夏衣 なつぎぬ
夏の俳句十句と英語俳句一句のショートショートです。
2021年07月13日のnoteのつぶやきに載せた俳句を物語にしたいと思い、言葉を変え、ファンタジーにしました。
このごろの寒さで、夏を思い浮かべてしまいました…
夕涼の窓潤へる庭静もる
庭口へハーフの乙女洗ひ髪
金星や見つむる夏衣ひとり
風鈴の音(ね)かも颯(さ)と去る青き瞳
青林檎枕元置く淋しさよ
夏暁や白きポストに青条揚羽(アオスジアゲハ)
時計草の文字盤何を気にする
風鈴仕舞ふ昨夕の続きをと
セルの蝶の模様ひとつ消ゆるかは
金星や夏蝶帰する星の国
night coming on… the summer butterfly going into Venus