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両価性のはざまで-RMお誕生日に寄せて-

両価性とは、同一の対象に対して、愛と憎しみのような相反する感情や態度が同時に存在していること・・・

3月にGrammyのステージを見たのをきっかけに
BTSの魅力にはまりこんでしまいました。
大きな理由のひとつが、リーダーのRM(ナムジュン)の存在。今日は彼の誕生日です(わーい!)!!
好きになってから初めてのセンイル。
今感じている魅力を書いてみたくなりました(祝初投稿💜)

魅力だらけなんですが、ひとつ上げるとすれば「歌詞は今を生きようとするもがきから」と語るナムジュンの、まさにそのもがきから生まれる哲学的で、詩的な表現のファンです。
感受性の強い繊細な心でたくさん迷ったり、悩んだりしてきた人なんじゃないかなぁと...そして、自分との対話から道を拓ける人なんじゃないかなと思います。その欠片たちを見せてもらっている。

ローリングストーンでのインタビューでは、RM is a fan of complexity(複雑さを愛する人)と紹介されていました。
この一文で私が思い出すのは例えば、ソロ曲であるSeoul。「愛と憎しみが同じ言葉なら...」という歌詞が出てきます。
私はこの、両価的な感情の間にさまよう人間の持つ複雑さをありのまま捉え、作品に昇華するナムジュンが好きです。どこか達観しながら、ひとり雨の降る外を眺めているような、切なく心落ち着くメロディにのせて・・・

Love youself: tearのビハインドでも、「楽園」のエピソードとして愛の話をしています。
愛や夢という言葉は社会性を帯びていて、擦りきれていると、綺麗じゃないといけない聖域化された言葉だと。
そこに疑問を呈して、愛には憎しみも含まれるといった話をしていて、釘付けになってしまったのでした。
こんな風に世界を、人間を見つめる人の表現が面白くないわけない。

別のインタビュー(訳してくださっているブログです)では、両価的な感情を潔く認めた上で「避難所」についても語っています。光と闇は人の中に必然的に存在する。克服はできないと。ではどうしたらよいかと辿り着いた考えまで掘り下げて共有してくれる。

心の中でぐるぐると感情が渦巻いたり、矛盾の中に陥ること、私は結構あります・・・いろんな色を塗りたくって灰色になるような葛藤の源でもあるし、客観的にいえば人間の面白味でもある。普通はそれをどこか漠然と抱えて過ごすのだと思うのだけど...

ナムジュンはそうした生きる上での複雑な感情をそのままでよいと認めてくれ、さらには作品に昇華してくれたり言葉で伝えてくれたりする。
受けとる私にとっては慰めであり癒しです。
この感性から生まれるものをもっと知りたいしもっと見てみたい。

Bicycleもそうですね。悲しいけど楽しい、少し冷たいけどあたたかい感じ...と。両価性を表現するナムジュンに感じる切なさをどうしたらいいでしょうか。

もちろんアーティスティックな面だけでなく、
リーダーとしての心の広さやスピーチ力の高さ、ポロっと言ってはスルーされている言葉遊び、固まっちゃうVLIVEの最後、J-hopeをホバと呼ぶ時、などなど、大好きなポイントはたくさん。もっと音楽や歌詞も理解したいし、ラッパーとして好きなところも考えたいし、ライヴのエンディングメントも漁りたいし...やることがいっぱいだ😂

今日は自転車に乗って近くまで出かけました。Bicycleを口ずさみながら・・・

出会えたこと本当に嬉しいです。

改めて、お誕生日おめでとう!☘🎂💜


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