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(9/12)ホワイトハウスでの会議:NVIDIA ジェンセン・ファンCEOインタビュー

昨日から、ジェンセン・ファンCEOの投稿が続きますが、本日は、現地9/12(木)にホワイトハウスで行われたバイデン政権と主要なAIテクノロジー企業との会議の後に、ジェンセン・ファンCEOにCNBCが行ったインタビューの内容をお伝えします。

 質問に対するジェンセン・ファンCEOが行ったコメントのポイントは以下となります。

エネルギー問題: AIのトレーニングには多くのエネルギーが必要だが、AIの活用により大量のエネルギー節約に貢献する可能性がある。

米中AI競争: 政府はAI分野でのリーダーシップを維持することの強い決意があり、十分な資金投入を行い、世界をリードする。

輸出規制と関税: 輸出規制や国家安全保障は複雑な問題。NVIDIAは政府の政策に100%従う。

大統領選挙:NVIDIAはいずれの政権であってもそれを支持・支援する。
注力領域: Blackwellの早期出荷

 尚、9月12日(木)に行われた会議について補足すると、NVIDIA、OpenAI、Anthropic、Google、Microsoftなどの主要テクノロジー企業のトップがホワイトハウスに集まったこの会議では、バイデン政権の高官とのAIをテーマにした協議が行われたとされています。
 アジェンダとしては、急速に進展するAI技術やそれに伴うエネルギー資源の需要増加、特にAIを支える大規模データセンターの必要性が主な議題として議論された模様で、商務長官やエネルギー長官からは、AIがもたらすインフラ面での課題についてのが懸念が政府から示され、データセンターのエネルギー効率改善やAI成長を支える電力インフラへの投資強化について方策が話し合われたとされています。また、AIがもたらすリスクと利益、安全保障上の懸念、そして責任あるAI開発の必要性についても議論が交わされたと報じられています。[ソース:UPI]



(1)インタビュー


[スコット・ワプナー](CNBC)
 
今日ホワイトハウスで大きな会議があて、特にAIに関連した多くのテクノロジー企業のCEOが集まっていました。その会議の後、私たちはホワイトハウスの外で、NVIDIAのジェンセン・フアン氏にお話を伺うことができました。ミーガン、どうぞ。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 私たちは朝からホワイトハウスの外で取材をしていました。今日はバイデン政権とAIに関するトップテックリーダーたちの会合があったんです。OpenAIのサム・アルトマン氏や、Googleのルース・ポラット氏、Anthropicの代表、そしてMicrosoftのブラッド・スミス氏が来る予定でした。お話にもあったNVIDIAのジェンセン・フアン氏ともお会いして、2024年の選挙や今回の会議、AIについての彼の考えを伺うことができました。それでは、フアン氏とのインタビューの録音をお聞きください。


[ミーガン・カセラ](CNBC)
 今日の会議について教えてください。

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 今日は、エネルギーや「AIファクトリー」と呼ばれる新しい産業、そして人工知能について話し合いました。明らかに、私たちは新たな産業革命の始まりに立っていて、この産業は「知能」を生み出すことになります。そのためにはエネルギーが必要で、もちろん高度なコンピュータサイエンスや大規模なコンピューティングシステムも重要です。
 これからのニーズや、それに伴うチャンスと課題をみんながしっかり理解し、できるだけ効率的かつ拡張可能な形で取り組んでいく必要があります。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 連邦政府が果たすべき役割や、連邦投資と民間投資の組み合わせについては、どのようにお考えでしょうか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 この分野では、成長のスピードが非常に速いため、公的機関と民間企業の協力が必要になるでしょう。人工知能のトレーニングには多くのエネルギーが必要ですが、実際に活用される段階では、エネルギーを大幅に節約できるのも事実です。最終的には、モデルを使うことが重要であり、医療や気候技術、電力網の運用において、AIが大量のエネルギーを節約する可能性があります。これからの大きなチャンスと、同時に大きな課題に直面する中で、公的・民間の協力が求められると感じています。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 現在、アメリカは中国など他国と競争する上で十分な対策を講じていると思われますか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 この政権は、できる限り多く、そして迅速に取り組むことに強い決意を持っているようで、それがとても印象的です。今日の会議が開かれた理由も、そういった背景があって、本当に素晴らしいことだと思います。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 今のところ十分な資金が投入されていると言えるでしょうか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 もしこの国が資金を持たなければ、世界中でこの素晴らしい新産業を活用できるところは他にないでしょう。AIは単なる新しいコンピュータサイエンスではなく、新しいソフトウェアの作り方であると、多くの人が徐々に気づき始めていると思います。AIはコンピュータ産業に革命を起こし、その上に知能や知識を生み出す全く新しい産業を築くでしょう。この産業は非常に大きなものになり、おそらく世界で最も刺激的な新産業になると期待しています。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 輸出規制についてもお伺いしたいのですが、海外販売を促進するために見直すべき政策はありますか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 輸出規制や国家安全保障、産業の強靭性、サプライチェーンの強靭性は非常に複雑な問題です。この政権はその微妙な点を理解しています。私たちは、アメリカの産業ができる限り活気あるものになり、アメリカの基準が世界中に広まっていくことを望んでいます。そして、世界がアメリカの基準に基づいて発展していくことを期待しています。当然ながら、国家安全保障は非常に重要であり、それを同時に守らなければなりません。そのため、政策立案者の仕事は非常に困難です。さまざまな要件のバランスを取りつつ、優れた政策を策定し、すべてを健全に発展させ続ける必要があります。
私たちにとって最も大切なのは、私たちが培ってきた技術や産業について政権にしっかり情報提供し、100%政策に従うことを確実にすることです。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 もう一つ、関税についてお聞きしてもよろしいでしょうか。現在、中国に対する10%から20%、さらには60%に上る包括的な関税の導入が議論されていますが、これがNVIDIAのビジネスや政策全般に与える影響について懸念はありますか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 私はそういった分野に詳しくない部分も多いですが、私たちの会社は世界中の産業にサービスを提供しており、世界中のあらゆるAI企業に対応している数少ない企業のひとつです。私たちは医療、物流、交通、そして小売など、非常に多くの業界に関わっています。もちろん、これらすべての問題は複雑であり、政権には慎重な判断が求められます。それでも、私は彼らが素晴らしい決定を下してくれると信じています。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 ビジネスリーダーからよく聞かれるのは、特に選挙に関連した安定性に関する問題です。ビジネス環境の安定を維持するために、特定の候補者を支持する考えはありますか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 輸出規制において非常に重要な点のひとつは、安定した政策を持つことです。もちろん、政策は変化する環境に適応しなければなりませんが、私たちの業界ではその環境変化がまさにリアルタイムで起こっています。ですから、政権が直面する課題には共感しています。
 同時に、私たちはアメリカの技術が最も安全で最良の選択肢となるよう追求し続けなければなりません。そして、世界中の産業が私たちの技術を基盤に発展していくことを望んでいます。安定性は非常に重要ですし、アメリカの企業は常に最高の技術を提供する方法を知っています。安定した政策があれば、それは素晴らしいことだと思います。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 税制についてはどうでしょうか。法人税率を28%に引き上げる案や15%に引き下げる案など、さまざまな意見がありますが、NVIDIAに与える影響についてどのようにお考えですか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 税率がどうであれ、私たちはそれを支持します。それはとてもシンプルなことです。私たちの会社はアメリカで築かれ、この国のインフラや支援、そして素晴らしい知的資本の恩恵を受けてきました。ですので、税金を通じてその恩返しができるのであれば、私たちは喜んでそれを行います。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 現時点では特定の候補者を支持するつもりはないのでしょうか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 私たちは、会社や技術の発展に集中し、どの政権であってもそれを支援していくことに専念しています。

[ミーガン・カセラ](CNBC)
 最後に、NVIDIAの今後について何かお話しいただけることはありますか?

[ジェンセン・ファン](NVIDIA CEO)
 現在、次世代の「ブラックウェル」の生産を始めているところです。私たちは毎世代、性能を大幅に向上させることを目指しています。新世代を導入すると、性能が3倍、4倍になるため、コンピューティングコストやAIのコストを同じくらい削減することができます。各世代でエネルギー消費を減らし、性能を向上させ、コストを下げています。だからこそ、ブラックウェルの生産を急いでいます。現在、ブラックウェルは大量生産段階にあり、世界中の企業がその出荷を待ち望んでいます。


[ミーガン・カセラ](CNBC)
 スコット。政策の詳細やAIの構築に関する公私協力の必要性について、多くの内容が語られました。また、2024年の選挙については具体的なコミットメントは避けましたが、どの企業であれサポートする意向があるという話でしたね。


以上です。


(2)オリジナル・コンテンツ

 オリジナル・コンテンツは、以下リンクからご覧になれます。
尚、本投稿の内容は、参考訳です。また、意訳や省略、情報を補足したコンテンツを含んでいます。

CNBCより
(Original Published date : 2024/09/12 EST)

[出演]
  NVIDIA
    ジェンセン・ファン(Jensen Huang)
    CEO

  CNBC
    スコット・ワプナー(Scott Wapner)
    ミーガン・カセラ(Megan Cassella)


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だうじょん


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