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年を重ねるごとに見せる「もしも」の姿:Epilogue×LA LA LANDオリジナル・サウンドトラックより
らむです。今日は午前中に走ってきました。雲一つない快晴。風も煩わしさの感じない強さで、絶好のランニング日和でした。昨日おとといと、早めのペースで走ったので、今日はじっくり一歩一歩、足を前に出す感覚を意識しながら丁寧に走りました。本日、湘南国際マラソンがやっていたようで、海沿いの道を走っていると、国道に走る多くのランナーを横目で見ることができました。まだ私は公式のマラソンには参加したことないのですが、いつかチャレンジしてみたいと思い始めています。半年前の走り出していない不健康な私は、そんなことちっとも考えていなかったのですが。走ることには、新たに何かへチャレンジさせたい気持ちを起こさせる、きっかけや引き金となるようなものが、ある気がします。
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久しぶりに姿を見せてくれて嬉しかったです。
昨日に引き続き、今日も好きな音楽の紹介へ。映画LA LA LANDオリジナル・サウンドトラックより「Epilogue」について、自分の観点なども織り交ぜ、綴っていきます。
「Epilogue」は、映画LA LA LANDの終盤、ラストシーンに流れる曲です。LA LA LANDは何回か見直している映画で、見る度に=私が年を重ねるごとに、この映画から込み上げてくる感情が変わる、そんな不思議だけど素敵な体験をさせられる映画でした。
EpilogueはLA LA LANDの映画内で流れる様々な楽曲で構成されている、メドレーのような作りになっております。そのため、感情の起伏や静動を一曲で味わうことができる作りになっているように私は感じています。このEpilogueを聴くと、映画の色んな場面を思い出すと共に、セブとミアの「もしも」の道が表現されているラストシーンを強く思い出すことができます。
何度か見直しているとはいえ、なかなか映画のために長時間を頻繁に確保することは難しいものです。この曲のおかげで、LA LA LANDの感動がよみがえってきて、新たに色んなことを考えたり、感じたりすることができる、それほどインパクトのある一曲なのだと、私は捉えています。今日のランニングでは、プレイリストの最後に持ってきて、私のランニングエピローグを締めくくってくれました。
この曲を聴くと、LA LA LANDの様々なシーンと合わせて、私は一番に「もしも」といった言葉が浮かび、そのことを良く考えます。
大人になってからの話です。
まだ大切なものを無くしたことのない、大きな失敗もしたことのない頃の私は、初めてLA LA LANDを見て、Epilogueを聴く度に、
絶対に私は後悔しない、「もしも」なんてものは私には存在しないし、そんな人生には何がなんでもしない。セブとミアのようにはならない。可能なかぎり、望んだ全てを手に入れる。そんなことを考えていましたし、どこかLA LA LANDのラストには共感できない自分がいました。
しばらく時が経ち、少なからず色々な経験をして、、、
もしも、あの時、大切な人に怒っていなかったら。
素直に謝っていたら。
しっかり話し合う時間を取ろうとしていたら。
理解しようとほんの少しでも努力していたら。
最後の最後でもいいから自分の気持ちに正直になっていたら。
もしも、あの時、あの仕事を断っていれば。
十分に抜け漏れなく考える時間を確保していれば。
相手と腹を割って話していれば。
誰かに助けを求めていれば。
堪えて、逃げ出していなければ。
二回目にLA LA LANDを見た時、Epilogueはセブとミアの「もしも」だけではなく、私の「もしも」を脳裏に鮮明に映し出していました。私にとってのLA LA LANDとEpilogueは、感傷的な気持ちにさせて、ただただ自分を悲しみに溺れさせるためのツールと化していました。
そこからさらに時が経ち、今に至ります。
私は多くの「もしも」が自身の中に存在することを肯定できるようになってきました。大分時間をかけて、ゆっくり気持ちを切り替える必要がありましたが、そもそも「もしも」という選択肢を得られる人生を送ることができていた。そのことが、どれだけ恵まれていることであったのか、そんな風に考えることができるようになりました。そして「もしも」があったからこそ、今の自分が自分として存在できている。
まだ「もしも」の道を選ばなかった自分を許せなかったり、100パーセント肯定できるようにはなれていません。でも、あの時はあの時のベストを尽くしていたのだと思えるようになり、少しずつ自分を好きになれるようにもなってきました。
今は、LA LA LANDを見て、Epilogueを聴くたびに、沢山の「もしも」を思い出しながらも、温かな気持ちで聴き、この曲を心から味わえている私がいます。
LA LA LANDの「Epilogue」は、私が年を重ねる毎に、いつも寄り添い、その時々に必要な感情をもたらし、素敵な体験を与えてくれた大切な一曲です。