【番外編】縄文土器づくり
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2月3日節分に、行ってきましたよ縄文土器作り体験!
概要
横浜市営地下鉄のセンター北駅の近くにある、
横浜歴史博物館
この博物館、来年(2025年)で開館30周年だそうです!!
マスコットのレックルくん、先日みほとけ(横浜市役所で開催された歴博のトークイベント)でお会いしましたが、実齢30歳なのか……
大人びたデザインだから高校生くらいに見えたけど、壮年だった。
まあまあレックルは置いといて、
大塚・歳勝土公園工房(歴博から歩いて3分)に集合して、
考古学がご専門の学芸員さんの講義のあと、
エプロンとバンダナを装着。こんな風に並んでいる木枠にそれぞれスタンバって、
三種類の土と細砂を混ぜ合わせ、水を少しずつ含ませ、練っていきます。
午前中に3時間、お昼休憩の後さらに1時間、ねりねりねり……
4時間、全力で練ってこの通り!!
私の場合は、昨日(2月6日)まで筋肉痛に唸っていましたので、体験後3日間は苦しむ程の運動をしたことになります。
他の体験者の方々は大丈夫かな💦
学んだこと
粘土は原土の配合によって成形時の可塑性(扱いやすさ、粘り気)や焼成後の強度などに変化があり、今回の体験の補佐をしてくださった土器作りの会の人たちの経験則がなければ、このようなバッチリの配合は出来なかったそうです。
練りそのものも、体験者によって進行に大きな差があり、ある程度の勘やコツが必要なようです。効率的な練り方を土器作りの会の方々が教えて下さり、私もなんとか粘土の形にすることができました。
学芸員さんの講義も大変面白く、その中でも印象に残った言葉が、
縄文メンタリティ。面白過ぎる…っっ!!
さっそく友人に話したら、事あるごとに「縄文メンタリティ」を活用してきて、めっちゃ笑いました。
さいごに。私がずっと知りたかったこと
今回私が体験を決めた理由の一つとして、
横浜で安定して原土採取が出来るのか
(横浜焼を名乗る理由の一つに出来るかも、果ては眞葛焼復興の足掛かりになるかも…)
が知りたかったのですが、学芸員さんが疑問にすべて答えて下さったので、その一部をここに記録します。
都筑区内での原土採取を可能にしていたのは、工事現場の廃棄予定の土を何百キロ単位でゆずってもらっていたから。野焼きの消防許可も含めて、個人の作陶家に出来る事ではない。
堆積岩の痩せた土地である横浜で粘土づくりを可能にしていたのは、その大量の土を水簸(すいひ)していたから。つまり、露頭もしない蒒わった火山灰を大量に得る手段がない限り横浜で原土を得るのは不可能。
横浜で工事現場がもう殆どないこともあり、今回の体験で、もう歴博にある都筑の原土ストックは底を尽きかけている。次回あたりで都筑の原土を使う機会は最後となるだろう。
よくわかりました。
つまり、縄文時代と同じように現地で全て調達して作るという今回の経験は、どれほど貴重なことか。横浜焼を名乗るディテールに、原土の産地は利用不可であるのですね。
来て良かったぁぁぁあぁあぁ!!!
とても勉強になりました。