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保健師時代を振り返る⑧

大切な皆さま、こんにちは。

少し日にちが空きましたが、
気長にゆるり楽しんでいただけたら
幸いです。

前回、
関わる方々の【宝物(人生経験)】について
書かせていただきましたが、
そこには更に色んな思いがあります。

今回も私の感じていたことや
今振り返って思うことを
書き綴っていこうと思います。

先日、
またそんな宝物に触れる機会が
ありました。

命とは、
儚く尊いものですね。

その輝きに触れさせていただいたことに
感謝しながら、
今回もまた振り返っていけたらと思います。

前回の記事はコチラ

続き…


14.感情の波

今まで楽々出来ていたことが
年齢と共に出来なくなってくる。

そんな時、
どんな気持ちになりますか?

小さい頃は、
すること全てが初めて
歩き始めは転んだり、
箸が上手に使えなかったり、
靴が上手く履けなかったり
色んな経験をする中で、
いつの間にか出来るようになっていたり
少し高い所からおっかなびっくり
ジャンプしていたのが、
もっともっと高い所から
ジャンプ出来たり、
体操が上手になる子もいるかもしれません。

小さい頃から培ってきたこと、
沢山の出来たことが
色んな理由で出来なくなる。

ただ、
全くできなくなる。
とは違うと思います。

足腰の痛みで
ゆっくり歩くようになったり、
目が見えにくくなってきたので
眼鏡を掛けたり、
耳が遠くなったので、
補聴器を付けたり、
など
自分の身体と上手に付き合う
ようになってくる
のだと思います。

ただ、
どうしても失われていくことへの
虚しさ葛藤恐怖
本人や家族の中に生まれてきます。

時には、
それらの思いが
怒り
に変わることもあります。

自分の中の感情が、
整理できず、
苦しい時もあるのだと思います。

そんな感情の狭間で揺れ動きながら、
時にもどかしく、
時に苛立ちを感じ、
だんだんに受け入れていく。

じゃあ、今、何ならできるんだろう?

その問いを自分に繰り返しながら
日々生活し、
自分に自分を馴染ませていくのかなと
感じます。

大きな波も
小さな波も
あらゆる波を繰り返しながら
人は年を重ね、
その波が当たる自分の感覚
日々変化する中で
自分を見ると共に
その姿を周りの方へと
見せてくれている
ようにも感じます。

15.波間の輝き

色んな感情が渦巻く中で
その気持ちに寄り添うこと、
時にそれしか出来ないこともあります。

そして、
それが何よりも大切な時間なこともあります。

虚しさや葛藤が
「怒り」に変わることもある
と書きましたが、

ふがいない自分。
そんな姿を親として見せたくない。

幾度となく聞かれた
子どもには迷惑を掛けたくない
という言葉。

いくつになっても親は親。
親にとって子どもは子どものままなのだ
ということを感じさせてもらいました。

自分のことよりも子どものこと。
その親心が痛いほど伝わってきました。

そして、
子どもに頼ることで
自分は出来なくなってしまったのだ
と認めるのが怖かったのだと思います。

認めてしまうことで、
自分の弱さと現実を認めてしまうから。

施設に入りたくない。
家に居たい。

という言葉の中に隠された沢山の思いが、
今また私の中に甦ってきます。

もちろん、
これ以外にもご本人が抱える思いは
もっと深く、
様々な思いがあります。

言葉の裏側にあるモノ、
ご本人の思いに寄り添い、
感じ、
その時に合った声掛けが
大切でもあり、
言葉はいらず、
同じ思いを一緒に感じることも
大切であったと感じます。

私が感じた一部分ではありますが、
寄り添うことで
目の前の方が抱えている思いの一部を
知ることが出来たり、
誰にも言えないけれど、
私のような第三者だからこそ話せることも
あったかもしれません。

それによって、
ご本人が心の中で抱えていることが
少しでも軽くなるのであれば、
良かったのかなと思います。

そうした中で、
何かサポートできること、
提案できること、
必要なモノと繋げることで
ご本人が少しでも生活がしやすくなったり、
現在の生活が維持できるのであれば
それもまた沢山ある中の
答えの一つであると思います。

そして、
話をする中で笑顔を見せてくれたり
安心した表情を見せていただけることが
私自身も嬉しくもある時間でした。

高波やさざ波、
その中にあるキラリと輝く瞬間

色んなことがあるからこそ、
大切な瞬間が
より輝いて見えます。

笑顔はもちろん、
その方が持つ力
出来ること
頑張っていること
楽しみ
様々な輝きの瞬間
自分らしく生きていくため
大切なことだと感じます。

そのために
ご本人を中心に置き、
ご本人はもちろん、
家族を含めて
周りの支援者も手を取り合い、
協力・連携し合うことで
お互いにとって
より良い生活に
繋がっていくのだと感じます。

輝く瞬間
信じること
信じ続けること
その存在が居てくれることが
どんなに力になるのかを
私自身も
沢山感じさせていただきました。



続く…

目の前にいる方の感情波に
私自身が飲み込まれることも
ありました。

それは、
私自身の力不足でもあり、
その時、
必要なことであったとも
感じます。

沢山の正解の中から
その時々で
どうしてもどれか一つを
選ばなければいけない時、
その瞬間がつらい決断でも、
長い目で見た時、
コレで良かったのだと
振り返り笑い合える瞬間が
あることを
いつも願っていました。

そして、
その決断をすることが
出来たのは、
沢山の方達のサポートが
あったからだと思います。

全ての点は、
いつか線で繋がる。

その瞬間を見せていただく
機会があったことにも
感謝です。

それではまた、次回。

いつもありがとうございます。



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Poet Mari
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