回税込330円で利用できる「データ使い放題(24時間)」。
外出時にまとまったデータ通信をしたい場合に、非常に便利なトッピングです。
しかし、このトッピングは名前以上に便利なことがわかりました。なんと実質2日間データ使い放題になるんです。
普段はメイン回線を「データ通信量の少ないプラン」に抑えておいて、サブ回線のpovoでいざというときにトッピングする、という使い方が良いですね。
2021/11/2 「詫びギガ」が届きました
私はサービス開始日に「povo 2.0」を申し込みましたが、手続き遅延などが話題になリマした。その対応として「詫びギガ」が配布されることとなり、私の元へも届きました。
私は完全新規だったので、特に遅延などの迷惑は被らなかったわけですが、10GBの方は便利に使わせてもらいました。
UQ mobileからpovo 2.0へ切り替えるには
記事執筆段階(2024.6.8)で、UQ mobileからpovo 2.0への乗り換えは「MNP(モバイルナンバーポータビリティ)」扱いになります。
私は「UQ mobile (メイン回線) + povo 2.0 (サブ回線)」から「povo 2.0 単独運用」に変更しました。
povo 2.0は一つのメールアドレスに一つの回線契約しかできません。つまり、サブのpovo 2.0の契約を維持したまま、同じメールアドレスでUQ mobileからpovo 2.0へ乗り換えることができません。
私は基本的に一つのメールアドレスで全てのサービスを管理したかったので、以下の手順で手続きしました。
サブ回線のpovo2.0を解約し、メイン回線をpovo 2.0にする手順
サブ回線のpovo 2.0回線を解約
povo 2.0アプリから、povoアカウントを削除
UQ mobileでMNP転出番号を発行
povoアカウントをあらためて作成
povo 2.0へMNP転入
UQ mobileユーザーの場合、同じKDDIのpovo 2.0へ移行する場合であっても、MNP扱いになります。つまり「MNP転出番号が必要」です(2024/6/8時点)。
またUQでんきユーザーの場合、MNP転出番号の発行には電話手続きが必要です。電話手続きは日中しか受け付けていないので、注意してください。
MNP転出番号を発行してほしい、というと通常「引き止め」があったりすることもあります。が「povo 2.0へ移行する」と伝えれば、特に引き止めもありません。
まとめ:UQ mobileとpovo 2.0の併用はメリット小さい
「一円でも安くしたい」「自分でプランを組み立てたい」という方には、povo 2.0は非常にささるプランです。
私はpovo 2.0へ変更してみましたが、「ギガを使いたい時に追加する」という運用が非常にあっているように感じました。
一方で、通話もそこそこするし、通信も20GB程度そこそこする、〈コミコミプラン〉がフィットしそうな方には、UQ mobileがオススメです。
ただ、UQ mobileもpovo 2.0も同じau回線なので、au回線のトラブルではどちらも使用できなくなります。併用するよりもどちらかに一本化して、別途docomo・SoftBank・楽天回線を使った方が良いと思います。
また、UQ mobileを契約する際には、Amazonで販売しているウェルカムパッケージを使うと、お得です。UQ mobileを検討している方は、ぜひ利用してみてください。