ピーターパン症候群
私は今、高校3年生だ。
一、二年前の私は、受験生は、受験のことだけ考えて合格に突き進むイメージで、疑いもなく受験生になれば自分もそうなれるのだろう。と思っていた。
受験生になって気がついたことは、私は私のままで、べつに「受験生」という生き物になったりはしないということ。もともとコツコツ勉強することは苦手で、受験生になっても突然勉強が好きになるなんてことはなかった。
受験とは、これからの人生を決めるとても大きな選択そして挑戦である。と思う。
でも、私はその大きな選択を自身を持ってできるほどまだ大人ではない。気持ちはまだまだ子供なのだ。
責任を持ちたくない。子供のままで居たい。それが、十八の私のリアルな感情だ。
もう選挙権も持ってしまったし、車の免許も取ろうと思えば取れる歳になってしまった。先に二十歳になったいとこが「二十歳ってもっと大人だと思ってた。」と言っていたが、私も同じことを言う気がする。
このまま大人になっていくと思うと不思議で少し怖い。私の中で責任という二文字は、子供でいられたあの頃よりずっしりと重く、孤独なイメージさえ含む言葉になった。
今は大人になった多くの人たちも私と同じような時期があったのだろうか。何が正解かわからず、どっちが前かわからない。そんな時期をどうすごしたのだろうか。どうやって大人になっていったのだろうか。
答えのない問いを見つける私の旅はまだまだ始まったばかりで、先は長そうだ。