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食べることに重きを置ける幸せ

食べることが大好き

お昼ごはんを食べながら、
「ねぇねぇ、晩ごはんは何にする?」
なんて言うと、大概、呆れられるけど…。
次のお楽しみイベントを、常にワクワクしながら待ってる。

それくらい食べることに真剣なのだ。1日に2.3回もやってくる、幸せなイベントをとても大切にしている。絶対に妥協したくない。

「しょうがないから、これを食べよう」などというシュチュエーションがあってはならないのだ。そんなことは私の中では、食への冒涜。

Herbsのミルクレープ最高

今、食べたいものを、身体に確認し、吟味して味わって食べる。それが私の食事。

そんな私が「一緒に読んでよかった、くいしんぼうのための本」2冊をご紹介したい。

1冊目は「美味しいものでできている」

2021年年末の八重洲ブックセンターでのイベントで紹介された本。
イベントの販売会で花田さんの紹介の仕方が良すぎて、売り切れとなり、後日、名古屋の本屋で購入。
数々のレストランをプロデュースしている稲田さん自身が、美味しいと思っている料理について、惜しみなく語っている一冊。

1番最初に紹介されるのが、月見うどんなんだけど、もうここから、目が本から離せない。途中のあたりで唾液が出過ぎて、耳下腺が痛くなった(笑)

内容は稲田さんが訪れたことのあるレストランの話や、プロデュースしたメニューの話など多岐に渡るが、とにかく美味しい。空腹時に読むのはオススメしない。
そして、この本をきっかけに「唐揚げ」の魅力にハマってしまい、腹筋の線がどこかにいってしまった(笑)

厚さ3㎝のカツのカツ丼 横浜角平にて

2冊目は「胃が合う2人」

エッセイストでストリッパーの新井さんと、小説家の千早茜さんの、食べ歩きエッセイ。
面白いのは、2人が一つの会食の回について、各々文章を書いている所。新井さんが先に書き、それを受けて千早さんが書くというスタイル。なんだこれは、公開交換日記ではないか。

私は少し前に読んだ「同居人は膝の上、時々頭の上」という、猫と飼い主の双方の視点から描かれている漫画を思い出した。全然内容は違うが、2つの視点から眺める一つの出来事という部分がとても興味深い。(これもまた良いので、読んでみてほしい)

とにかく、この書き方が面白い。日常生活でも同じように体験したことでも、それぞれに感じることは本当に違う。同じ場面に遭遇しても、楽しいと感じるか、脅威と感じるかは全く分からない。それを言葉にしないのが、優しさなのか?非情なのか、それも人それぞれに感じ方は違うんだろうね。

広島のステキカフェ 喫茶めくる

そこで出てくるのが「胃が合う」というフレーズ。
まぁとりあえず、お互いが、美味しいもの、食べたい量、食べたい物を好きに食べようではないか。何も言わなくても、それで良くない?という感じが堪らなく大人だ。くいしんぼうバンザイ。

新井さんは自由だ。千早さんに合わせたりしない。とにかく突き進む。かといって、千早さんも合わせたりしない。お互いが好き勝手にやって、無理なく一緒に美味しいものが食べられる関係。なんて素晴らしいんだ。羨ましすぎる。

山口 マメカにて
ここの料理はどれも美味しくて
10年は通ってます

食べることと一緒にいること

誰かと一緒にいる時に自分の話をするよりも、一緒に美味しいものや、映画やそこにある情景をお互いにみて、共通の何か話すことが1番楽しい。
 相手がどういう視点で物を見ているか、どういう感情、感覚?どうやってそこに至ったかを、聞くのが本当に好きだ。面白いし、もっと聞きたい。
聞いてれば、話してくれる。
人は唄いながら話しだす瞬間があるんだけど、それを聴ける時、もの凄く尊いものを頂いたような気持ちになる。

こうやって人様にごはんを食べさせて頂ける喜びよ

私は本当に幸せそうにご飯を食べるらしく、色々な方が食べ物を恵んでくれる幸せな人生だ。
だからこそ「美味しいものは、誰よりもおいしそうに食べる」ことを食いしん坊の心得としておる。

食いしん坊にもタイプがあってだな…とか言い出すと、もう意味が分からなくなるので、最後に

「食いしん坊は本当にめんどうくさい」ということを認知してもらえたらうれしい。

沖縄 堂幻 辛つけそば

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