詩織先生のご褒美セックス 第7話 憧れの先生シリーズ 第5弾
「そうだ。とっておきのワインがあるぞ。詩織はワインが好きだったな。」
「うれしい。早くワイン飲みたい。」
こんなに嬉しそうにはしゃぐ詩織先生を見るのは初めてだった。
詩織先生は、ワインを美味しそうに口に注いでいた。
「詩織。そんなにぐいぐい飲んだら、酔っぱらっちゃうよ。」
小笠原さんは詩織先生の飲みっぷりに驚いている様子だった。
僕も、あっけにとられて詩織先生を見ていた。
ワインを3杯飲み干した詩織先生は庭のベンチに横になってしまった。
酔ってしまったのだろうか?
小笠原さんは、心配そうにベンチに駆け寄った。
ジャケットを脱いで詩織先生にそっとかけてあげた。
詩織先生は、スヤスヤ寝息を立てている。
「詩織先生、寝てしまいましたね。」
小笠原さんは、
「詩織はコンクールにとてもプレッシャーを感じているんだ。しかも、コンクール直前でトランペットソロがいなくなり、途方に暮れていた。でもひろし君が、それを立派にカバーしてくれそうなので、よっぽど嬉しかったんだろう。」
優しそうな眼差しで詩織先生の寝顔を見つめていた。
「ひろし君も、もうそろそろ寝た方がいいよ。」
時計を見ると午後10時だった。
普段は寝る時間ではない。
庭のベンチで寝ている詩織先生のことも気がかりだった。
「いい演奏をするためには、しっかり睡眠をとることも大事なんだよ。体が健康で元気じゃないといい音は出せない。今日は一日中トランペットを吹いて、疲れただろう。睡眠をしっかりとって、明日また頑張ろうね。」
小笠原さんの僕を見るまなざしは優しかった。
しかし、詩織先生のことが心配だった。
「詩織先生は、どうするんですか?」
「詩織のことは心配しないで僕に任せなさい。」
僕は、このまま詩織先生と小笠原さんを二人っきりにしたくなかった。
二人はお互いにファーストネームで呼び合っていた。
ひょっとしたら、二人はかなり親密な関係なのではないか。
小笠原さんは、酔って寝ている詩織先生を一体どうするつもりなのだろう?
僕は二人の今後の成り行きが心配で、その場を離れることができなかった。
「ひろし君。詩織のことは心配しないでいいから、早く部屋に戻って寝なさい。睡眠が足りないと、明日の特訓に響くよ。」
珍しく小笠原さんの口調は厳しかった。
僕は、しぶしぶ部屋に帰ることにした。
「今日は、ご指導ありがとうございました。」
小笠原さんにお礼を言うと、
「よく頑張ったね。おやすみなさい。」
今度は、優しい表情だった。
「おやすみなさい。」
僕は挨拶して、2階のゲストルームに上がった。
ゲストルームにはベッドが二つあるが、一人でその部屋を使わしてもらうことになっている。
2階にはもう一つゲストルームがあり、詩織先生はその部屋に泊まることになっている。
ベッドに横になっても、庭の詩織先生と小笠原さんのことが気になって、眠れなかった。
詩織先生が、2階に上がって来たら足音で分かるはずだ。
僕は耳を澄まして詩織先生の足音を待ち続けた。
1時間ほど過ぎた頃、階段を上って来る足跡が聞こえた。
「詩織先生だ。」
僕は廊下の足音にじっと耳を傾けた。
小笠原さんと詩織先生の会話が聞こえた。
「詩織、大丈夫か」
「ごめんなさい、こんなに酔ってしまって。」
詩織先生の声はまだ酔っている。
足元がふらついているのだろうか?
二人の足音がドタドタとぎこちない。
ドアが開く音が聞こえた。
「ほら、部屋に着いたよ。」
小笠原さんの声だ。
その直後、ドタンという大きな物音がした。
詩織先生が倒れこんだようだ。
「詩織、ほら、もう少しでベッドだよ。」
「ごめんなさい。孝明。」
ドアの閉まる音がした。
二人は一緒に部屋に入ったのだろうか?
耳を澄ませて小笠原さんが部屋から出ていく音を確かめようと思った。
何分過ぎても詩織先生の部屋から小笠原さんが出ていく気配がしない。
「二人は部屋の中で何をしているのだろう?」
二人のことが心配でたまらなかった。
僕は部屋を出て、詩織先生の部屋のドアにじっと耳を当てた。
中から二人の話し声が聞こえる。
何を話しているのか、内容が聞き取れない。
じっと耳を澄まして、二人の会話を聞き取ろうとした。
「・・ふふふ・・・」
詩織先生の声だ。
「・・だめよ・・孝明・・・」
小川原さんは詩織先生に何をしようとしているのだろう?
その後、二人の会話は止まった。
時々ベッドがきしむ音がする。
2人は何をしているのだろう?
僕は胸が張り裂けそうだった。
ずっとドアに耳を当て、じっと耳を澄ませた。
「・・詩織・・・ほら・・」
「・・いやん・・孝明ったら・・・」
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