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スロベニアの「ピランソルト」

こんにちは、ラ・フェ修家です。

今日は、noteのフォロワーさん「食彩アドコム」さんがご来店いただきました。
ありがとうございます。

その際にいただいたのがこのスロベニアの「ピランソルト」です。

「スロベニアってどこなの?」と、すぐにGoogleで調べました。

イタリア・オーストリア・ハンガリー・クロアチアに囲まれている国で、地図を見ると海に面している部分はすごく少ない国でした。

昔は港があるか無いかで、国の発展は大きく変わる重要な要素です。
スロベニアにとって貴重な港だったと思います。

またひとつ勉強になりました。
かさねてお礼申し上げます。

さっそく開けて味見をしてみました。
塩の花なので花の器に入れて。

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トマトにふりかけて食べてみました。

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カリッとした食感とゆっくり溶ける感じで、塩気がやわらかくなります。
トマトとオリーブオイルとピランソルトの相性は抜群でした。

「塩ってどれも同じじゃない?」

という意見も世の中には多いですが、塩の味といえば、塩化ナトリウムなので「水に溶かせば味はほぼ同じ」という研究結果とかもあります。

違いを感じるのは結晶の大きさや形で、味そのものは人間の味覚では違いが判別できないという論文もありました。

これに関しては、ものすごくいい記事をnoteで見つけたのでシェアさせていただきます。
樋口直哉さんのnoteです。

今読んでいる本も興味深かったです。

ただ、塩に関して言えることは、そのもの自体の味よりも、ふりかけた素材によっての相性があると思っています。

素材の成分と塩化ナトリウム以外のミネラル成分の種類と量が、仕上がりに違いを生み出すと推測しています。

今読んでいる「おいしさの錯覚」の中では、食べた際の耳に入る「音」の重要性についても書かれていて、「なぜ湿気たポテトチップはおいしくないのか?」とか、ポテトチップの袋を開ける時の音の効果などについても書かれたました。

ですが、塩はどれも塩だから同じと言っても

「生まれ育ちは違うんです」

今の時代は、商品の品質はどれもよくなっていて、「誰から買うのか?」とか、その商品、塩なら塩ができるまでのストーリーで、その商品を購入する意味付けをしています。

この「ピランソルト」なら

最初の塩作りから約1200年。ずっと引き継がれる訳がここに。塩田には「ペトラ」を敷きつめ、石のローラーで固めながら、実に3年、場合によっては8年をかけて塩床を作ります。
「ペトラ」とは、ピラン海域の海底から採れる「堆積物」。ミネラル成分の豊富なバクテリアの堆積層です。
そこへ海水を引き込み、天日と風のみで乾燥させて行く中で、ペトラはゆっくりと海水を浄化しながら、ピランの塩は作られます。
この製法は、各国に見られる天日塩の中でも他に類を見ない珍しいスタイルであり、バランスが良く、白く純度の高い塩を作るための伝統製法は、2015年、ユネスコ世界無形文化遺産認定へのリストに入りました。
1200年以上たった今もなお、機械は一切使用せず、全て昔と変わらない手作業で収穫されています。
http://www.piranske.com/ から引用

ブランドがブランドである理由は、徹底したこだわりとストーリーです。

買ってみて、もし味の違いがわからなくても、ストーリーを思い浮かべながら食べるのも、それはそれで楽しい食事になりますよ。

「ピランソルト」

スロベニアの景色を想像しながら、いろいろ使って試してみます。





貴重な時間を使って、記事を読んでいただきありがとうございます。有意義でお役にたてれば幸いです😊