本を鞄に忍ばせて、街に繰り出す。
ホームランバーの復刻版を近くのスーパーで見つけて、思わず買った。かわいい。スキップしながら、家路につく。ホークスが首位独走し続けますように、推しがもっと活躍しますように、心の中で呟きながら、食す。(恵方巻かい)ほっとする味。小堀紀代美さんのレシピで作るアイスに似ている。
ここ1,2ヶ月ほど、新しい音楽やアーティストを発掘する旅に出てるんだけど、未だに「好きっ!!」と胸を鷲掴みされるものに出会えてませぬ。自分の好きをまず最初に明らかにしないと、堂々巡りになりそうだな、これ、とやっと気づいた。おそい。でも、なんだろ、私の好きって。
こちらはラジオでかかっていて、「お?」となった1曲。どーぞ。
土曜日。高校時代の友人(後輩)と会う。今年初かな。彼女は大学が始まって、1ヶ月。課題にアルバイトに追われる日々だけど、楽しいって。この1ヶ月はほぼ休みがなかったらしく、やっとこさ来た貴重な休日に「Laicaちゃんに絶対会うんだ!って決めていたの」と笑顔で話してくれる彼女。ピュアで、キラキラしてて、愛にあふれてて、年上なのは私なんだけど、人生で大事なことをたくさん教えてくれる。今回学んだのは、「待つって大事」「今の私たちはチーズのように熟成して、旨みが増している期間」。焦らず、生きよう。私たち、こんなに可愛いのになんで彼氏できないんだろうね、おかしいね、恋したいね、ってお互い励まし合って、パンをつまむ。カラスに真横でカァーと鳴かれる。
Taylor Swiftのニューアルバムの話もしたのだけど、ヘビロテ曲が一緒で嬉しかった。「Down Bad」「loml」「The Prophecy」が沁みる日々です。
「Laicaちゃんは強くて、思慮深くて、周りをちゃんと観察してて、笑顔が素敵で、感動しちゃう」。いっぱい褒められた。私の存在を100%肯定されて、「私、大丈夫かも。全部、うまくいくかも。」と思えてきた。(単純)素直に人を褒められるあなたが素晴らしいのよ。言葉では表せない感謝がこみあげて、ぎゅっと彼女をハグした。ありがとう。
言葉が好きな割には、素直に自分の気持ちを口に出せない私です。手紙なら得意なんだけど。もうちょっと頑張ろう。
彼女と会ったあとは、渋谷へ。「Shibuya Stream Theater Week 2024」で「ニュー・シネマ・パラダイス」を上映することを知り、名作が観れるチャンスを逃すわけにはいけないので、勇気を振り絞り、夜の渋谷に繰り出すことにした。山手線に揺られながら、寺山修司「さみしいときは青青青青青青青」を読む。
ひらがなの使い方を分かってる人は本当の天才だと思う。
最近はこの寺山修司と、Annie Ernaux「Simple Passion」(シンプルな情熱)、KindleでErnest Hemingway「A Moveable Feast」(移動祝祭日)の3冊を同時進行で読んでいる。脳内が三分割されてる感じ。言葉に埋もれて、溺れそうだけど、それがいいのだ。
どんなに荷物が多い日でも、本は鞄の中に入れておきたい。私の持論では、本は重さに換算されないので。幸せの重さ。心にはずっしり、体への負担は少ない。そうやって、正当化しつつ、また本が1冊増える。英国の作家Rachel Cuskの「The Outline」。三部作の一作目。表紙がまぶしー。
新潮6月号を買いに本屋さんに行ったのにな。また今度のお楽しみということで。
そして、「ニュー・シネマ・パラダイス」。なんとなーく知っていたあらすじと、なんとなーく知っていた名場面たちを、野外の大きなスクリーンで音楽に包まれながら、鑑賞。エンドロールが流れ始めると、拍手が沸き起こる。大満足。イタリア語が頭をめぐる。私の中に、またひとつ新しい経験が加わった。いいな、野外シネマ。
その後、本屋さんに寄ったりしていたら、帰宅は夜9時。普段なら、寝る準備を始めている時間で。すごいな、夜遊びしちゃったよ、私。夜型人間には絶対になれないとずっと思っていたけど、うん、夜ってもっと楽しいのかも。開拓したい。本さえ鞄に入っていれば、大丈夫。
テレビ観てたら、肉汁つけうどんが食べたくなったので、明日のお昼は肉汁つけうどんにします。
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