おもてなしの本質とは?
少し戻ってきた寒さに、桜を待ち遠しく思う春分の日。
「日、天の 中(ちゅう)を行きて、昼夜(ひるよる) 等分(とうぶん)の時なり」(暦便覧)にあるように、春分である昨日を境に徐々に長くなっていく昼の光が、様々な花を目覚めさせるようです。
こんばんは、大野です。
「帝国ホテルのおもてなし」について、サービス業以外の企業からお問い合わせいただくことが昨今多くなりました。
そこで、経営者向けの「おもてなしを語る会」を企画いたしました。
・「おもてなし」が、なぜ業績向上につながるのか?
・「おもてなし」とは何か?
「おもてなし」は、あらゆる仕事に通じるものであることを、御社の人材教育のヒントにしていただけましたら幸いです。
当日は、帝国ホテルのラウンジでサンドウィッチと飲み物をご用意いたします。
ランチ感覚でお気軽にご参加くださいませ。
日時:2022年5月20日(金)11:30ー13:30(2時間)
会場:帝国ホテル17階 インペリアルラウンジアクア
会費:10,000円(軽食費含む)
定員:4名(先着順)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjoeENR1Y_r3IC2S5Go3dRZ8sAqgq8bcNvz-2v-EKaUwUdCw/viewform
おもてなしの本質とは?
皆さんは、「おもてなし」と聞いて、何をイメージしますか?
いわゆる接客業の現場を想像される方が多いのではないでしょうか。
確かにそれは、お客さまがおもてなしを受けたと実感するタイミングであり、サービス提供側としても、おもてなしの技術を披露する場ではあります。
しかし、そこに本質は無いのです。
見た目だけ、言葉だけ、動作だけなら誰でも真似をすればできるようになります。
型から入ることはもちろん重要ですが、あくまでも型は目に見える形でしかありません。
真に視るべきは、おもてなしの精神です。
つまり、サービスをする側のマインドが、何によって構成されているか?
ここが本質です。
先日、とある都内のコンサルティング会社で「おもてなし実践ワークショップ」を開催させていただきました。
「おもてなし」が社内に浸透し、企業文化となるようにとの社長の熱い思いを実現すべく携わらせていただいています。
コンサル と おもてなし
この2つの概念に接点はあるのでしょうか?
実は、大いにあるのです。
私は、本当に様々な「おもてなし」を見てきました。
帝国ホテル時代に聞いた社内の逸話は、そこまでやるのか! と驚きを禁じえないものばかりでした。
例えば、ドアマンは政財界のVIPのみならず、「お客さまのお名前、車種、車のナンバー、車の運転手さん」をセットにして、1,000人くらいは覚えています。
車両が車寄せに入ってくるとすぐに、どなたがいらしたのかを認識し、必要に応じて各部署へ連絡しておくことで、スムーズなご案内を実現するのです。
車のドアを開けた瞬間、お名前を呼んでお迎えし、来館の目的に合わせた一言(お帰りなさいませ、就任・周年おめでとうございます等)を添え、次のスタッフがお部屋なり宴会場なりにエスコートします。
この連携プレイは、サービスをする側としても見ていて本当に見事なものです。
おもてなしの事例は枚挙にいとまがありませんので、これくらいにして。
ポイントは、なぜそのように業務が組み立てられているのか? です。
共通しているのは、お客さまの目に見える見えないに関わらず、スタッフの誰もが「お客様のために」と細部まで心を配っていることです。
おそらく外部の方が想像するよりも圧倒的に観察が深く細かいのです。
精密な観察を生み出すマインド
それはどのような業界であっても、仕事の品質向上のために欠かせないものではないでしょうか?
「おもてなし」は単なるスキルではありません。
大前提として「お客さまに喜んでいただきたい」という情熱があってこそなし得る、いわば職業上の芸術です。
表面的な技術だけ学んでも、それを使いこなすことすらできないばかりか、お客さまの心に刺さる仕事など夢のまた夢です。
まずは、情熱の源泉に思い致すこと。
おもてなしは、これなくしては始まりません。
翻って、業界や業種を問わず、質の高い仕事のためには、おもてなしの精神が必要不可欠なのです。
本日の問い
・仕事に情熱を持っていますか?
・どうすれば、お客さまをもっと細かく観察できますか?
終わりに
どのような仕事も、その原点にはお客さまがいらっしゃいます。
「おもてなし実践ワークショップ」は、社員を仕事の原点に立ち返らせることで、主体性を遺憾なく発揮できるようにする人材開発プログラムです。
各社の人材育成のご状況や課題感に合わせて、カスタマイズもいたします。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
https://lala-sunshine.com/contact/
本日のニュースレターはここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
笑顔と感謝で溢れた毎日を!
大野加奈
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