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1月13日の週:米国企業決算8社への心構え(+1)

 2025年1月13日の週に決算を迎える注目企業について、IBD(Investor's Business Daily)のYoutubeビデオから、チャートやファンダメンタルズを参考にした決算の事前準備のためのIBDのアレクシス・ガルシア(Alexis Garcia)氏とエド・カーソン(Ed Carson)氏の2名による会話を紹介します。
 なにか投資アイデアの気づきが得られるかもしれませんのでご参考下さい。






01. TSMC(TSM)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月16日(木)

Q4決算 市場予想
 EPS :2.18ドル(+49% YOY)
 売上 :263.6億ドル(+33% YOY)

注目ポイント
・AIチップに関するコメント
・設備投資支出の数値


[アレクシス・ガルシア]
 台湾セミコンダクターについてですが、1月16日(木)に予定されているQ4の決算発表から話を始めましょう。市場の予測では、EPSが49%増加して1株あたり2ドル18セント、売上高は33%増加して263億6400万ドルに達すると見込まれています。この会社が注目される理由は、AIチップ市場において重要な役割を果たしている点です。そのため、AI関連製品や高度なAIチップに関するコメントに注目する必要があります。また、設備投資の支出額にも注視していきます。
 1月6日には台湾セミコンダクターの株価が史上最高値を記録しました。これにはフォックスコンの四半期決算の好調な結果が影響した可能性がありますし、CESでNVIDIAのジェンスン・フアンCEOが行った注目のスピーチも大きな要因だったと思います。では、台湾セミコンダクターの決算に向けてどのように考えるべきでしょうか?


[エド・カーソン]
 台湾セミコンダクターは非常に好調ですね。この会社の特徴として挙げられるのは、ほぼすべての大手企業向けにチップを製造している点です。例えば、NVIDIA向けはもちろんのこと、BroadcomやApple、その他多くの企業向けのチップも手がけています。いわば、AIチップ市場における「つるはしとシャベル」のような存在ですが、その規模はまさに、100万本のつるはしとシャベルといったところでしょう。AIチップの競争でどの企業が勝者になったとしても、台湾セミコンダクターが恩恵を受ける可能性が高い、というのが一般的な見方です。
 もちろん、AIチップ全体の需要が低迷すれば話は別ですが、もし成長が見られる場合には、業界全体の指標として非常に重要な存在です。また、台湾セミコンダクターはチップ製造装置の最大の購入者の一つでもあるため、決算発表やガイダンス、特に設備投資計画の指針は非常に注目されています。さらに、この会社が業界のサイクルの中で最初に決算を発表するという点も重要です。過去1~2か月間、チップメーカーから実質的な四半期決算の発表はあまりありませんでした。そのため、この発表が半導体やテクノロジーセクター全体の方向性を示す舞台を整える役割を果たすことになります。


[アレクシス・ガルシア]
 以前にも触れたことがありますが、関連業種の企業は、同業他社の動きに連動して大きく動く傾向があるので注意が必要です。
 それでは、台湾セミコンダクターのチャートから見ていきましょう。12月23日にカップ・ウィズ・ハンドルの形から上放れしたのが確認できますね。その後、1月6日に過去最高値を記録しましたが、現在は買いゾーン内に戻っています。このチャートについて、決算発表を控えた状況で何を注目していますか?


[エド・カーソン]
 決算を控えている現時点で具体的な動きを取るのは少し難しいかもしれません。オプション取引以外では、価格変動がかなり大きくなる可能性があるためです。ただし、他の多くのグロース株と比較しても、台湾セミコンダクターは相対的に堅調に推移しています。他の多くの銘柄が下落している中で、この銘柄は比較的安定しています。
 RSラインを見ると、ここ数日で若干後退はしたものの、それまでは新高値を更新していました。一方で、多くの他のグロース株はより不安定な動きになっています。確かに直近2日間では下落していますが、それでも他の銘柄と比べると依然として良い状態にあります。
 この価格帯を維持し、決算次第で大きく動いた場合、買いの機会が生まれる可能性があります。全ては決算内容次第ですが、注目すべき銘柄であることは間違いなく、特に機関投資家から見ても魅力的な高品質な銘柄です。現在、過度に買われているわけではなく、健全な動きを見せており、また、ファンダメンタルズも引き続き堅調で、さらに改善している点が評価されます。


[アレクシス・ガルシア]
 週足のチャートでは、加速する利益成長と売上高の伸びが確認できます。この週足チャートについて何かコメントはありますか?


[エド・カーソン]
 確かに、台湾セミコンダクターの動きは非常に強い上昇トレンドを示しています。過去にも同様のことがありましたが、多くの半導体メーカーや製造装置メーカーに見られるように、業績が実際に改善する前に市場がその兆候を先取りして動く傾向があります。これは、業界の流れや需要の高まりを市場が事前に察知するためです。
 期待は高まるでしょう。比較は厳しくなるでしょうから、成長率が鈍化する可能性はありますが、魅力的な水準にあります。2025年に向けては、力強い成長が続く見通しで、過去の高成長にさらに上乗せするような形になるでしょう。
 ただ、いくつか気になる点もあります。例えば、上昇と下落の出来高比率は1.0とやや弱めで、もう少し強さが見られると理想的ではあります。しかし、ADレーティング(Accumulation/Distribution Rating)は「B」と堅調な水準を維持しています。これ自体は十分に好ましい指標です。
 チャート全体としては非常に堅実で、特に市場のボラティリティが高い状況を考慮すると、再び良い形でセットアップが整いつつあると感じます。この環境の中でも非常に良いパフォーマンスを見せており、引き続き注目に値する銘柄だと言えます。




02. JPMorgan Chase(JPM)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月15日(水)

Q4決算 市場予想
 EPS :3.99ドル(+31% YOY)
 売上 :414.6億ドル(+7.5% YOY)

注目ポイント
・予想される規制/資本負担に関するコメント
・純金利収入の見通し


[アレクシス・ガルシア]
 さて、JPモルガンに話を移しましょう。JPモルガンは1月15日(水)にQ4の決算発表を予定しています。EPSは31%増の3.99ドル、売上高は7.5%増の414億6,000万ドルが予想されています。ここで注目すべきポイントとしては、規制資本負担の軽減見通しに関するコメントやイールドカーブの正常化に伴う純金利収入の予測に注目しています。
 来週、その他の金融関連銘柄についてもQ4の決算シーズンが本格的にスタートし、最新情報も入手できるでしょう。また、トランプ新政権下で、取引や新規上場が再び活発化することがアナリストの間で期待されてますが、JPモルガンの見通しはどうでしょうか?


 
[エド・カーソン]
 確かに、多くの人がJPモルガンに対して前向きな見方をしていると思います。堅調な経済状況が続く中で、銀行規制が多少緩和される可能性があるという点も銀行業界にはプラス材料です。経済が良好な時期には、規制が多少緩やかになることは銀行にとって歓迎されることでしょう。一方で、経済が悪化するとサポートが不足する場合もありますが、現時点では全体的にポジティブな状況が見られます。
 特に、規制環境や国際的な資本ルールが緩和される傾向があるため、銀行が資本をより自由に活用できる可能性があります。これにより、貸し出しの増加や自社株買いなどの株主還元が期待されます。これらは全般的に業界にとって追い風となる要素です。
 さらに、業界特有のニュースも好意的なものが多いですね。特に、M&Aの活発化が予想されるほか、純金利収入も改善が見込まれます。これは、従来の「短期で調達し、長期で貸し出す」という銀行のビジネスモデルが、長らく低金利環境の影響を受けていた後、現在では正常化してきたためです。以前は長期国債の利回りが短期金利を下回る逆転現象がありましたが、現在ではそれが緩和され、銀行にとって有利な環境が整っています。
 また、JPモルガンのように伝統的な銀行業務以外の分野でも多角的に活動している巨大銀行にとっても、この金利環境の変化はメリットがあります。全体的に見て、JPモルガンには非常にポジティブな背景が整っていると言えるでしょう。


[アレクシス・ガルシア]
 では、チャートを見てみましょう。この銘柄は現在、フラットベースを形成しており、買いポイントは254ドル31セントです。21日線付近での落ち着いた動きが見られますね。今年初めの市場のボラティリティが続く中で、このチャートについてどのような印象をお持ちでしょうか?


[エド・カーソン]
 まず注目したいのはフラットベースの形成です。もし決算発表後に最近の高値を上回る動きが見られれば、それが早期エントリーポイントとして捉えられる可能性があります。ただし、現在の全体的な市場環境を忘れてはいけません。市場は最近不安定で、良い兆候が見えたと思った直後にすぐ後退する、という流れが続いています。そのため、理想的なタイミングとは言い難い状況です。もしポジションを取る場合は、慎重に様子を見ながら少しずつ試す形が良いでしょう。一気に大きく動くのは避けるべきです。
 また、この日に他の多くの銀行も決算を発表する予定であり、銀行業界全体の状況が明らかになる重要なタイミングでもあります。この中でJPモルガンは、大手銀行の中でも特に良く運営されていると見られている点が特徴です。規模が大きいだけでなく、過去のパフォーマンスも全般的に優れており、注目に値する理由があります。
 さらに、銀行全体がここ数年で強い上昇を見せていることも特筆すべきです。2008年以降、銀行株は一時的な上昇を見せても長期的には市場をアウトパフォームすることが少なかったですが、ここ数年のJPモルガンのRSラインは明確に改善しています。特に、S&P500が過去2年間で20%以上上昇する中で、それを上回るパフォーマンスを示しているのは非常に印象的です。
 決算後の動向次第ではありますが、現在の状況を見る限り、銀行業界全体、特にJPモルガンにとってポジティブな環境が続いているように思われます。


[アレクシス・ガルシア]
 週足のチャートも見てみましたが、10週線の上で安定しているのがわかります。この週足チャートについて、さらに何かご意見はありますか?


[エド・カーソン]
 いい動きをしていますね。RSラインも高値付近に位置しています。ただ、ここからは決算を待って、その結果次第で買いのチャンスがあるかどうかを見極める必要があると思います。




03. UnitedHealth(UNH)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月16日(木)

Q4決算 市場予想
 EPS :6.74ドル(+9% YOY)
 売上 :1016億ドル(+8% YOY)

注目ポイント
・CEO殺害を受けたコスト管理の見通し


[アレクシス・ガルシア]
 次はユナイテッドヘルスについてです。この企業は1月16日(木)に決算を発表する予定です。Q4のEPSは9%増の6ドル74セント、売上高は8%増の1,016億1,600万ドルが予想されています。この銘柄に注目している理由としては、2024年末に起こったユナイテッドヘルス幹部の事件を受けたコスト管理の見通しが挙げられます。
 ユナイテッドヘルスは第3四半期の業績予想を上回ったものの、通年ガイダンスの上限を引き下げました。メディケア・アドバンテージの利用状況や州のメディケイド補償の課題があったようです。この銘柄に関して、決算を前に注目している点はありますか?


[エド・カーソン]
 この銘柄は、他の2つとは異なり、あまり良い状況とは言えません。その理由の大部分はさまざまな懸念事項にあります。率直に言って、Q4の業績自体はおそらく問題ないでしょうが、多くの人が注目しているのはその先の見通しです。人々は、ユナイテッドヘルスは業界全体の先行指標になるのか?と疑問を抱いています。それは健康保険業界だけでなく、他の医療サービス分野にも影響する可能性があります。コスト管理が可能かどうかが問われていますが、今回の問題は単なる悲劇的な事件だけでなく、コスト管理に対する反発やSNS上の激しい批判も大きな影響を及ぼしているようです。ただ現在、この問題に対して積極的な姿勢を見せる雰囲気はあまり見られません。
 正直なところ、ユナイテッドヘルスがこれについてどのような見解を示すのかは注目すべきポイントです。この問題は、多くの人々にとって個人的な悲劇であると同時に、企業としても対応が試される場面です。この銘柄は、その直後に株価が急落しましたが、それは事件自体だけでなく、その後の対応が要因となっているようです。
 週足チャートを見ると、この銘柄は歴史的に安定した成長を示している一方で、急激な下落を経験する時期もあることが分かります。より詳しい状況を知るために、月間チャートもご覧になることをお勧めします。例えば、2008年、2019年、2020年頃には、政治的または社会的な要因が急激な下落を引き起こしていることが分かります。健康保険会社にとってはこのことが問題となります。ユナイテッドヘルスは医療保険以外にもさまざまな分野で事業を展開している点が強みで、長期的に見ると、こうした困難を乗り越える能力がある銘柄です。但し、他社ほどメディケアへの依存度が高くないとはいえ、政治的・社会的に複雑な状況を乗り越えるのは、同社や業界全体にとって依然として大きな課題であると言えます。


[アレクシス・ガルシア]
 日足チャートを詳しく見てみると、その悲劇的なニュースの際に急落した後、少しずつ持ち直そうとしている様子が見られます。決算に向けて、このチャートで注目すべきポイントとしては何がありますか?やはり200日線を超えることが次の重要なステップでしょうか。


[エド・カーソン]
 取引量が少し軽めな印象ですね。それには理由がいくつかありますが、まず平均取引量が上がった要因として、以前の下落時の取引量が非常に多かったことが挙げられます。現在、大量の買いが入っているわけではなく、どちらかと言うと「ウェッジ」型の動きに近い状況です。取引量自体が極端に少ないわけではありませんが、先日の急激な下落の際に大きなダメージが出たことも影響しており、そのダメージの修復に時間がかかっています。
 このような急落を経た銘柄がすぐに戻ることは、非常に稀なケースです。数か月、場合によってはさらに長い時間が必要かもしれません。もちろん何が起こるかは分かりませんが、通常、このように大きく下落した銘柄がすぐに反発することはあまり期待できません。テクニカル分析に依存しない投資スタイルを持っているか非常に長期の視点で投資する場合を除き、多くの投資家にとっては現時点では対象にはならないと思います。IBDとして、この銘柄については実際に修復が確認できるまでは待つべきだと考えます。




04. Goldman Sachs(GS)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月15日(水)
 
Q4決算 市場予想
 EPS :8.28ドル(+51.03% YOY)
 売上 :124.5億ドル(+10.01% YOY)


[アレクシス・ガルシア]
 次に、ゴールドマン・サックスを見てみましょう。この銘柄は612ドル73セントの買いポイントを持つベースを形成中で、50日線をテストしているようです。このチャートについてどう思いますか?


[エド・カーソン]
 直近の高値を超えて、アーリーエントリーの形になるように見えますね。現時点では、しっかりとした成長が見られますし、JPモルガンに影響を与えた資本市場の要因がゴールドマン・サックスにも影響を与えるのではないかと思います。




05. Citigroup(C)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月15日(水)
 
Q4決算 市場予想
 EPS :1.24ドル(+47.31% YOY)
 売上 :195.1億ドル(+11.88% YOY)


[アレクシス・ガルシア]
 次にシティグループについて見ていきましょう。この銘柄は11月6日に上放れしましたが、先週の動きでは買いゾーンを少し抜けた位置にあります。このチャートについてどのようにお考えですか?

 

[エド・カーソン]
 少し割高に見えますね。ただ、その日に追加購入のような形で買うこともできたかもしれません。特に、10週移動平均線から反発したような動きがありました。今は少し割高感がありますが、全体的には良い動きをしていると思います。RSラインも上昇してきています。ただし、過去数年間で特に優れたパフォーマンスを発揮してきたとは言えず、伝統的に良い成績を収めてきたわけではありませんが、最近は良い流れに乗っているように感じます。




06. Morgan Stanley(MS)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月16日(木)

Q4決算 市場予想
 EPS :1.67ドル(+52.95% YOY)
 売上 :150.1億ドル(+16.39% YOY)


[アレクシス・ガルシア]
 次はモルガン・スタンレーです。この銘柄も来週決算を予定しており、136ドル24セントの買いポイントを持つベースを形成中です。また、50日線付近で推移しています。この動きについてどう思われますか?


[エド・カーソン]
 そうですね、非常に似た動きが見られますね。興味深いのは、こうした似たようなアクションが金融セクター以外でも見られることです。実際、多くの銘柄が50日線付近でサポートを探している状況です。そして、全般的に言えば、これらの銘柄の多くは、良い日が一日あれば非常に魅力的に見える一方で、悪い日が一日あれば大きなダメージを受けたように見えるという状況にあります。まるでプレーオフ直前のチームが7勝7敗の状態にいるようなものです。8勝7敗になれば「いけるかも」と感じますが、7勝8敗では全く印象が変わりますよね。今、多くの銘柄がまさにそのような局面にあるのだと思います。




07. Bank of America(BAC)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月16日(木)

Q4決算 市場予想
 EPS :3.22ドル(+4.58% YOY)
 売上 :1019.1億ドル(+3.37% YOY)


[アレクシス・ガルシア]
 では、バンク・オブ・アメリカに進みましょう。この銘柄もベースを形成中で、48ドル8セントが買いポイントとなっています。このチャートについてどのようにお考えでしょうか?


[エド・カーソン]
 実際には数日前に買いシグナルが出ていたように見えます。いわゆる早めのエントリーポイントだったわけです。ただ、これは他と比べてあまり押し上げられていない状態でした。一方、モルガン・スタンレーは明確に以前のベースを上回っていたのに対して、この銘柄は以前のベースをわずかに上回っている程度にとどまっています。この点を確認していただくと分かるかと思います。そのため、他のいくつかの銘柄ほどパフォーマンスが突出しているわけではないという印象です。ただし、この動き自体は良い傾向を示しています。また、来週末までには大手銀行の多くから、かなり明確な状況が見えてくると思います。




08. BlackRock(BLK)


Q4決算 予定日
 米国現地 1月15日(水)

Q4決算 市場予想
 EPS :43.12ドル(+14.17% YOY)
 売上 :203.7億ドル(+14.06% YOY)


[アレクシス・ガルシア]
 次にブラックロックを取り上げましょう。この銘柄は1月2日に50日線を割り込み、さらに1,000ドルの水準を下回りましたが、現在底を模索しているようです。この状況をどう見ていますか?


[エド・カーソン]
 今のところ少し下がってきていますね。小さな調整のような動きをクリアした後、再び下落しました。これはビットコイン関連の影響があるかもしれません。というのも、この銘柄はビットコインETFの大きなプレーヤーでもあります。昨日の急落もかなり大きかったので、おそらくビットコインに関連した動きでしょう。この要因は常に意識されます。ただ、50日線を上回るような動きがあれば、再びトレンドラインを突破する可能性もあると思います。そのあたりはこれから見ていく必要がありますね。ただ、ビットコインの影響で常にボラティリティが高くなるため、1~2年前と比べると上にも下にも大きな変動が起こりやすい状況です。




09. Rio Tinto(RIO)


Q4決算 予定日
 米国現地 2月19日(水)

Q4決算 市場予想
 EPS :6.87ドル(▲5.23% YOY)
 売上 :528.4億ドル(▲2.21% YOY)


[アレクシス・ガルシア] 
 最後に、鉱業大手のリオ・ティントについて見ていきましょう。この銘柄についてはどのようにお考えでしょうか?


[エド・カーソン]
 世界経済、とりわけ中国に関しては、まだ多くの懸念があります。鉄や鉄鉱石、銅鉱石の需要があまり高くなく、価格も依然として弱い状況です。こうした資源関連の名前が改善してくることが望ましいですが、これは世界経済に希望が持てるかどうかという課題とも関わっています。ただ、アメリカ経済はまだ比較的強い状況です。一方で、中国やヨーロッパの状況が影響を及ぼしており、特にヨーロッパはこれらの原材料にとってそこまで重要ではないとはいえ、これらの資源関連銘柄が長期的に低迷し続けているのが現状です。何度か上昇する場面があっても、そのたびに高値を切り下げながら、低迷を繰り返しているように見受けられます。


 

[アレクシス・ガルシア]
今日のインサイト、とても参考になりました。ありがとうございました。
 




<オリジナル・コンテンツ>

 オリジナル・コンテンツは、以下リンクからご覧になれます。
尚、本投稿の内容は、参考訳です。また、意訳や省略、情報を補足したコンテンツを含んでいます。

IBD
(Original Published Data : 2025/01/10 EST)



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だうじょん


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