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一人ひとりの人生を柔らかな光で照らし、優しく温めてくれるランプのような:Tales×RIP SLYME

らむです。今日はお昼に走りに行きました。最初は調子が良くて、ペースも早めで走っていました。しかしながら、途中から左足の付け根辺りに違和感と少々痛みを感じ始めたので、ゆっくり丁寧に走ることへ切り替えました。

好天だったこともあり、思い切り走れず少し残念でしたが、まあそんな時もある。そう思い、景色を味わいながら、無理をせず、今日のランを楽しみました。

折り返し地点でマッサージをしながら、
しばらく海を眺めました。
ここ最近では一番穏やかな海でした。
富士山も過去一の雪化粧をしていて、素敵でした。

昨日に引き続き、今日も好きな音楽の紹介へ。RIP SLYMEの「Tales」について、自分の観点なども織り交ぜ、綴っていきます。

「Tales」は、以下のように東京メトロのCMで流れていました。私はCMを聴いてこの曲に出会うことができました。

RIP SLYMEは、もう少し明るい曲調の音楽を手掛けているイメージがあると思うのですが、「Tales」は、そんな中でも静かで落ち着いた雰囲気のある曲です。そのためCMで流れた時に、最初はRIP SLYMEとはわかりませんでした。どこか切なげだけど、その中に優しさのこもった曲だと思い、これはかなり好きかもしれない。アーティストはわからなかったけど、私の感性のアンテナがびびっと瞬時に立ったのを覚えています。

ところが、当時の私は中学生。個人で携帯は持っていませんでしたし、パソコンも家にはなく、インターネットは使える環境にありませんでした。

そのため、東京メトロのCMが流れるたびに、曲名、アーティスト名などが映像内に入っていないかを、テレビ画面を食いつくように見て、調べていました。CMもいつ流れるのかがわからず、奇跡の再開を毎度待つ状況でした。数日経って、ようやくしっかり集中して見られるタイミングで、東京メトロのCMが流れて、「Tales」を知ることができた。そんな少し苦労をして出会うことのできた曲だった記憶もあり、振り返るとほっこりした気持ちになります。

「Tales」は、誰が聴いても、それぞれが生活を送る中で経験する、様々な出来事をイメージさせられる歌詞だと捉えています。一人ひとりの人生を柔らかな光のランプで照らし、優しく温めてくれる、そんな魅力のある曲だと感じています。

私は、「Tales」を聴くと、

「わかる、そんなこともあるよね」
「うんうん、そういう時もあるよね」
「そうだよね、それはつらかったね」

別に具体的なアドバイスなどないのだけど、ただ話を聴いて、寄り添っていてくれる。そんな雰囲気を感じられて、とても私の心の支えになってくれたことがあります。

中学時代、家庭がギクシャクしていて、生活を送るのも苦しくて、それを乗り越えるために、一人で悩んで考えていた時。

高校時代、生活費を稼ぐためにアルバイト終わりにヘトヘトになりながら、なんでこんな頑張らなきゃいけないのって、なかば自暴自棄になりながら、自転車をこいで帰っていた時。

高校卒業時、周りとは違って、そのまま大学に進学できず、しばらく将来への希望が持てなくなった時。

まだ若かった頃の、どこか厭世的だった私に、優しく寄り添い、また歩き出す力をくれました。真っ暗な中、小さな火を灯して、ただ一歩だけ進める程度の道を、毎回示してくれるような、少しだけ後押しをしてくれるように。

今日のランニングでも、途中で思い切り走れなくなってしまい、折り返し地点で休憩した時に、この曲を聴きました。そういう時もあるよねって言ってくれているような気がして、少し落ち込んでいたのですが、前向きな気持ちになるのを助けてくれました。

「Tales」は、一人ひとりの人生を柔らかな光のランプで照らし、優しく温めてくれるような曲です。そして、私の若かりし時に、都度やさしく寄り添い、前へ進む後押しをしてくれた、大切な一曲です。






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