何故、介護はいまだに理解されないのか

出産率の低下が、やっとのこと社会問題になり
出産や育児にまつわる【あれやこれや】に
国も社会も目を向け始め、少しづつではあるが
改善しなければいけないと言う認識が高まってきた。
実際に出産率の低下は、私は子供の頃から認識していたし
先進国の出産率の低下は
けして生涯年収が上がらないだけが原因ではないし
簡単な問題ではない。


厚生労働省のホームページでは
【育児介護休業法】と介護と育児は同じように位置づけられているが
【介護】について社会の理解は、まだまだ追いついていないと感じている。
介護を必要とする人達は年々増加しているが
デイサービスに行かせれば、老人ホームなど介護施設に行かせればOK と
言うわけではない。
子育てと違い
手が離れていく訳でなく、
歳を取ればとる程大変になっていく。


母の認知症が酷くなり、ケアマネやヘルパーさん、通いの看護士の方
デイサービスなど
沢山の方々の手を借りながら
仕事を続けたが
追い付かない状況になった。
会社に育児休業を申し出た時『必要ない!!』と一括された。
私が話した相手は【育児休業】で一年休み、子供が小さい時は早めに帰宅を許されていた。
24時間仕事モードの業界で【両親と同居の叔母】の介護と全く向き合えずにいた私にとっては
母ひとりに父と叔母を老々介護させていた過去の状況もあり
一大決心で【介護休業】を申し出た。

仕事内容も、介護と両立できるようなで業界でなく
周りに迷惑をかけていることも理解していたし
正直、もう疲れ果てていて精神的にも追い込まれて限界を超えすぎていた。

介護鬱状態だった。

何故【育児】認められて【介護】に理解は生まれないのか?
それまでも会社からの【介護】についての理解不足は感じていたが
この【必要ない!!】の一言で、完全にノックアウトされた。
厚生労働省は認めているはずなのに。。。
いつもの私なら言い返していたが
その時は気力が全く無く、言われぱなしだった。

そこから数年、コロナ化に母は介護施設に入ったが
入居して3ヶ月も経たないうちに体調が悪化し
一年半ほど入退院を繰り返し他界した。
介護施設に入れたから手が掛からない訳ではない。
入退院の手続きには必ず親族が必要だし
様々な手続きもある。
手数料を払えば動いてくれる施設もあるだろうが
実際に動けるスタッフや常駐の看護師の人数が足りていない施設が
多いと思う。
母が入居していた施設も、見学の時は常駐の看護師は3名と説明されたが
実際に入居すると年老いた看護師が一名だけだった。

施設に入ってから入院すると
入院費用も掛かるし、介護施設の住居費もかかる。
母の体調も心配だし、お金のやりくりも大変だ。

【大丈夫!!そう長くはないだろうからさ!あと少しだよ!】
悪気が無いのは解っているけど、友人の言葉は更に私の気持ちを
どん底まで沈めた。
あと少しの時間を、できるだけ心穏やかに過ごせるようにと
一緒にいたいと思っていたが、コロナ化でそれも叶わなかった。


【介護】は、施設に預ければ【お終い】ではないことに
理解が深まることを期待します。










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