詩織先生のご褒美セックス 第8話 憧れの先生シリーズ 第5弾
午前6時から朝食だ。
詩織先生と小笠原さんは食堂で僕を待っている。
僕は食堂に下りるのが気が重かった。
僕はやっとの思いで1階の食堂に下りた。
食堂では、小笠原さんと詩織先生が向かい合って座っている。
「おはよう!ひろし君。昨夜はぐっすり眠れたかな?」
小笠原さんは笑顔で声をかけてくれた。
「おはようございます。ぐっすり眠れました。」
僕は一睡もしていない。
しかし、そう答えるしか術はなかった。
「おはよう、ひろし君。昨夜は酔っぱらっちゃって、ごめんなさい。」
詩織先生は、少しはにかんでいた。
「先生、気分はどうですか?」
僕は押し潰れそうな気持ちを取り繕って詩織先生に話しかけた。
詩織先生は、
「ぐっすり寝たから、爽快よ。」
そう言って、にっこり笑った。
「詩織は飲んだ次の日は、いつも気分爽快だね。」
小笠原さんも機嫌がいい。
ぐっすり寝たと言っても、朝まで二人は詩織先生の部屋でいっしょにいた。
いったい何していたのだろう?
僕は気になって仕方がなかった。
朝食が終わると、特訓が始まった。
今日は午後からコンクールに向けての全体練習が学校であるので、午前10時までしか練習ができない。
僕は、昨夜一睡もしていない。
頭に霞がかかったようにボーっとしていた。
楽譜も目がかすんでよく見えなかった。
「ひろし君。昨日の感じを思い出して吹いてごらん。」
小笠原さんの指示で、トランペットを吹いた。
体がふらふらしてトランペットの音色が安定しない。
「どうした?まだ寝ぼけてるのかな?」
小笠原さんはふざけた様子でそう言った。
僕がまだ寝ぼけていると思っているのだろう。
僕は睡眠不足で体が重かった。
昨夜の小笠原さんと詩織先生とのことが気になって、練習に集中できなかった。
1時間過ぎても、僕のトランペットの音色はさえなかった。
さすがに、小笠原さんも焦りだした。
「どうしたんだ! 昨日はあんなにいい音色だったのに・・・。」
詩織先生も心配している。
「ひろし君。どうしたの?体の具合でも悪いの?」
「大丈夫です。ごめんなさい。」
僕は謝るだけで精一杯だった。
小笠原さんも、詩織先生も心配そうに僕を見ていた。
詩織先生は今にも泣きだしそうな表情だ。
早く特訓が終わってほしかった。
「急にスランプに陥ったみたいだね。でもよくあることだ。」
小笠原さんはそう励ましてくれた。
僕のスランプの原因を自分が作ったことに、小笠原さんは全く気付いていない。
特訓は終わった。
詩織先生も小笠原さんも表情は暗かった。
「二日間、ご指導ありがとうございました。」
僕は小笠原さんに深々と頭を下げた。
小笠原さんは苦笑いしながら、軽く頭を下げた。
僕は先生の車の助手席に乗り込んだ。
これから、学校まで2時間のドライブだ。
昨日、霧島に来る時の先生とのドライブはとてもワクワクして楽しかった。
しかし、霧島から帰る今日のドライブは、気持ちが重かった。
「ひろし君、どうしたの?昨日はあんなにいい音出してたのに?」
車の中で詩織先生は聞いてきた。
僕は昨夜のことを先生に聞きたかった。
でも、本当のことを知るのが怖かった。
正午に車が学校に着いた。
学校の駐車場には、まどかが立っていた。
「ほら、彼女がお迎えよ。」
先生は悪戯っぽく笑った。
僕の気持ちは、まったくまどかに向いていなかった。
僕は車から降りた。
まどかは小走りに駆け寄ってきた。
「特訓、どうだった?」
僕は、黙って微笑んだ。
まどかは僕に紙袋を差し出した。
「一緒に食べよう。」
マクドナルドのハンバーガーだ。
「ありがとう。屋上で食べよう。」
僕とまどかは屋上に上がった。
日曜日なので、誰もいなかった。
屋上のベンチに二人で座ってハンバーガーを食べた。
食べ終わると、まどかが僕に体を密着して来た。
僕とまどかはそこでキスをした。
気がつくとまどかはブラウスのボタンを外していた。
ブラジャーに包まれた乳房が露になった。
まどかは僕の手を握り、乳房に当てた。
柔らかい弾力が手に伝わってきた。
「ねえ、しよう。」
まどかは、今度は僕の手をスカートの中に誘った。
スカートの中に手を入れた。
指先がショーツに触れた。
ショーツの奥は濡れていいた。
ショーツに指を入れた。
指先が陰毛に触れた。
陰毛の奥は熱く腫れあがっていた。
指先が愛液で濡れた。
その時、はっと我に返った!
「ここは屋上だぞ。誰かに見られたらどうする。」
僕はスカートから手を抜いた。
屋上で人目が気になることも理由の一つだった。
それよりも、昨夜の出来事が頭から離れず、まどかとセックスする気持ちになれなかった。
「しないの?」
まどかは悲しげな目をしている。
「私のこと、嫌なんだ。」
まどかは泣きそうな表情になった。
急にまどかがかわいそうになった。
「ここではまずいから、練習が終わったら体育館の裏に行こう?」
まどかは少し微笑んだ。
午後の全体練習が始まった。
火曜日にコンクール本番を控え、最後の仕上げをする大切な練習だ。
詩織先生のタクトに合わせて、全員が息を合わせて演奏している。
いよいよ課題曲のクライマックス、トランペットソロの出番だ。
僕は立ち上がって、トランペットを吹いた。
高音が全く出ない。
音も微妙に震えて安定しない。
タクトを振る詩織先生は、心配そうに僕に視線を送っている。
周りの吹奏楽部員全員の冷たい視線を強く感じた。
僕はその場から消えてしまいたかった。
練習が終わった。
吹奏楽部のメンバーは楽器を片付け始めた。
みんな無言だ。
心の中で、僕のトランペットでは、コンクール最優秀賞は無理だと思っているのだろう。
「ひろし先輩。」
背中から、まどかの声がした。
「急にソロを担当したんだから仕方ないよ。気にしないで、体育館の裏に行こう?」
まどかの表情は明るかった。
コンクールのことより、セックスのことが大事なんだろう。
まどかが愛らしく思えた、
でも、僕はまどかとセックスしたいという気持ちになれなかった。
詩織先生のことが気になって仕方がなかった。
しかし、ここでまどかの誘いを断るのは可愛そうだ。
「そうだね。体育館の裏に行こうね。」
僕の言葉は、僕の本心から遠く離れていた。
まどかはにっこり微笑み、僕の手を握ろうとした。
その時だ。
「ひろし君。」
背中から詩織先生の声が聞こえた。
「ちょっと話があるんだけど・・・。」
詩織先生は、深刻な表情をしている。
「まどかさん。ごめんなさい。これからひろし君と大事な話があるから、ちょっと席を外してくれる?」
まどかは、泣きそうな顔をしている。
渋々音楽室を出て行った。