「言うことを聞いてくれない」とは、どんな状態のこと?
「子どもが言うことを聞いてくれない」という悩みや相談がよくあります。
確かに、言うことを聞いてくれないと、一緒に過ごしていて辛いと思うことがあるでしょう。何か関わり方を間違ってしまったのか…そんな気持ちにもなると思います。
しかし、それは必ずしも悪いことではないので、安心してください。
そもそも「言うことを聞いてくれない」とは、どのような状態なのか。
それは、自己主張できている状態、と言い換えることもできます。
では、逆に「言うことを聞く」とは、どのような状態なのか。
それには、素直さと服従の2種類があります。
小さな頃から言うことを聞かせようとすると、服従することを覚えるようになります。なぜなら、その方がその場が穏便に済むからです。
小さな頃から自己主張ができる環境で過ごすことは、実は重要だと思います。
自己主張ができるからこそ、相手の意見も聞き入れることができるようになり、他者との関係づくりは成熟していくものです。そして、自分で考える力や解決する力の発達も促されていくでしょう。
言うことを聞かないことは、子どもの本来あるべき姿でもあるので、保護者や支援者は、その姿を見守っていけば大丈夫なのだと、安心してほしいと思います。