献身の先にある少しばかりの誇り:アンインストール×石川智晶
らむです。今日は遠出の予定が入っているので、朝一に軽く走りました。今月は後半が少し忙しくなりそうなので、余裕を持って走れない日があるかもしれない。そう考えると、なるべく走れる時に走っときたいなと思っているところです。今朝の風は比較的穏やかで気持ちいい走りができました。
昨日に引き続き、今日も好きな音楽の紹介へ。石川智晶さんが歌う「アンインストール」について、自分の観点なども織り交ぜ、綴っていきます。
「ぼくらの」というアニメのオープニング曲として流れていました。ぼくらのは、地球の存亡に少年少女が命をかけて、ジアースという乗り物を動かして戦うのですが、なかなか気持ちが重くなるテーマのアニメだったのを記憶しています。ただ、それぞれのバックグラウンドを持つ子どもたちが、自身の運命や境遇に折り合いをつけていく、仮に折り合いをつけられなかったり、納得ができなかったとしても、地球や家族、誇りや贖罪のために自身の命と向き合い、戦う姿にはとても胸を打たれて、見て良かったと思えるアニメでした。
そんなぼくらので流れていた「アンインストール」ですが、神秘的で美しい声で歌われていて、独特な世界観に引き込まれるような感覚になります。歌詞も相まって、儚さや無力さ、そこから生じる諦念のようなものを感じられる一方で、矛盾しているように思われるかもしれないですが、毅然とした強さや迷わない覚悟も宿しているような、そんな曲と捉えています。
また、アンインストールを聴いているとアニメのストーリーともリンクしますが「献身」や「使命」、そういったワードがイメージとして、浮かんできます。
これまで、いくつかの仕事を経験してきましたが、どうしても嫌だったり、取り組むのが億劫になってしまう、そんな仕事もありました。特にこれは自分の仕事なのかなって思うものだったり、損な役回りをさせられてしまったり、現場と経営陣の板挟みに合わなきゃいけない時があったり。その度に、負の気持ちになることもしばしばありました。
だけど、その仕事は誰かがやらなくちゃいけないんだよな、誰も手を挙げないけど、誰かが身を削らないと仕事が回らないもんな、みんなのためなら。この曲をたまに聴いて、負の気持ちを抱えながらも、こんな風に自己解決というか、自身を納得させるのに助けてもらったことがあります。
今振り返ると、そういった仕事を引き受けたり、なるべく逃げずに立ち向かったことが、自分の貴重な経験になり、一皮剥けるというか、成長に繋がったなと思っています。何よりも、たとえ、それが感謝されず、誰にも気づかれず、骨折り損のように傍からは見えるようなものだったとしても。自分自身の中には少しばかりの誇りが生まれていることを知れた。その誇りはこれから自分が何かをなす上で、きっと自分の味方をしてくれる気がするのです。
アンインストールは、献身の先にある少しばかりの誇りを思い出させてくれる、私にとって大切な一曲です。