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酔生夢死の大学生

綺麗な経験だけで生きられる程若くない。
正論だけで生きていけるほど強くない。
いつか道徳からそれたことをしてしまったとき、
自分を責めすぎないように、若いうちにたくさん
間違いと思うことを経験しておくんだよ。
って聞いたことがある。

大学生になりたかった元彼が
ちゃんと大学生になれてることを噂で聞いた。

内定をもらったら、また戻りたいって告白しよう。
それを励みにしていただけあってショックだった。

でもそうか、大学生になりたくて、
彼女の存在が邪魔になってきた
若干の鬱陶しさに気づいて
別れたんだった。

就活という異世界から、
内定をもらい元の世界にもどってきたら、
そこは焼け野原だったみたいな。
私を待つ世界や人は死んでいたみたいな絶望があった。
高校生の頃の市場とは
圧倒的に違う大学生の恋愛市場。

私が大学生だった夏、周りにいたのは
My Hair is BadをWANIMAで流し込むような
タバコを吸い切るように一瞬の夏を終えれば
残る虚無感と戦うだけの大学生だった。

07/22 sat ☀︎

もう終わりにしないか。そう思うことが増えた。
大学生、もう終わりにするべきことが
たくさんあるように思う。
もっと違う落ち着いたところで生きたい。
場所じゃない、心の在り方みたいなもの。
他人で埋めたり繋げて生きるのはもうやめにしないか。
自分の寂しさは、悲しみは、
結局の所を救えるのは自分しかいない。
だけど大学生は誤魔化すことで凌いで繋いでる。
常に忙しくして、騒ぎ倒して、
最後に残るのは虚無感だけ。
でもそれに気づきたくない。
何もない日を無駄な日だと思う。
快楽と幸せを履き違える。
今のうち、若いうち、そんな言葉を乱用して
全て許されて、すぐに忘れてしまうだろうと軽視する。
確かに自分のことを大人と認識する瞬間がくれば、
もうほとんどのことは許されないんだと思う。
だけど自分、そのモラトリアムの中で
何か見つけられたか?
何が良くて何が悪いか、どうしてそうなのか、
自分を説得できるのか?

曖昧にして深い所を見ることをしなかった人が
いつか取り返しのつかない絶望を知りますように。

絶対の幸せや絶対の悲しみの中で、
"生きていてよかった"
そうやって振り返ることができたら、
それが全て。

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