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退勤後のレイトショー 「チネチッタで会いましょう」

12/19
定時後に仕事が立て込んだが、意地で終わらせにかかる。まだ会社に残っていた上長に頼み込んで急ぎの書類に押印してもらい、全力でPCを閉じて烏丸御池へダッシュ。
なんてったって、今日はアップリンクでレイトショーを見る予定だったのでね!

映画の前にひゃくてんまんてんで腹ごしらえ。
名物のカレーラーメンを食べた。
カレーラーメンなんてお店で食べるのは初めてで(カップヌードルのカレーしか知らない)、どんな感じなんやろ〜と思っていたら、濃厚なカレースープがストレート麺に絡みついてとっても美味しかった。とろみのあるスープだったからか、食べ終わるまでずっと熱々で、湯気がくるくると舞い踊っていた。


アップリンク京都で「チネチッタで会いましょう」を鑑賞。
イタリア語って歌みたいに聞こえる。感情が声に乗っていて、スキップするみたいな話し方。聞いていると元気になる。

映画監督の主人公ジョヴァンニによる肝入りの映画制作。それなのに自分と意見が正反対の女優、プロデューサーに騙され資金難で撮影中断、自分が気付かぬうちに冷えきっていた夫婦関係、娘の恋人は自分と歳の変わらないおじさん、睡眠薬と抑うつ薬との付き合い……。ままならない人生。でもままならないからこそ人生。

チネチッタというのは、イタリアで歴史ある映画の撮影所のことらしい。

幸せは愚かさじゃない。優しさは弱さじゃない。

このセリフが印象に残っている。本作は色んな映画のオマージュや引用が含まれているそうなんだけど、このセリフは何かの引用なのかな、それともオリジナルなのかな。どっちにしても、勇気を貰える言葉。

合間に流れる歌の歌詞も美しい。
「永遠の一瞬の連続」
「扉を閉じて、部屋から世界を追い出す」
こんな感じだった気がする。元の歌詞が素敵だからこそだろうな。

映画を見たあとは他の人の感想を見る前に、思ったそのままの気持ちをメモするようにしている。誰かの感想や評論を先に見ると、そっちに引っ張られてしまうので。
今回も帰りの電車で2000字ぐらいつらつらと感想のメモを書いたあと、他の人のレビューや関連記事を見た。そもそも事前情報無しであらすじも確認せず観に行ったので、自分では気づかなかったポイントや、そういうストーリーだったのか〜という発見が沢山。レビュー書いてくれた皆さんありがとうございます。

平日の夜、ほかほかした気持ちで帰路に着いた。


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