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界隈消費と健康食品。「推し活」「美容」「ご飯キャンセル」

Z世代の間で使われる「界隈」とは、ファッションテイストや共通の趣味、カルチャー、好きな世界観を軸に広がる“緩いクラスター”のこと。

Xでも界隈にまつわる話題が、すごくバズりました。
例えば、「風呂キャンセル界隈」。
風呂に入る気力がないほど精神的に疲れてる界隈に、大きな共感が集まりました。

この界隈ですが「お風呂キャンセル」に限らず、自然界隈(山や川、海などの自然スポットで大自然を友人や恋人と楽しむこと)、片目界隈(顔の半分や片目を隠して、動画や写真を撮る人たち)などなど、自分の趣味嗜好を表現するために界隈というワードを使ってる様にも見えます。

「界隈消費」はSNSを通じて自分自身の興味関心のある領域で、緩く繋がり経済活動を指します。人々の趣味嗜好が、どんどん細分化・多様化していってるように見えますね。

そうなると商品開発はどんどん尖った製品を作らないといけないのでは?と思いきや、意外とそうではありません。

界隈消費のメカニズムとしては、「界隈内で話題」→「界隈外へ伝播」という流れがあります。この流れに乗って、ヒット商品が生まれています。

■界隈消費のメカニズム
①界隈内の誰かが商品をオススメする
②SNSなどを通じて界隈内で評判が伝播する
③界隈内で購入される
④他の界隈が流行ってることを知る
⑤界隈外へ伝播し、消費される

博報堂レポートより引用

こんな界隈消費が健康食品にも波及しています。
どんな界隈で、どんな風に消費をされているかを見ていきましょう。


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