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新たな米国半導体輸出規制、ASML決算の他社決算への影響、デルのBlackwellサーバー出荷、リモコン操作だったテスラOptimusについて


 昨日10月15日の米国株式相場は、特に半導体セクターを中心に大荒れでしたが、今回の投稿は、その大荒れとなった相場の震源地となった米国半導体輸出規制の話、そして、ガイダンスを引き下げて株価を大きく下げたASMLの決算の話を軸足として今後の市場への影響や他社決算への影響などについて、Bloombergのプログラムを通じて紹介したいと思います。

 また幾分、ごった煮の内容となってしまいますが、上記内容に加え、先日のテスラの「We, Robot」イベントであらためて紹介されたヒューマノイド「Optimus」の一部が実は人間がリモコン操作をしていたというビックリニュース、そして、生産遅延が騒がれていたNVIDIAのBlackwellを搭載したサーバーが来月11月より、DELLから出荷されるというニュースについても、興味ある内容でしたので、併せて共有したいと思います。





1. 新たな米国半導体輸出規制について


[エド・ラドロー](Bloomberg)
 まず、NVIDIAを含む米国のAI半導体メーカーに大きな影響を与える可能性があるニュースから始めます。Bloombergの情報筋によると、バイデン政権と関係者は、特定の国への先端AI半導体の販売に制限を設けることを検討しているとのことです。情報筋によると、特にAIデータセンターに多額の投資を行っているペルシャ湾諸国が焦点となっているそうです。
 市場を見てみると、影響を受けている企業としてはNVIDIA、AMD、Intelが挙げられます。注目すべきは、ASMLの非常に悪い決算が要因となって株価の下落が加速していることです。これについては後ほど詳しくお伝えします。

 サンフランシスコからBloombergのイアン・キング氏が参加していますので、米国がこれらの中東諸国に注目している理由を伺ってみましょう。
 中東諸国はAIに多額の資金を投入していることが知られています。これまで、米国は中国に対するAI半導体の輸出規制に取り組んできましたが、今回の新たな動きについて、アクセラレーターチップへのアクセスを阻止することについての最新の取り組みについて、何が分かっているのでしょうか?

[イアン・キング](Bloomberg)
 これはまさに重要なボトルネックになりますし、ワシントンが何をコントロールするのか、誰がどの技術を得ることができるのかを左右します。懸念されているのは、中国に関してのことですが、中東が中国に対し、これら技術へのリモートアクセスを許すかどうかも問題となり、さまざまな要素や懸念が絡んで来ます。これまでは輸出規制を行ってきましたが、今はもっと包括的なアプローチが検討されているという状況です。

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 視聴者の皆さんにとって、米国政府が何を阻止しようとしているのか、理解しにくい部分もあるかと思います。AIアクセラレーターというのは高性能な半導体で、データセンターに組み込まれるものです。それに対して、政府が企業に「特定市場に対し、あなたたちの最先端技術を販売することを許可しない」と言っているわけです。まさにそれが今回の規制の狙いということですよね。

[イアン・キング](Bloomberg)
 その通りです。基本的には、国家や企業の技術力を抑制し、高度なAIモデルを開発する能力を制限しようとしているのです。ご存知の通り、AIモデルはさまざまな能力を持っており、一度世に出てしまえば、その後どうなるかは誰にも想像ができません。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 直近30分で入ってきた最新ニュースに移ります。ASMLは、ヨーロッパで最も価値のある企業であり、また半導体製造装置の大手メーカーでもありますが、今回発表された決算と今後の見通しはかなり厳しいものでした。2025年度のブッキング見通しを大幅に下方修正しており、スクリーンに映っているように、株価は非常にネガティブに反応しています。この指標から何が読み取れますか?

[イアン・キング](Bloomberg)
 ブッキングというのは、企業が「この時点で大体これくらいの売上が見込まれる」と示すもので、企業業績の先行指標になります。彼らの半導体製造装置は非常に大きく、製造に時間がかかるため、業界全体の需要を見通す先行指標として重要となります。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 他に影響を受けた企業にも目を向けてみましょう。ASMLは半導体そのものではなく、半導体を製造するための装置を作っています。それにもかかわらず、NVIDIA、AMD、Intelといった企業の株価が急落しているのはなぜでしょうか?このことから、半導体業界全体について何が見えてくるのでしょうか?

[イアン・キング](Bloomberg)
 いくつかポイントがあります。ひとつはASMLに特化した話かもしれませんが、一般的に、半導体製造装置は先行指標ですので、企業は、特にASMLの装置については、来年の計画を考える際にかなり前もって発注することになります。しかしASMLの顧客ベースを見てみると、基本的には3つの顧客しかおらず、そのうち、サムスンとインテルは現在、削減モードに入っており、困難な状況にあります。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 最初にお話しした内容とASMLにも関連がありますね。米国とその同盟国も、半導体製造装置に対する規制メカニズムを検討しており、ASMLは、極端紫外線リソグラフィ技術(EUVL:Extreme Ultraviolet Lithography)の中心に存在します。なぜこれらの機械が非常に重要で、政府がそれらを管理したいと考えているのかを説明してください。
 

[イアン・キング](Bloomberg)
 生産ラインにはさまざまな会社が製造した多くの機械があります。アプライドマテリアルズやKLA-Tencor、東京エレクトロンなどですが、ASMLの機器は、半導体製造において要(かなめ)の装置になります。高度な半導体を製造したければ、彼らのEUV装置が必要となります。しかし、ワシントンは中国がこの能力を利用させたくないため、ASMLの装置を中国に輸出することを許可していません。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 興味深いことに、ASMLはヨーロッパで最も価値のある企業です。オランダの企業ですが、シリコンバレーにも拠点があり、米国にも顧客がいます。では、彼らは主にどこでビジネスを展開しているのか、そして最大の顧客はどこにいるのでしょうか?
 

[イアン・キング](Bloomberg)
 基本的に高度な技術については、インテル、サムスン、TSMCの3社が全体の売上の60%を占めており、このうち最も重要な顧客がTSMCです。半導体製造メーカーは、世界中の至る場所に工場がありますが、最も高度な半導体を製造するのは、これら3社に集中しています。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 イアン・キングさん、本日はどうもありがとうございます。



[エド・ラドロー](Bloomberg)
 本日早朝、米国司法省のHetal Doshi副司法長官が、Bloombergの「The Opening Trade」で独占インタビューに応じ、競争の重要性についてこのように語っていました。
 

[ヘタル・ドーシー](米国司法省 副補佐官)
 歴史が示している通り、世界中の規制機関や立法機関の慎重な判断は、競争こそが他に類を見ない形で起業家精神やイノベーションを促進するということです。だからこそ、世界中の規制や法執行の分野では、権力の集中や統合ではなく、競争が重視されているのです。



2. ASMLのさえない決算の業界への影響


[エド・ラドロー](Bloomberg)
 ここで、USバンクの公共マーケットのグループ責任者のリサ・エロンさんにお話を伺います。同社は4,800億ドルの資産を管理しており、今回は、投資家としての視点や分析をお聞きしたいと思います。
 2つの半導体業界に関するニュースがあります。1つ目は、米国が中東向けのAI半導体の輸出規制を検討しているというニュース。もう1つは、ASMLが受注予測を下方修正したというニュースです。
 リサさん、長らく半導体業界はテクノロジーセクターへの投資家の態度において中心的な存在だったと思いますが、今のタイミングでは、半導体業界をどのように捉えていらっしゃいますか?

[リサ・エリクソン](USバンク)
 半導体業界やテクノロジー全般の動向は、米国株式市場にとって非常に重要です。これは、資本規模や価格パフォーマンスだけでなく、S&P 500における利益の大きな原動力にもなっているためです。そのため、第3四半期の決算シーズンから出てくるテクノロジー業界全体、特に半導体業界のガイダンスや見通しは、注視すべきポイントだと考えています。
 決算発表のシーズンはまだ始まったばかりですが、テクノロジー全般およびAI関連製品への設備投資が継続しているという初期の報告には勇気づけられます。今後も発表される決算を見ながら、さらなる影響を確認していく必要があるでしょう。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 中東向けの輸出規制に関する報道では、バイデン政権がこれらを検討していると述べられていますが、11月には選挙があり、政権が変わる可能性があります。この報道にコメントを求めるつもりはありませんが、市場アプローチにおいては、選挙が1つのリスク要因として考慮されるべきだと思いますが、リサさんはこの点についてどのように考えていらっしゃいますか?
 

[リサ・エリクソン](USバンク)
 選挙は接戦状態で、世論調査や予測市場の結果も拮抗しています。ご指摘の通り、大統領選や議会の選挙後にどのような政策が出されるかによって、規制やその他の問題が経済に与える影響が大きく変わります。そのため、私たちはこれを非常に注意深く見守っています。現時点では、規制の方向性について様々な見方がありますが、今後数週間の間で、選挙結果を見ながら、その影響を確認していく必要があります。

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 第3四半期の決算予想を第2四半期と比較すると、投資家はすでに経済や企業の収益、売上が鈍化していることを織り込んでいます。例えば、第2四半期のS&P 500の利益成長率は約11%でしたが、第3四半期は3.9%と予想されています。それでも3.9%という数字は堅実であり、十分達成可能だと考えています。これは、数ヶ月前にはより高い予測から下方修正されてきた結果であり、今の水準は現実的で、投資家の期待も落ち着いているため、達成可能な目標だと見ています。
 

[リサ・エリクソン](USバンク)
 第3四半期の決算予想は第2四半期と比較して、すでに経済や企業の収益、売上が鈍化することが織り込まれています。例えば、第2四半期のS&P 500の利益は約11%でしたが、第3四半期は約3.9%と予想されています。それでも、3.9%は堅実な数字であり、達成可能だと考えています。これは、数ヶ月前に予想されていたより高い水準から下方修正され、現実的な水準に落ち着いたからです。投資家の期待も抑えられているため、達成可能な目標だと見ています。

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 リサさん、2025年にテクノロジー投資家が最も注視すべきポイントは何だと思いますか?
 

[リサ・エリクソン](USバンク)
 消費者の製品需要の健全さ、そして特に資本支出への意欲が引き続き重要なポイントになります。第3四半期の決算報告から得られる将来のガイダンスや、特にAIに関連するテクノロジーへの需要と支出傾向が、今後の注目点となるでしょう。これらのガイダンス数字をしっかりと見ていくことが大切です。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 USバンクPublic Markets Groupの責任者、リサ・エロンさん、今日は番組にご出演いただき、本当にありがとうございました。
 


[エド・ラドロー](Bloomberg)

 さて、ASMLに戻りましょう。これは大きなニュースです。ヨーロッパでの株価は現在12.6%下落しています。これは2002年以来の最大の下落幅です。第3四半期の受注数がアナリスト予想の半分しかなかったことが原因です。また、2025年度のガイダンスも下方修正し、総受注額の範囲を引き下げました。
 Bloombergのイアン・キング氏によれば、これは先行指標であり、半導体機器メーカーであるASMLの受注動向は、今後このセクターが冷え込みを見せる可能性があることを示しています。この重大な下落について引き続き追跡していきます。ASMLの株価は12.5%下落しています。
  



3. Blackwellサーバー:デルが11月出荷


[エド・ラドロー](Bloomberg)
 さて、NVIDIAの次世代AIチップ「Blackwell」の出荷が、最大のサーバー販売業者であるデルから始まります。デルは来月、この半導体を搭載したデバイスの出荷を開始する準備が整ったと発表しました。これはBlackwell の生産が予定通り進んでいることを示しています。

 では、デルのインフラストラクチャ・ソリューション・グループの社長、アーサー・ルイス氏にお越しいただいています。Blackwell について多くの報道がありましたが、遅れはあったのでしょうか。
 アーサーさん、まず伺いたいのは、予定外に来月出荷できるようになったことに驚きはありましたか?それとも、調整や軌道修正がスムーズだったということでしょうか?
 

[アーサー・ルイス](デル)
 今回の結果は全く驚きではありません。これまで本当に一生懸命取り組んできましたからね。Power Edge XE9680の初期段階から、「Dell Technologies World」で発表した内容に至るまで、私たちが提供してきた革新を振り返ると、その進展がわかると思います。Grace Blackwell製品については、今年後半に顧客向けのテストが開始され、来年には一般向けにリリースされる予定だとお話ししていました。ですので、今年の初めにお約束したことを、しっかりと実行しているところです。

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 では、今年の最後の3ヶ月間は、デルにとってさらに良い状況になりそうですね?
 

[アーサー・ルイス](デル)
 はい、非常にエキサイティングな製品が揃っています。お客様は、大規模なラックインフラに関して、密度や電力の制約に直面しています。今日、OCP(Open Compute Project)のイベント(2024 OCP Global Summit)で3つの重要な製品発表を行いました。まず一つ目は、Grace Blackwell 72 NVLinkフォームファクタのXC 9712です。この製品は空冷で、H100よりも25倍の効率を誇ります。さらに、コンピューティングの密度も強化しました。また、TurinベースのAMDシステムも発表しました。こちらは全て半導体直結の液冷方式で、ラックあたり27,000コアを提供することで密度の問題を解決し、前世代に比べて最大60倍のパフォーマンスを実現します。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 業界全体では、これで利益を出していないと言われていますが、貴社は利益を出す予定ですか?もしそうなら、どのような方法ですか?

[アーサー・ルイス](デル)
 はい、私たちは第2四半期に11%の営業利益を達成し、ISG全体でマージン確保できたことを示しました。私たちの役割は、生成AIに関する複雑さや謎を解消し、お客様に価値を提供することです。その価値は、Tier 2のCSP市場やエンタープライズ市場で評価され、さらにサービス、ストレージ、ネットワーキングの提供を拡大する機会がありますので、その分で報われると考えています。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 空冷についてのお話が興味深かったです。皆が液冷についてよく質問しています。デルの液冷に対する立場はいかがでしょうか? Blackwellでは出荷前に液冷への転換について検討したのではないでしょうか?
 


[アーサー・ルイス](デル)
 液冷については、初期段階から検討していました。空冷、液冷補助の空冷、リアドア熱交換器、熱回収キャビネット、そして半導体直結の液冷と、さまざまな方式を用意しています。特に1,000ワットのTDPレンジに達すると、半導体直結の液冷は必須です。しかし、私たちの製品群は空冷から液冷補助の空冷、熱回収キャビネット、リアドア熱交換器、そして半導体直結の液冷まで、幅広いツールを揃えており、市場で最も密度が高くエネルギー効率の良いインフラを提供するためのすべての要求をサポートしています。液冷に対応できる環境ばかりではありませんが、私たちのポートフォリオは総合的かつ広範囲なのです。

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 アーサー、最後にBlackwellの生産規模について教えてください。小規模なのか、それとも本格的な生産スケールに達しているのでしょうか?
 

[アーサー・ルイス](デル)
 私たちの生産量は、第2四半期末に発表したガイダンスに基づいています。もしそのガイダンスに変更があれば、第3四半期に更新します。しかし、この分野で進んでいるイノベーションの規模には非常に興奮しています。今年の初めには62、64、72のGPUを搭載したラックインフラについて話していましたが、今では96や128のGPUにまで対応しています。さらに、スケーラブルなシステムの話をすると、768のGPUが1つのシステムとして連携し、統合されたネットワーキングを通じて最大のスループットを実現することを考えてください。本当に素晴らしい進展です。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 デルインフラストラクチャーソリューションズグループのアーサー・ルイスさん、本当にありがとうございます。




4. リモコン操作だったテスラ Optimus


[エド・ラドロー](Bloomberg)
 Bloombergによると、先週のテスラのイベントで披露されたオプティマス・ロボットの一部は、実際には人間が遠隔操作していたことが明らかになりました。イーロン・マスク氏は、このヒューマノイド・アンドロイドが「史上最大の商品になる」と観客に語りましたが、その場で人間が操作していたことは明かされませんでした。このイベントは、特にロボタクシーなど、今後の製品に対する投資家の関心を集めるために行われたものでした。

 ここで、Bloombergのマックス・チャフキン氏が参加します。
 マックス、昨日の報道内容ですが、関係者によると、これは典型的なイーロン流ですね。イベントの3週間前、彼はオプティマスチームに「イベントでオプティマスを披露したい」と言ったそうです。しかし、チームは「ソフトウェアを準備する時間がない。テレオペレーションが唯一の選択肢だ」と返答し、実際にその夜のオプティマスは遠隔操作されていたことがわかりました。
 

[マックス・チャフキン](Bloomberg)
 そうですね、イベントのインパクトが少し薄れてしまった感じはあります。人々の反応を見ていると、やはりオプティマスロボットが一番の驚きだったようで、投資家や参加者が最も興奮したポイントでした。ただ、おっしゃる通り、リモート操作、つまりテレオペレーションを使っていたことが分かって、機械的な進歩はあるかもしれませんが、AIに関してはテスラがどれほど進んでいるのか、まだはっきりとはしないんですよね。そもそも、このイベントの目的はAI技術の進展を示すことだったはずですから。

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 重要なポイントです。このイベントについては、私たちもかなり詳細に報道していました。
 焦点はロボタクシーにありましたが、イベントの翌朝である金曜日に株価が10%下落し、その主な理由の一つは、将来的な独自のライドシェアリング・アプリに関する具体的な情報が不足していたからだと考えています。この見方についてはいかがでしょうか?
 

[マックス・チャフキン](Bloomberg)
 そうですね、ロボタクシーについては、まだ「ストーリー」に過ぎないというのが問題だと思いますし、今回のイベントでもそれを覆すようなことはありませんでした。イベントはスタジオで行われましたが、オプティマス・ロボットのテレオペレーションについてもそうですが、発表された車に関しても同じような批判ができると思います。閉鎖されたコースで、いくつかの停車場所があり、カスタムソフトウェアが使われており、これらの車が実際にAIだけで動いていたかどうかははっきりしません。結局のところ、イーロン・マスクは未来のビジョンを打ち出していますが、現時点で大きな進展がおおやけに示されたわけではないですね。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 イーロン・マスクはしばしばスケジュールに遅れることがありますが、彼の多くの会社で最終的には結果を出しているというのは周知の通りで、そのことが投資家にも共有されています。では、ロボタクシー、オプティマス・ロボット、そして独自のライドシェアリング・アプリについて、今後どうなっていくとお考えですか?
 

[マックス・チャフキン](Bloomberg)
 おっしゃる通り、イーロン・マスクはしばしばスケジュールに遅れますが、多くのことを成し遂げてきました。ただ、この分野に関しては、彼が言ってきたほどの成果はまだ出ていません。彼は何年もの間、「来年にはロボタクシーが登場する」と約束しており、今回も2026年に製造開始すると言及していましたが、イベント中の発言には、いつ実現するのかについて多くの不確実性が感じ取れます。マスクが会社をこの方向に大きく舵を切ったということから、この点で問題であり、また同時にチャンスでもあると言えます。彼は、これがすべての未来であり、非常に大きな市場であると言っています。したがって投資家は、マスクに対して多くの猶予を与える可能性は高いと思います。大きなチャンスですし、イーロン・マスクですから。ただし、何も当然のこととして受け取るべきではないと思います。
 

[エド・ラドロー](Bloomberg)
 マックス・チャフキンさん、ありがとうございました。
 



5. オリジナル・コンテンツ

 オリジナル・コンテンツは、以下リンクからご視聴になれます。
尚、本投稿の内容は、参考訳です。また、意訳や省略、情報を補足したコンテンツを含んでいます。

Bloomberg Technologyより
(Original Published date : 2024/10/15 EST)

[出演]
  米国司法省
    ヘタル・ドーシー(Hetal Doshi)

  USバンク
    リサ・エリクソン(Lisa Erickson)

  デル
    アーサー・ルイス(Arthur Lewis)

  Bloomberg
    エド・ラドロー(Ludlow)
    イアン・キング(Ian King)
    マックス・チャフキン(Max Chafkin)




<御礼>

 最後までお読み頂きまして誠に有難うございます。
役に立ちましたら、スキ、フォロー頂けると大変喜び、モチベーションにもつながりますので、是非よろしくお願いいたします。 
だうじょん


<免責事項>


 本執筆内容は、執筆者個人の備忘録を情報提供のみを目的として公開するものであり、いかなる金融商品や個別株への投資勧誘や投資手法を推奨するものではありません。また、本執筆によって提供される情報は、個々の読者の方々にとって適切であるとは限らず、またその真実性、完全性、正確性、いかなる特定の目的への適時性について保証されるものではありません。 投資を行う際は、株式への投資は大きなリスクを伴うものであることをご認識の上、読者の皆様ご自身の判断と責任で投資なされるようお願い申し上げます。



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