宮川香山と家族
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今日のひとり言
先日、友人宅で、録画したNHK番組『グレーテルのかまど』を見ていたんです。
南仏プロバンスのクリスマス
このサントン人形、どうやら陶人形のようなんです。
番組で、「南フランスは良い粘土が取れる」とか(マルセイユやオーバーニュに良い土があるようです)、この工房は赤土なんだなあとか、テラコッタ位の温度で焼けるのかなとか、素焼きの状態で色を塗っているのかな?とか、ポロポロした土感にみえるから、彫刻より石膏型の方が適しているんだなあ。などなど情報が入ってきて、おかし作りそっちのけで私はサントン人形に興味が湧きました。
宮川香山と家族
今日の話題は、宮川香山のパーソナルな部分の話です。
宮川香山って、どういう人物だったと思いますか?
香山には、陶磁器師、実業家、師匠、夫、父、祖父……色々な顔があります。
先に私の小説を試し読みした友人は、こう感想しています。
「読む前はなんとなく、厳格で気難しい人なのかなってイメージしていたけど、違った」
宮川香山は、商売気質で一心不乱に陶を追究していて、かつ愛情深い人だったと伝わったようです。
香山について、父とよく眞葛窯を訪問していたという横浜出身の画家、
有馬生馬は、次のように語っています。
とあります。
やっぱり過集中で毛根にきちゃったんですかね……
香山は家族や職人達に囲まれて、その身辺は賑やかだったといいます。
……とのことです。とってもマイペースな人だったんですねえ。
香山の下で働く職人は、香山の事を、親しみをもってあだ名で呼び、規律には厳しいけれど待遇は良く自分達を可愛がってくれる香山翁を敬愛していたようです。
これらの文献から、愛される人物像が、みえてきますね。
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参考文献:
「横浜美術館叢書7 宮川香山と横浜真葛焼」著二階堂充 発行株式会社有隣堂2001年
「世界に愛されたやきもの―MAKUZU WARE眞葛焼 初代宮川香山作品集」著 山本博士 2010年
「初代宮川香山 眞葛焼」編著 山本博士 発行 宮川香山眞葛ミュージアム 2018年
「神業ニッポン 明治のやきもの 幻の横浜焼・東京焼」監修:荒川正明 2019年
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