部下に共感と言われましても
ようやく蝉の鳴き声が聞こえてきました。夏本番ですね。
それもそのはず、7月23日は大暑。「暑気いたりつまりたる時節なればなり」(暦便覧)にあるように、一年で最も暑さが厳しい時季です。
ここ数年は時世柄、夏の風物詩もゆっくり堪能できていませんが、少しでも夏気分を盛り上げて、楽しんで乗りきりたいですね。
こんばんは、大野です。
先日、とある企業での1on1面談の研修を実施しました。
改めて、どんな企業でも部下の育成に悩んでいる管理職の方が多くいらっしゃることを実感しています。
「1on1」のような濃密なコミュニケーションは、オンラインやリモートワークが当たり前になった今だからこそ、より必要性が高まったと感じています。
効果的な方法論に基づき継続して実施すれば、部下との関係性がよくなり、部下のパフォーマンスが上がっていくことを実感できることでしょう。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。
https://lala-sunshine.com/contact/
部下に共感と言われましても
勤務中の会社を辞めようと思ったこと、ありますか?
立場上、私は受講者の様々な悩みに触れる機会があります。
中でも若手に多いのは、上司との関係性を理由に辞めたいという悩みです。
実際に、離職理由のほとんどが「人間関係」だと言われています。
Z世代と言われる今の若手は特に、自分が必要とされる、自分が貢献できる、そして自分の居場所だと思える職場でなければ、そこにいる意味を見出せなくなり、その場を離れていく傾向が強いと言われています。
かくいう私も、20代の頃、フロントから人事部へ異動を言い渡された時、正直辞めようと思いました。
「自分が好きな仕事から異動させられるなんて、会社は私のことわかっていない!」と、泣き崩れたのを鮮明に覚えています。
今にして思うと少し恥ずかしいのですが・・・。
そんな時に支えてくれたのは、異動先となった人事部の新しい上司でした。
「大野さん、私はね、大野さんがフロントが向いていることも、
好きなことも知っているよ。
でもそれだけだと、どうしても視野が狭くなってしまうんだ。
だから、一旦離れて会社のことをよくみてごらん。
3年経ったら、現場(※)に戻してあげるから」
※現場・・・お客様と接客する職場のこと
私がフロントを好きなことも理解してくれていただけでなく、
だからこそ必要な異動であること。そして、また現場に戻してくれること。
ここまで共感を示してくれるのであれば、もう少し頑張ってみようと思わずにはいられませんでした。
そうしてその上司は3年経つ前に異動していき、私は人材育成部への異動となり、そのまま現場に戻れることはなかったのですが(笑)。
ただ、あの時上司が引き留めていなければ、今の私はないのです。
ジョブ型採用の会社は別として、会社ですから、思うようにならない異動や変化はあって当然です。
そういった環境変化に対して不安を感じている時でも、自分のことを分かってくれる人がいる。
それだけで人は救われるものです。
ロスジェネ世代の私は上司の共感に救われましたが、Z世代の若者は、そもそも周囲から共感を得られない場所にはいられないのです。
つまり、今や上司やリーダーは「共感」ができて当たり前の時代になったのです。
しかしながら、今の管理職層は人から「共感」などされることなく、結果を出し、今の立場になった方々がほとんどです。
従って、「部下に共感しろ」と言われても、何をどうして良いのか分からないというのが彼らの本音だと思います。
そんな彼らを、如何にして共感ができる人材に育てれば良いのか?
まずは、日々の業務の中で部下の思いや考えをしっかりと聴き、理解したことをはっきり示すようにする。
たったこれだけで、若手の離職に対して有効に振る舞うことができる管理職の第一歩を踏み出したと言うことができるのではないでしょうか。
本日の問い
部下の話を真摯に聴こうとしていますか?
終わりに
管理職の育成に課題を感じていらっしゃる経営者の方、遠慮なくご相談くださいませ。
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本日のニュースレターはここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
笑顔と感謝で溢れた毎日を!
大野加奈
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