ラオスの衝撃・・・でも「ま、いっか」の心を学ぶ
ちょうどここ数日間、数回にわたりラオスの現状をお話する機会に恵まれた。日本に帰らずに2年がたつと、まぁそんなもんかぁと普通になりかけていることが、実は結構面白かったり、少し衝撃だったり、緩やかさを感じてもらったり、と私自身気づくことができたので文字にしてみようと思う。
衝撃① バスの運転手事件
私の暮らすラオス南部の村から、南部最大の都市パクセに行くまでは通常バスの移動となる。バスは一応8時にでて、10時半ごろに着く予定で運行されている。
私ももちろん特段の荷物がなければパクセ行きはバスでの移動にしていた。
バスのボロは衝撃の一つではあるのだけれど、そんなことは気にしてはいられない。
写真のバスは特にひどいバスだけどまぁこんなもん。(隠れミッキーがいるからといって、夢の国に連れて行ってくれるわけではない。)
こんな程度で驚いていてはラオス暮らしはできない
私が驚いたのは、このバスでパクセに向かうときの出来事だ。
念のため早めにバス停に着いた私は、1時間ほどそこで過ごすことになる。まぁまぁこれも想定内。
時間通りに来ることもあるので、いや、若干早く来ることもあるので、早めに待機しておかないといけない。次が夕方までないので逃すわけにはいかない。
さて、その日は随分と遅れてきたバスに乗り込み、それでも無事に来たと安堵のため息とともに、音楽をかけ窓を開ける。
さぁ、久しぶりのパクセだ。
バスは一番近くの町ラオガンに停車。
人が乗り込んでくる。
乗り終わるととろとろっとスタート
・・・したと思ったらまた停車。
また人が乗り込んでくる。
ここまでは想定内。
またとろとろっと走り出したと思ったらすぐ停車。
また、人が・・・乗り込んでこない。
寧ろ運転手が外に出ていく。
どうしたんだろう?
エンジントラブルかな?
と窓の外を眺めていると、運転手が停車したすぐそこのお店に入っていくではないか。
まぁこれもよくあること。
自分のおなかがすいていたら、そこで食べ物を買って食べながら運転してたりもするし、帰ってから家族が食べるための食糧を買っていったりする。
・・・・が、入っていった店はスピーカー屋さん。
そこで物色し始める運転手。
既にスケジュールは大幅に押しているのに、まったく意に会することなく物色する運転手。
そしてお店の人に何やら訪ねている。
な、なんと、スピーカーの視聴をお願いしているようだ。
そしてゆっくり品定めする運転手。
あれでもないこれでもない。とまさか普通に買い物にきたかのような動きをしている。
ムカムカムカ~~~~~~😡😡😡
時間おしてんてんねん!!
いつまで待たせんねん!!
しかもエアコンないし、暑いし椅子こわれとるし!!!
・・・となりそうになる。
しかし隣に乗っているラオス人はどこ吹く風である。
以前の私なら、怒りをぶちまけに運転手のところまでも行けず、ただむかむかとした気持ちを堪えていたように思う。
いつ出んねん、いつ出んねん。
もぉ5分たったぞ。
と待つときほど遅い時計をしきりにみながらイライラが募っていく。
日本人の多くは同じような行動に出る気がする。しかし、そんな気持ちを持ったって物事が好転するはずはない。
怒り損である。
もちろん怒りをぶちまけに行けば多少は気持ちが晴れるかもしれないけれど、それでも物事が好転するようには思えなかった。
隣のラオス人を見ていると、そんなことも阿保らしくおもえてきた。
そこで気持ちを切り替えることにした。
いつかはパクセにつくだろうからまぁいいやぁ。
1時間後には発車するかな?
2時間後かな?
明日だったらこれまた面白いなぁ~
何もしなくていい時間をくれたわけだし、まぁ考えるのを辞めよう。
と、あきらめた気持ちが空白を呼んでくれて、心が整っていく。
結局パクセに着いたのは、お昼の13時半ごろ。予定より3時間ほど遅れての到着。出発も遅けりゃ道中の停車も多いうえに、ショッピングツアーもやってるのだから仕方ない。
しかし、私はこうつぶやく。
「思ったより早かったなぁ・・・」
。。。。
と、心は平気だったんだけれど、さすがに暑いラオスでエアコンのきかないバスが長時間停車していたので風も流れず体力は削られてしまった。
やっぱりバスは快適に時間通り、エアコンもクッションもきいたバスが一番ではあります。。。
。。。。
目の前に自分ではどうしようもない困難が降りかかってきたとき、諦めてみるってのも一つの手である。そうするとかえって冷静になりその場を楽しむことができる。
無駄なことに怒って自分ひとりストレスを抱えてしまうなんてこともない。
まぁ今回のお話はそれほど大げさなことではないですが、ラオスでおだやかに暮らす合言葉の一つは
ま、いっか
である。
日本にいても、もし怒れることが襲ってきたとき、まずは一度てばなして「まいっか」と言ってみるとひょっとしたら一旦冷静さを取り戻し、適当な対応がとれてくるかもしれません。
知らんけど。
ということで、思いのほか文字数が多くなってきたのでその②はまた後日とする。
最初は3つくらい書く予定が、1つになってしまった。けど、ま、いっか。
この記事が参加している募集
サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。