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肯定的なレッテルを貼る
心理学では、悪い子だから悪い子というレッテルを貼られるのではなく、悪い子というレッテルを貼られるから悪い子になるのだ、と説明されています。では、できる子というレッテルを貼り続けたらどうなるでしょうか。
ここでは、上手に歯を磨けるようになってもらいたい時の関わり方を例に考えてみます。
本人が自分で歯磨きをした後、保護者が確認した際、磨き残しがたくさんあったとします。その場合どのように声を掛けますか。「たくさん磨き残しがあるよ」「こうやってやるんだよ」このような内容になりがちだと思います。
この声掛けを聞いて、次こそ頑張ろう、とやる気が出る子はどれくらいいるでしょうか。多くの子は、歯磨きは面倒なことだ、と思ってしまうかもしれません。
ここで大切なのは、あなたは歯磨きが得意な子なんだという評価、『肯定的なレッテル』をこちらが貼ってしまうことです。
磨き残しがあったとしても「ここの部分がすごく上手に磨けているね」「歯磨き得意なんだね」と伝えるようにしてください。そうすることで、自分は歯磨きが得意なのか、と認識し、歯磨きという行為が楽しくなってくると思います。磨き残しがあっても「仕上げだけしとくね」と明るく声を掛ければいいのです。
肯定的なレッテルをどんどん貼って、たくさんの得意や好きを育てていってください。