~水面~
強い風が吹いた
木から
ポタっと
一滴の雫が
落ちる
静かに
スローモーションのように
ゆっくりと
鏡のように平らで
美しい水面に
雫が触れる
ふわっと広がる
美しい波紋
小さい円から
どんどん
どんどん
広がっていく
どこまでいったのか
わからないくらい
大きな円になって
また
美しい水面に戻る
でも
同じではない
一滴の雫が
確かに
ココにある
水面に映し出された景色
そこには
何が
見えるだろうか
また一つ
波紋が
広がる
一枚の葉っぱが
そこにあった
揺れる度に
広がる波紋
遠くで
ポタリと
落ちたモノ
何かは見えなくても
大きな波紋が
広がってくる
そして
いつの日か
混ざり合い
溶け合い
一つになった
目の前に立つ
太く
大きな木
一本の木が見せてくれる景色
大地から吸った水分が
木の幹(私)を通り
枝へ
葉っぱへと
届く
ポタリと落ちた雫は
いつかの"私"だったのかもしれない
そして
いつかの"誰か"だったのかもしれない
静かに
"ココ"に立つ意味を
私は
感じる
混じり合い
溶け合い
一つとなる
2023.9.19
*大切なあなたへ*
粋な女子道でご一緒している大切なお仲間の一人。
「優基さん」こと、
「木本優基」さん。
優基さんとお会いすると、
いつもスッと静かになるような清らかで澄んだ空気を感じます。
それは、決して冷たいモノではなく、どこか優しくて爽やかで柔らかい。
そんな印象を受けます。
そして、
その場にいるのに、場所に空気に溶け込んでいる。
何を邪魔するでもなく、
自然にその場を整えてくれている優基さんの存在を確かに感じる。
そんな感覚です。
今回、
優基さんからお話を聴く中で印象に残ったのは、
「水面」という言葉。
「すいめん」とも読めるし
「みなも」とも読める。
自分がしっくりくる方で読んでいただければと思います。
私自身は、出来あがったものを何度か声を出して読んだのですが、
両方あっていいし、
両方あるから良い。
そんな風に感じました。
美しい水面と美しい木々、森。
それは、別々であって違うモノではない。
境界線がわからないくらい。
でも、確実に繋がっている。
溶け合うように手を取り合っている。
水も木も人もそこにいる奇跡に感謝し、
喜び合い、温かな空気に包まれている。
その繋がりは、優基さんを通すことで、
また優しく安心してその場にいられるような感覚。
優基さんもまた溶け合う存在の一人。
優しさは安心をくれる。
優基さんの傍にある「木」。
木は、「基礎」となり、
大地を、過去を、今、を支えて
未来へ、
大きく枝を伸ばし、
色鮮やかな葉・花という景色を見せる。
優基さんが創る優しい世界。
自然と調和し、繋がり、溶け合う、大切な誰か、何かが傍に寄り添う。
その時、その瞬間、何を感じるのか。
それを感じられることが楽しみです。
優基さんの創り出す世界に
私もご一緒できる機会があることを楽しみにしています。
優基さん、
貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。