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失敗することが不安な人に必要な経験とは

失敗することが不安でなかなか一歩が踏み出せない、もし失敗したと感じた時には癇癪を起こしたりふさぎ込んだりする、そういう人が多いように感じます。

周囲の人々は、そのようなことに気を遣うあまり、失敗させないように先回りしすぎるということもよく見られる光景です。または、叱責したりもっとこうすれば良かったのにと正論で言い負かしたりするような関わりになっている場面にも出くわします。

失敗しても大丈夫だった、という経験が必要

結論から言うと、失敗することが不安な人には、「失敗しても案外こんなものか、意外と大丈夫だな」と思えるような経験が必要です。

案外大丈夫だなと思える失敗の経験をするには、失敗したとしても問題ないような事柄や環境を設定して取り組んでみることが大切です。そういった経験の積み重ねにより、少しずつ不安感が和らぎ、自信をもって取り組めることが増えていくでしょう。

まずは、失敗しても問題のない事柄から挑戦してみることです。

例えば、おやつや昼食を買ってみるとか、文房具を選んでみるとかですね。本人が選んでいる組み合わせが『副菜と副菜とデザート』など、一見変に見える組み合わせでも、その場で口を挟まず、そっと見守り、本人がどう感じるかをじっと待ってみましょう。

また、まずは自分ひとりだけの落ち着ける空間でトライしてみたり、保護者と2人きりで取り組んでみるなど、周囲から何か言われない環境を整えることも大切ですね。

余計な一言より受容の一言、思いつかないなら何も言わずに見守って

本人が失敗したと感じたとしたら、それは学びの機会です。最初に掛ける言葉は「ほら、やっぱり!」等の余計な一言ではなく、「自分でやってみて偉かったね」等の受容の一言です。

この一言の違いだけで、その経験は失敗したという残念なものから、次も取り組んでみようという嬉しいものへと変わるでしょう。受容の言葉が出てこない時は、何も言わずに見守るの方が良いと思います。

逆にもし本人が、世間的に見れば失敗と思われる内容に気付いていない場合、大したことでなければ見逃しても良いのではないかと思います。失敗について注意される経験が多すぎると、何が正解か自分で見極める能力が育たない恐れがあります。

1歩ずつ自分の力で確かめながら成長するものなので、その時が来るまで温かい目で見守りましょう。

もし何か伝えたい場合は、「これとこれを一緒に食べるともっと美味しいかもしれないね」等と提案し、一緒に考える機会を提供してみてください。

失敗だって経験してみないと、次回以降に活かせませんね。

周囲は、本人なりにトライしやすい事柄や環境を整え、極端にネガティブな反応をしすぎず、行動した行為そのものを称賛しながら見守っていくと良いと思います。


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